2024.03.11

【国公立医学部後期】秋田大学医学部後期試験対策ガイド

秋田大学医学部後期試験対策ガイド

秋田大学医学部は、地方に所在し、医学部の中でも比較的難易度が低めの部類に入るとされています。

後期試験は東の山梨、西の奈良県立医科大学と言われますが両社とも東大理三や京大、阪大落ちの超優秀な学生とも勝負になります。

それらを知っている人は後期で秋田に出願した受験生も多いことでしょう。

ここでは、秋田大学医学部の後期試験にフォーカスし、詳細な情報と対策をご紹介します。

偏差値60.0で易しい難易度

秋田大学医学部の偏差値は60.0で、国公立大学の医学部の中では比較的易しい部類に入ります。同様の偏差値を持つ医学部には、札幌医科、徳島、山形、香川大学などが挙げられます。いわゆる地方の医学部といった立ち位置です。

余談ですが秋田の国公立大学というと国際教養大学があまりにも有名であるため県内での立ち位置もいわゆる駅弁大学のようにその県内であれば一位!というわけでもないのが秋田大学の偏差値を下げている一因でしょう。最も国際教養大学に医学部はありませんし全授業英語というその特異性からくる話題性に負けているというだけなのですが。国際教養大学は全国から人を集める人気大学となっています。しかしそのグローバルさから秋田県内にとどまる人材は少なく公立大学の経営としては失敗だったともいわれたりします。(せっかくバイリンガルなのに日本の地方都市にとどまるはずがないといえば当然なのですが)

脱線してしまいました。秋田大学の医学部後期についての話に戻りましょう。

一般選抜の前後期日程と学校推薦型選抜Ⅱ

一般選抜(前期日程)は55名、後期日程は24名、学校推薦型選抜Ⅱが45名を対象としています。秋田大学を第一志望とする合格者の大半は前期日程で受験することが一般的です。

後期試験の入試科目と配点

秋田大学医学部の後期試験では、小論文と面接が行われます。配点は以下の通りです。

  • 小論文: 100点
  • 面接: 150点

個別配点比率は30%です。したがって、後期試験で合格するためには、共通テストの対策が重要です。

面接試験のポイント

  • 面接時間: 約12分
  • 面接人数: 面接官3人、受験生1人
  • 面接形式: 対面形式で、調査票を見ながら進行

質問は一般的なものが多く、雰囲気は和やかな場合もあれば、圧迫感を感じる場合もあります。面接では秋田に対するポジティブなイメージや、なぜ秋田大学を選んだのか、将来の展望についてしっかりとアピールしましょう。

また面接室のドアが自動ドアで普通の大学のようにノックして入ることや自分のタイミングで入ることができません。

特殊なパターンですが知っていれば自動ドアで驚く日本人はいないでしょうから、あまり気にすることはありません。

理解だけしておきましょう。

秋田に対する忠誠心を問われる

県外からの受験生には、「秋田に来た理由」「秋田と地元の違い」「卒業後のキャリアプラン」などが聞かれることがあります。秋田県に貢献してくれる医師を求めているため、秋田に関する質問に備えポジティブな意思をしっかりアピールしましょう。

秋田大学側も偏差値の低さから例年偏差値だけを見て受験にくる医学部受験生を多く見ています。

前期も受けているならともかく後期だけ受けにきて秋田大好き!一生住みたい!などということは嘘に違いないとわかります。

秋田大学は県内出身者を偏向する傾向がささやかれています。

特にペーパーテストのない小論文と面接だけの試験ですので大学はある意味やりたい放題です。

昨今こういった差別行為は厳格に処罰されるため少なくなってきていることは事実ですが面接がある以上個人の主観が入ることは避けられません。

なぜ 秋田なのか これに対しては明確に答えられるようにしましょう。

例えば 過疎化の進む地方都市の医師不足問題に懸念を抱いている

などを論理的に説明できると良いでしょう。

再受験生や多浪生には厳しい

再受験生や多浪生は、面接が厳しくなる傾向があります。若い受験生を優先したいという意向があるため、しっかりとした志望動機やキャリアプランを伝えることが重要です。

とにかく秋田大学は”長く””秋田”で医者として働いてくれることを望んでいます。

正直その人の経歴や身分で差をつけることはあまり褒められたことではありません。ただ地方には地方の課題があり国公立大学ともなればより一層その地方の課題に寄り添う必要があってのことだという背景もくみ取るしかありません。

100%受からないとは言いません。しかし厳しい現実があることは確かです。

女子受験生の差別は?

上記までのことを考えると女子もやや減点される可能性があります。

しかし一般的に女子は男子に比べて上京率がどの地域でも低いため都市部の医学部ほど女子差別はないと考えられるでしょう。

女子差別報道なども問題になったばかりなので国立大学という立場を考えればどちらかというと女子より高齢な場合のほうが敬遠されるはずです。

最後に

秋田大学医学部は地域医療に貢献する医師を育てる意向が強いため、秋田に対する熱い思いをアピールすることが合格への近道です。模擬面接を積極的に活用し、自分の言葉で自己アピールできるように準備してください。頑張ってください!

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