「医学部の浪人率と現役合格率ってどれくらい?」
医学部を目指す多くの受験生が「浪人」という道を選ぶことがあることはよく知られています。一般的に、医学部の合格は高難易度であり、その難関度から多くの受験生が時間をかけて受験を重ねることになります。実際に、文部科学省の公開データをもとに、医学部受験の浪人率と現役合格率を見てみましょう。
2018年度から2021年度のデータを見ると、医学部の合格者の年齢別のデータから、現役合格者と浪人合格者の割合が明らかになります。これらのデータは次のようになります。
- 平成30年度(2018年度)の現役合格者:36%、浪人合格者:64%
- 平成29年度(2019年度)の現役合格者:35%、浪人合格者:65%
- 平成28年度(2020年度)の現役合格者:32%、浪人合格者:68%
- 平成27年度(2021年度)の現役合格者:33%、浪人合格者:67%
これらのデータから見ると、医学部の浪人率は年度によって変動がありますが、どの年度でも浪人合格者が現役合格者よりも多いことがわかります。
詳細なデータを見ると、現役生が35%、1浪生が35%、2浪生が14%、3浪生が5%、4浪以上が7%という結果になります。つまり、全国平均では現役生の2倍近くが浪人経験者ということになります。
医学部受験は、それだけ高い合格難易度を伴うため、時間と努力をかけて挑む受験生が多いことが、このデータからも読み取れます。医学部を目指す多くの受験生にとって、長期間の準備と苦労を伴う道のりであることがうかがえます。