医学部入学はゴールではない 留年に怯える日々
厳しい医学部受験を突破し今年からようやく医学部だ!医者への道が開けた!とルンルン気分で大学の授業ガイダンスに参加しているそこのあなた。まずは医学部合格おめでとうございます。でも勝負はこれから大学によっては3割は平然と留年します。そして二回留年してしまうと…
医学部の進級判定と留年率に関する現実
医学部への進学は夢を叶える第一歩ですが、その先にある学生生活には厳しい現実が待っています。国公立大学と私立大学の医学部では、進級判定や留年率に大きな違いがあるため、進級や卒業の難しさは大学によって異なります。進級判定は学生生活に大きな影響を与えるため、受験生は志望校を選ぶ際にこれらの違いを考慮することが重要です。
国公立大学の留年率
旧帝国大学の医学部
国公立大学の医学部では、一般的な留年率は約10%とされています。ただし、大学によっては年度によって異なるため、進級率が100%の年もあれば、多少の変動があります。旧帝国大学の医学部では留年者が少ない傾向にありますが、それは厳しい選抜基準や教育の質の高さによるものでしょう。旧帝大に入れるスペックがあるわけなのでここで留年してしまう人はついていけないというよりは親から解放されたことによる怠惰やサークルや恋愛など他のことにのめり込んでしまうパターン、また東大理三に入ることが目標であり初めから進級しようなどと思っていないなどのケースもあります。
駅弁国立大学+他公立
GHQの指導の下作られた国立大学大学の総称ですがこちらの大学は宮崎、鳥取、横市などで7割を切る年も多々見受けられます。こちらは旧帝と異なり遊んでというよりも純粋に力不足や教授との相性で留年してしまったというケースが多いでしょう。それでも国立大学の医学部入ることは至難の業ですので基礎学力は高いはず。必死にやればついていけるでしょう。医学部受験と同じような追い込みをかけることができれば
私立大学の留年率
一方、私立大学の医学部では留年率が高い傾向にあり、約15~20%の学生が留年していると推測されています。しかし、進級率の高い私立大学も存在します。
私立医大御三家
私立医大御三家の慶應義塾大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学は進級率が高いことで知られています。
その他私立医学部
ややくくりが大きいですがこちらはほぼ偏差値に準じて留年率が上がります。いろんな面でなの知れた川崎医科がワースト一位で進級率6割、その後も杏林や久留米などその地域地域で下位に属する医学部が名を連ねます。
なぜ医学部は留年率が高いのか
圧倒的なテスト回数+膨大な課題
医学部では2週間に一度赤点を取ったら留年が決まるテストがある大学も存在します。いやいや勘弁してくれよという感じでしょう。純粋にテストに失敗して留年ならまだ納得できますが前の日に試験勉強しすぎて一度でも寝過ごしたら…大量のレポート課題に追われて…バイトが忙しくて疲れてしまって起きれなかったら…などなど留年チャンスが医学部にはたくさん控えています。文系と違うことは語るまでもありませんが理工学部でもここまで辛辣な方式の大学はそう多くありません。学費は高いけどバイトなんてさせないよ?という医学部の意思を感じますね!
国家試験合格率との関係
医学部の学生が医師国家試験に合格するためには、大学の卒業試験に合格することが必須です。そのため、卒業試験に合格できずに6年次に留年するケースもあります。厳しい卒業基準をクリアした学生のみが医師国家試験に挑戦できるため、留年率が高い大学は国家試験の合格率も高い傾向にあります。前項でそんなにいじめなくても…と思った人も多いかと思いますが医学部は他の学科と違い自分の大学を出て終わり~就職先で頑張って!とはならず一律で国家試験に臨む必要があります。つまり全医学生と同じ試験が解けるようにならなければなりません。そうなると偏差値の低い大学の子はそれだけ勉強量が増えなければおかしいわけですから結果ついていけず留年するということが他学科より起こりやすい現実があります。
進級判定の厳しさと学生生活
進級判定の厳しさは、学生生活に大きな影響を及ぼします。留年は精神的なダメージが大きく、学費の負担も増えます。また、留年により孤立して卒業できないケースもあるため、進級はできる限り避けたいものです。受験生は志望校を選ぶ際に、進級判定の厳しさを考慮することが賢明です。
二回留年すると退学
もともと私大に多かったこのルールですが現在国公立大学の医学部でも私立大学同様に留年回数の制限を加え二度留年で退学の規定を設けている大学が増えています。国公立は国の税金から学費が出されていることを考えれば当然のことかもしれませんが厳しい医学部で二回というのは地味にシビアです。医学部は6年あるのでそれだけ留年チャンスも増えてしまいます。
留年率ランキング
2023年度の留年率ランキングを見ると、進級が厳しい大学がいくつか存在することがわかります。特に川崎医科大学や久留米大学、金沢医科大学などは留年者数が多い大学として挙げられています。このような大学を志望する際は、進級判定が厳しいことを考慮し、学習に対する覚悟と準備が必要です。
結論
医学部に進学する際には、進級判定の厳しさや留年率を考慮することが大切です。進級判定が厳しい大学では、一科目の成績が悪いだけで留年する可能性があります。そのため、受験生は志望校選びの段階から進級判定について情報収集し、自分に合った大学を選ぶよう心がけましょう。