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「入りやすい医学部」は本当にある?偏差値が低い医学部の傾向と注意点を徹底解説
医学部への進学を考える際、多くの受験生が気にするのが「どの大学が入りやすいのか」という点ではないでしょうか。もちろん、医学部は全国的に見ても極めて競争が激しい学部です。そのため、「入りやすい医学部=簡単に受かる医学部」と考えるのは危険です。しかし、医学部の中でも相対的に「合格可能性が高い」とされる大学が存在するのも事実です。本記事では、偏差値が比較的低めで、入学のハードルがやや下がっている傾向のある医学部の特徴と、受験の際に注意すべきポイントを深掘りして解説します。
■偏差値が比較的低めな医学部の共通点
1. 地方に立地している大学が多い
都市部の大学に比べ、地方にある医学部は全体的に人気が集まりにくい傾向があります。これは、都市部に比べて交通アクセスが悪く、周辺環境も受験生にとって魅力に乏しいと感じられることが一因です。たとえば、東北や四国などにある大学は、遠方からの志願者が少ないため、結果的に倍率や偏差値が下がる傾向があります。
しかし、これは裏を返せば「地方でも医師になりたい」という意思を持った受験生にとってはチャンスともいえます。生活面で多少の不便はあるかもしれませんが、地域医療に貢献したいと考えている人にとってはむしろ好都合な環境とも言えるでしょう。
2. 比較的新設の学部である
伝統的な医学部はネームバリューがあり、OB・OGのネットワークも強いため人気があります。その反面、近年新たに設置された医学部はまだ知名度が高くなく、志望者が少ないことも多いです。
しかし、こうした新設医学部の中には、最新の設備やカリキュラムを取り入れた教育体制を整えているところも多く、学ぶ環境としては決して劣っていません。ブランド志向をあえて捨て、自分に合った学び方ができる大学を選ぶことも一つの戦略です。
■入りやすさに影響するその他の要素
3. 地域枠制度の活用
医学部の入試制度の中でも、地域枠は見逃せないポイントです。地域医療を支える人材確保を目的とし、特定地域で一定期間医療活動を行うことを前提に入学を許可する制度で、通常の一般入試よりも倍率が低い傾向があります。
もちろん、卒業後に勤務地が限定されるなどの制約がありますが、「確実に医師としてのキャリアをスタートさせたい」と考える受験生にとっては魅力的な選択肢です。地域枠を導入している大学の中には、独自の教育プログラムを組んでいるところもあり、特定分野に特化したスキルを身に付けられるメリットもあります。
4. 学費が高額な私立大学
国公立大学は全国どこでも学費が一定ですが、私立大学医学部は学費の幅が非常に広く、高額なところでは6年間で4,000万円以上かかることも珍しくありません。こうした大学は経済的負担が大きいため、受験者数が相対的に少なくなり、結果として倍率や偏差値が下がるケースもあります。
ただし、高い学費を支払って入学したとしても、教育の質がそれに見合わないと感じることもあるかもしれません。進学先を決める際は、学費だけでなく教育内容や卒業後の進路実績なども総合的に検討する必要があります。
■「偏差値が低い=簡単」は誤解?医学部受験での注意点
1. 他学部よりはるかに高い偏差値
たとえ医学部の中で「偏差値が低い」とされていても、その偏差値は他学部と比べると依然として非常に高いレベルにあります。多くの大学で偏差値60以上は当たり前で、これは難関国立大や早慶レベルに相当します。
つまり、「偏差値が低い医学部」を狙うとしても、最低限そのレベルに到達する学力は必要なのです。受験勉強の戦略として「難易度の低いところを狙う」という視点は有効ですが、「簡単に受かるだろう」という油断は禁物です。
一番下の私立医学部でもMARCH理系合格レベルでは受からないのが現実でしょう。
2. 試験問題の難易度は大学によって異なる
偏差値が低いからといって、出題される問題が簡単とは限りません。大学によって出題傾向や配点バランスが異なり、合格に必要な得点率も大きく変動します。たとえば、秋田大学では合格最低点が75%近い年もあり、一方で福島県立医科大学は同程度の偏差値でも最低点が65%前後に設定されることもあります。
このように、偏差値という数値だけでは見えてこない「合格に必要なスキルの種類」や「試験形式の相性」などをしっかりと把握しておくことが重要です。
また国公立医学部では全学部統一の問題が出されることもあり、医学部専門の対策を必要としない大学もあります。
一見楽になりそうですが、この場合医学部受験生には簡単な問題となるためミスができない緊迫した試験となります。
■受験生が見落としがちな「隔年現象」とは?
医学部受験では「隔年現象」と呼ばれる現象が起きることがあります。これは、ある年の倍率が高かった大学が翌年は敬遠され、その逆もまた起こるというものです。多くの受験生が前年度の倍率を参考に志望校を決めるため、志望者数に年ごとの波が生じるのです。
そのため、倍率が低かった年の次に「狙い目」と思って出願した受験生が殺到し、結果として倍率が跳ね上がるというケースも少なくありません。志望校を決める際は、1年だけのデータに頼らず、複数年の推移を見て慎重に判断することが大切です。
この現象は医学部に限った話ではないため受験生たちは案外直近の試験結果しか見ていないということがわかります。
■「穴場」とされる国公立医学部大学例とその理由
ここで、具体的に「偏差値がやや低い」とされる国公立医学部の一部を紹介し、それぞれの特徴を簡単に見てみましょう。
- 秋田大学:東北地方に立地しており、アクセス面で不便なため、他地域からの志望者が少ない。秋田大学の医学部が設置されたのは1970年になってからで、伝統面で敬遠される傾向もある。また秋田は医師不足に喘いでおり、遠方からの受験生には差別があると噂されることがあり敬遠される。実際に秋田に縁もゆかりもない人が秋田で長期間医師をやってくれる見込みは少ない上に、秋田大で医師免許だけを取得し首都圏で直美に行かれてしまうと県として困るので、公にはできないながらも多少面接点などが低く見積もられることもないとは言い切れない。差別はNGだが無い袖は振れない苦しさが大学側にもある。
- 山形大学:国語を二次試験で課すなど、受験科目の特殊性があり、理系中心の医学部志望者にはややハードルとなっている。ただし山形大学の医学部は浪人生や再受験に比較的寛容であるとされ、多浪界隈からは人気が高い。首都圏からも新幹線でアクセスしやすく心理的距離の近さが人気の要因。
- 徳島大学:進級が厳しいことでも知られており、それが志望者減少の一因になっている。倍率も安定して低めの傾向。また本州と陸路が無く当然新幹線もないため地理的に他地域からの受験生が少ない。
- 高知大学:推薦枠の比率が高く、一般入試枠が少ないことから、一般入試組には敬遠される。こちらも徳島同様立地が悪く、他県とのアクセス面で欠けるため偏差値がやや下がる傾向にある。四国でも太平洋側は尚更その傾向が強い。
- 佐賀大学:地域医療重視のカリキュラムが特徴で、都市部志向の学生からは敬遠されがち。ただし、地元志向や地域医療志望の受験生には好相性。多浪アンチ大としても知られており、年度によっては4浪以上が0なことも珍しくない。そのため現役生や一浪生からの人気が高い。現在の風潮として浪人年数での差別は行えないことからテストで結果が出れば入れないこともないのだろうが、こういった傾向の大学は入っても浪人が少ないせいで浮いてしまったり大学に多浪生の育成、就職ノウハウが無い場合も多いのでお勧めはできない。
■まとめ|「偏差値が低い医学部」を選ぶ際の心構え
偏差値が低い医学部には、一定の傾向が見られます。地方に立地している、歴史が浅い、学費が高額などの理由から、全国的にみると人気がやや劣る大学が該当することが多いです。しかし、それはあくまで“相対的”な話であり、「楽して医師になれる」わけではありません。
大切なのは、志望校の教育内容や入試傾向を正確に理解し、自分に合った受験対策を練ること。目先の偏差値にとらわれず、医師としての将来像を見据えた大学選びを心がけましょう。
このような視点で医学部受験に臨めば、「入りやすい医学部」に惑わされることなく、自分に最も適した進学先を見つけられるはずです。
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