2024.07.18

中学受験生の医学部受験対策:中学生から始めるメリットと学習方法

医学部受験対策を中学生から始めるメリットと学習方法

1. 中学生から医学部受験を目指すメリット

医学部受験対策を中学生から始めることには多くのメリットがあります。まず、中学生の段階から医学部を目指す意識を持つことで、勉強に対する考え方が大きく変わります。この段階で目標を明確に持つことで、普段の授業を大切にし、自習や受験に関する知識を得る姿勢が身につくようになります。これにより、自己管理能力が自然と養われ、将来的な受験勉強において大いに役立ちます。

医学部受験は上位約7%の成績を持つ受験生しか合格できない

医学部受験は非常に競争が激しく、上位約7%の成績を持つ受験生しか合格できません。偏差値の高い医学部を目指すためには、中学生のうちから基礎学力をしっかりと身につけることが重要です。特に数学と英語の基礎固めが必要であり、中高一貫校ではこれらの科目に重点を置いたカリキュラムが組まれています。

早期に勉強を始めることで、高校生活にも余裕が生まれます。中学生のうちに基礎学力を身につけることで、高校2年生頃から本格的な受験勉強に取り組んでも余裕を持って対策ができ、高校生活を楽しむ時間も確保できます。通常自身の夢が固まり進路希望がはっきりするのは文理選択前の高2です。しかし医学部受験において高2から勉強を一からスタートすると現役合格は絶望的と言っていいほど間に合いません。ほぼ確実に浪人への道に入るでしょう。

さらに、医学部受験を目指して中学生から勉強を始めることは、仮に医学部受験をせずとも他の進路にも有利に働きます。数学、理科、英語の基礎がしっかりと身についていれば、医学部以外の進路にも柔軟に対応できます。早期にハイレベルの対策を行うことは将来の自分への投資となります。

2. 中学生からの医学部受験対策

中高一貫校では先取り学習が行われており、これを参考に公立中学校からでも医学部合格を目指すための対策を学年別に紹介します。

2-1. 中学1年生 ‐英語と数学にちからを入れろ

中学1年生は、まず日々の授業をきちんと理解することに集中しましょう。授業の復習することが大切です。授業の展開に慣れてきたら、2年生の内容を先取りして勉強を進めます。全教科を先取りするのが難しい場合は、英語と数学を重点的に学習しましょう。覚えることが増えますが、丸暗記するのではなく、意味を理解しながら定着させることが重要です。英語と数学は中学受験生が最も躓く可能性のある分野です。英語はほとんどの中学受験において必須科目ではないため中学で初めて触れます。これが大きな問題で中学受験と同じモチベーションで取り組めば問題ありませんがそうもいかないので注意が必要です。数学も今までやってきた算数とは違い鶴亀算等の手法は全く使えません。一体何のために勉強させられたんでしょうね。算数と数学の違いになれる必要があります。

2-2. 中学2年生

進学校では、中学3年間の内容を1、2年生のうちに習得するケースがほとんどです。基礎固めに集中し、わからない部分をなくすようにしましょう。ついていけなくなれば中高一貫の意味がないばかりかむしろ激しく置いて行かれるのでマイナスになってしまいます。

2-3. 中学3年生

中高一貫校の場合は、高校受験の準備が必要ないため、高校の内容を先取りして勉強します。高校受験対策がない分中だるみを起こしやすいのが中高一貫のデメリットです。ここに注意しましょう。

3. 中学生全体を通しての勉強のポイント

中学生から医学部受験のために勉強する際のポイントは、英語と数学の基礎を固めることです。高校生で習う範囲の勉強は、中学生で学ぶ内容が土台となります。特に英語と数学は基礎力がその後の偏差値にも大きく影響するため、重要です。理科も余裕があれば勉強しておくと良いでしょう。

3-1. 勉強方法

教科書のワークを繰り返し解くことが効果的です。中学生のうちは高難易度の応用問題を解く必要はなく、基礎固めに集中しましょう。基礎的な問題を完璧に解けるようになってから、演習問題に進むと良いでしょう。

3-2. 勉強する時間帯

効率的な勉強時間帯は朝です。朝は吸収力が高いため、早寝早起きを習慣化し、朝の時間を有効に使いましょう。規則正しい生活を送ることで脳が活性化され、知識が身につきやすくなります。医学部受験の試験時間も朝から始まります。日本で医学部を目指す以上日本の時間に合った生活リズムを身に着けることが必要です。

3-3. 家庭のサポートはどうすればいいのか

勉強環境の整備が重要です。中学受験では学習意識の高い学校に入学させる、良い環境の整った勉強部屋を作るなど、家庭でのサポートが必要です。最初は勉強時間の管理をしてあげましょう。ただしやりすぎると子供自身でやることができなくなりどこかで躓いてしまいます。親も医学部受験レベルの難問をすべて管理することはできないでしょうし、仮に受かっても医学部の卒業まで面倒は見られないでしょう。適度な距離感を保ち、本人の意志を尊重しましょう。医学部予備校や必要な教材を提供することも大切です。

まとめ

中学生から医学部受験を目指すことには多くのメリットがあります。早期に基礎学力を身につけることで、高校生活に余裕が生まれ、将来の選択肢も広がります。効果的な勉強方法や家庭のサポートを取り入れながら、計画的に学習を進めましょう。

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