2024.11.16

この時期だから知るべき偏差値で選んではいけない医学部のポイント

医学部選びのポイント:合格の可能性を最大化するための戦略

自分に最適な医学部を選ぶことの重要性

医学部進学を目指す多くの受験生にとって、合格するための大学選びは極めて重要です。しかし、正確な情報を知らずに戦略を立てずに受験に挑むと、貴重な一年を無駄にしてしまう可能性もあります。一口に医学部といっても国公立大学と私立大学では試験内容、学費、カリキュラムなどが大きく異なります。ここでは、医学部受験の本質と、自分にとって「合格の可能性が最も高い出願先」を見つけるためのポイントについて解説します。

医学部入試の特徴:偏差値だけでは測れない合格の難しさ

医学部は他学部と比べても偏差値が全体的に高く、学力の高さは合格に向けた重要な要素です。しかし、医学部入試では偏差値だけではなく、医師としての適性や人間性も重視されるのが特徴です。医学部受験は、知識や思考力に加え、粘り強い思考力や倫理観、判断力を問われるため、他学部のように学力のみで競う試験とは異なります。

多くの大学で面接試験や小論文試験が課され、近年その重要性はさらに高まっています。これにより、たとえ全国模試で高い偏差値を取っていても、それがそのまま合格に結びつくとは限りません。偏差値はあくまでも合格の目安であり、試験の一部に過ぎないという点を認識しておくことが重要です。

偏差値だけに頼らない大学選びが必要

偏差値を記録していなくても受かる

駿台や東進などの模試で「合格可能性80%」を超える偏差値を記録していれば、特に医学部を選ばなくてもどこかしらの医学部合格の可能性は高いと言えるでしょう。しかし逆に、偏差値を一度もクリアしていなくても100%無理ではありません。医学部は大学ごとに特色がありそのクセをわかっていれば合格できます。

偏差値に頼らない過去問対策を徹底的に

偏差値だけに頼らず、過去問対策を徹底的に行うことが重要です。医学部は大学ごとに出題傾向が異なり、問題の難易度、試験時間、頻出分野、出題形式などもさまざまです。過去問を分析し、特定の大学の問題傾向に自分の学力が合っているかどうかを確認することで、より戦略的な出願が可能になります。

偏差値が高い=問題が難しいではない

一般的に大学受験では偏差値の高い大学の方が難しい難易度を誇ります。医学部以外の学部では当然です。一般的な尺度から見ても当然そう感じるでしょう。しかし医学部はそうではなく各大学ごとに特色があります。難易度は高くなくても短い時間で素早く問題を正確に解ききる力があるかを見ている大学、途中経過をしっかり見る大学、マークシート形式であまり途中式は加味しない大学、捨て問を作りそれを見抜く力を求めている大学など様々です。受験生一人一人みてもそれぞれの形式に得手不得手があります。つまり自分と相性のいい大学を選ぶことで偏差値が届いていなくても合格を勝ち取れます。逆に言えば偏差値が届いていても大学ごとの対策をおろそかにすれば足元を掬われかねないのです。

医学部選びで重視すべきポイント

1. 医師国家試験の合格率

医学部への合格はゴールではなく、医師になるためのスタート地点に過ぎません。医師国家試験に合格できなければ、医師としてのキャリアは始まりません。そのため、志望大学の医師国家試験合格率は必ず確認しておくべきポイントです。

多くの大学では合格率が90%近くに達していますが、国公立・私立を問わず、85%を下回る大学も存在します。合格率が低い大学は国試対策のカリキュラムが充実していない可能性があるため、注意が必要です。安易に高偏差値の大学を選んだとしても、卒業後に国家試験に合格できなければ、入学の苦労が無駄になってしまいます。

2. 進級の厳しさ

医学部は一般的に進級が厳しいことで知られていますが、その厳しさは大学によって異なります。進級が特に厳しい大学では、何度も留年した末に退学を余儀なくされるケースも見受けられます。進級の難しさは、在学中のストレスや学費の負担にも影響するため、志望校選びの際に進級基準を確認しておくことは重要です。予備校や受験経験者から情報を収集することで、進級の難しさを事前に把握しましょう。

3. 卒業後の進路

医学部卒業後の進路も、大学選びの重要な要素です。特に国公立大学では、卒業後に大学の医局に入局し、その大学の関連病院で勤務することが一般的でした。現在は医師臨床研修マッチング制度が導入され、勤務先を自由に選択できるようになりましたが、大学周辺の関連病院に大学出身者が多いのは変わりません。

特定の地域で働きたいという希望がある場合、その地域に強い大学を選ぶことが有利です。地域に根ざした医療活動を行う大学は、その周辺地域の病院と強い関係を持っていることが多く、就職や研修の面で有利に働きます。

4. 大学の立地とアクセス

日常の大学生活において、立地やアクセスの良さは大きな影響を与えます。医学部の学業は非常に負担が大きく、息抜きをする場所や環境は心身の健康を保つために必要です。都会での生活を望む学生は、関東や関西など都市部にある大学、あるいは電車で簡単に都心にアクセスできる大学を選ぶとよいでしょう。

一方、地方の大学は勉強に集中しやすく、落ち着いた環境を好む学生に適しています。ただし、アクセスが悪いとアルバイトや交通手段に制限が出る可能性があるため、その点も含めて検討する必要があります。

自分に合った大学を見つけるために

医学部受験では、偏差値だけでなく、多角的な視点から志望校を選ぶことが成功のカギです。合格の可能性を高めるためには、自分の学力特性に合った大学を選び、過去問や大学の出題傾向をしっかりと分析しておくことが不可欠です。具体的には、自分の得意分野が生かせる大学、出題傾向が合う大学を見つけることで、無理なく点数を伸ばすことができます。

また、大学のカリキュラム、進級の難易度、国家試験対策の充実度、卒業後の進路支援なども重視し、自分が本当に進みたい道を選びましょう。過去問を繰り返し解き、模試の結果を参考にしながら、偏差値だけにとらわれない戦略的な受験計画を立てることが必要です。

まとめ

医学部選びは単なる偏差値の高低だけでは決められない複雑なプロセスです。合格後も医師国家試験や進級の厳しさ、卒業後の進路などを見据え、自分にとって最も適した医学部を選ぶことが大切です。正しい情報収集と計画的な準備を行い、志望校選びに悔いが残らないようにしましょう。

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