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中国地方にある医学部の全体像と特徴を徹底解説|進学希望者必見!
医師を目指す学生にとって、「どの医学部を目指すべきか」は非常に重要な選択です。特に日本の地方に位置する大学の医学部は、首都圏や関西圏とは異なる独自の教育理念や医療ネットワークを有しており、地域に密着した医療人材の育成を目的としたカリキュラムが展開されています。
本記事では、中国地方にある医学部について、各大学の特色や教育体制、入試制度、周辺環境までを詳しく解説します。
中国地方の医学部設置状況
中国地方には、国立大学が5校、私立大学が1校、計6つの大学に医学部が設置されています。
- 広島大学(広島県)
- 岡山大学(岡山県)
- 山口大学(山口県)
- 鳥取大学(鳥取県)
- 島根大学(島根県)
- 川崎医科大学(岡山県・私立)
この地域は、旧帝大の医学部は設置されていないものの、歴史ある「旧六」や新設大学など多様な顔ぶれが揃っており、医学教育の拠点として着実に地位を築いてきました。
広島大学医学部|「西の教育拠点」でチーム医療を学ぶ
広島大学は、「東の筑波、西の広島」と称されるほど、教育に力を入れてきた大学です。その医学部も例外ではなく、1945年創設の県立医学専門学校を前身とする伝統校です。
特徴:
- 医学科と保健学科の2学科構成
- 1年次より多職種連携教育(IPE)を実施
- 救急車同乗実習など、リアルな臨床経験が豊富
- 研究志向の学生向けにMD-PhDコースを用意
- 海外提携大学での臨床実習機会もあり
医師国家試験合格率(新卒・2022): 98.3%
学費(6年間): 約350万円(国立標準)
キャンパスライフ
教育・研究・臨床の三位一体を重視する広島大学は、医師としての総合力を高めたい受験生に向いています。広島大学といえば僻地のイメージですが医学部は広島の都市部に立地します。田舎で勉強漬けということもなく楽しいキャンパスライフが送れるでしょう。
岡山大学医学部|「旧六医科大学」の伝統と先進教育の融合
岡山大学の医学部は、旧制第六高等学校と旧六医科大学の系譜を持つ格式ある学部です。1870年の岡山藩医学館を起源とし、医学研究の長い伝統があります。
特徴:
- 臨床実習改革「脱ガラパゴス計画」を推進
- 医歯薬連携教育や最先端シミュレーション施設を完備
- 地域医療体験と研究インターンシップが充実
- 授業改善に学生の意見を反映する仕組み
医師国家試験合格率(新卒・2022): 94.3%
学費(6年間): 約350万円(国立標準)
学びの自由度や教育内容の密度は国内トップクラス。都市部とのアクセスも良く、学生生活の利便性も高いです。
中国地方ナンバーワン? 旧六医科大学
度々話題になる中国地方で№1は岡山大学医学部か広島大学医学部か。医学部としては多くの場合(国公立特に)私立医学部の場合は学費も大きな要素となるため一概に言えませんが創立年によってその序列が決まります。この序列で行くと岡山大学は中国地方では最も古い歴史を持つため№1と言えるかもしれません。実際岡山大学は多くの病院に強いパイプを持っておりその影響範囲は海を挟んだ香川県にまで及びます。しかし文部科学省の研究予算は広島大学のほうが多くなっており双方譲らない争いになっています。
山口大学医学部|AIとデータサイエンスで次世代医療を切り開く
1944年創設の県立医専を母体とする山口大学医学部は、近年、AIやビッグデータを駆使した医療教育に注力しています。伝統と革新が融合した学びが特徴です。
特徴:
- 「高度学術医コース」で研究志向の医師を養成
- 少人数制で手厚いグループ学習とサポート体制
- 自然環境に囲まれた静かな学習環境
- 山口宇部空港からのアクセスも良好
医師国家試験合格率(新卒・2022): 95.3%
学費(6年間): 約350万円
キャンパスライフ
医学部の立地は悪くなく宇部に位置する。他学科のメインキャンパスとなる吉田キャンパスはかなりの僻地であり、そのイメージに引っ張られることもあるが広島大学の医学部と同様に医学部は都市部にあるため安心してよい。ただし他学科の人との関わり合いは少ない。(これはほとんどの医学部に言えることなので気にすることはないが)
鳥取大学医学部|人間性を育む教育と地域密着型の実践
1945年に米子医学専門学校としてスタートし、鳥取大学の一部となった医学部。小規模ながらも、教育の質には定評があります。
特徴:
- 「コミュニケーション・イノベーション教育」に注力
- 人間性涵養を重視したカリキュラム
- 染色体工学などの先端基礎医学研究に強み
- 短期海外研修のチャンスあり
医師国家試験合格率(新卒・2022): 92.5%
学費(6年間): 約350万円
地域医療に根ざした実学志向の学びは、地方医療を志す学生にぴったりです。
立地的に島根県からの受験者も多い
米子は島根県からのアクセスが良い一方で鳥取市からは90キロ近く離れており他の学科は鳥取市にあるため交流も少ない。また島根大学は出雲にあるため松江市からは遠く米子のほうが通いやすいケースも。日本一人口が少ないとはいえ医学部の周りは栄えており田舎だから行きたくないと避ける必要は全くない。むしろもっと田舎にある医学部もたくさんある。
島根大学医学部|地域に寄り添う実践力重視の教育
1975年に設立された比較的新しい医学部ですが、島根大学は地域貢献型の教育に力を入れており、実践的な学びを通して地元医療の中核を担っています。
特徴:
- 地域医療教育に特化したカリキュラム
- 実務に即した授業・臨床実習が中心
- 地元医療機関との強固な連携体制
- 国家試験に向けた手厚いサポート体制
キャンパスライフ
静かな環境の中で、地域医療への貢献を志す医学生を多く育てています。
文系科目の圧縮が無いため国語が得意な受験生は狙い目。編入生が多く、再受験生差別もないため多浪していても過ごしやすい環境となってます。
川崎医科大学|私立ならではの教育体制とハード面の強み
中国地方で唯一の私立医学部である川崎医科大学は、1971年に設立された新設校でありながら、私学ならではの柔軟な教育と充実した施設が魅力です。
特徴:
- 国家試験対策や個別指導が手厚い
- 全国の受験生が集まるため競争は激しい
- 医学教育にかかる費用は高めだが、奨学金制度も整備
- 岡山県倉敷市の郊外に位置し、生活環境は良好
学費(6年間): 約4,600万円(医学部の中で最高額)
国家試験合格率(新卒・2022): 約85~90%
「学費はかかっても、確実に医師を目指したい」層に人気の大学です。全医学部で最も偏差値が低いことで知られています。その要因は立地と試験会場の面が大きいでしょう。現在多くの私立大学は各地方で試験会場を設けていますが川崎医科は岡山のキャンパスまでいかないと受験できません。過密日程かつ2次試験もある医学部受験においてその地域まで出向かないといけないということは大きな障害になってしまっています。
入試の傾向と戦略:配点バランスに要注意
中国地方の国公立医学部では、大学ごとに共通テストと個別試験の配点比重が異なります。例えば、山口・島根・鳥取は共通テスト重視、広島・岡山は個別試験重視の傾向があります。
また、各大学では推薦入試や**地域枠(地元出身者優遇)**を設けており、志望校選びではこれらの情報を把握しておくことが合格の鍵になります。
おわりに:志望校は「学びのスタイル」で選ぼう
中国地方にある医学部は、いずれも個性的かつ実践的なカリキュラムを有しています。大都市圏の医学部に比べて学部数は少ないものの、その分、地域に密着した教育や手厚い支援体制が整っています。
どの大学も医師養成に真剣に取り組んでおり、「将来、どのような医師になりたいか」「どんな環境で学びたいか」を見極めたうえで、自分に最も合った進学先を見つけてください。
各地域の医学部特徴
他の地域の特徴についてはこちらにまとめてあります。ご覧ください
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