2024.10.10

中部地方(東海地方)に位置する医学部

東海地方の立地および大学

東海地方

東海地方に位置する医学部は、日本でも有数の競争力を誇る大学が集まっています。愛知県、岐阜県、三重県、静岡県の4県を含む東海地方には、複数の国公立および私立医学部が存在し、それぞれの大学には独自の特徴と受験戦略があります。本記事では、東海地方の主要な医学部について紹介し、その特色や進学の際のポイントを解説します。

中部地方

中部地方は新潟・富山・石川・福井・山梨・長野・岐阜・静岡・愛知の9県をさすがアルプスの山岳部がある影響から北陸、東海、甲信越ではそれぞれの関わりがあまり強くない。北陸・甲信越はどちらかというと関東圏との結びつきが強いため別枠で取り扱うこととする。北陸は関西からも多くの人の流れがあったが新幹線開通の余波で北陸へのアクセスが悪化した。北陸新幹線が完全開通するまでのしばらくは関東圏からの流入が増えるだろう。

三重は近畿だが

三重は近畿地方に分類されるが中京工業地帯の一部であり愛知、岐阜からも多くの人の往来がある。今回はエリアの一部として三重大学医学部も取り上げる

東海地方の医学部大学一覧

【国立大学医学部】
三重大学医学部
岐阜大学医学部
浜松医科大学医学部
名古屋大学医学部
【公立大学医学部】 名古屋市立大学
【私立大学医学部】
愛知医科大学医学部
藤田医科大学医学部

名古屋大学医学部

名古屋大学は旧帝国大学として、日本の中でもトップクラスの地位を誇ります。医学部に関しても、名古屋大学は全国的に高い評価を得ており、東海地方の医学部の中で最も難易度が高いと言えるでしょう。名古屋大学医学部の偏差値は67.5で、共通テストの得点率ボーダーは87%と非常に高く、毎年多くの優秀な受験生が集まります。

名古屋大学医学部の特徴の一つとして、医学生のストレート卒業率が非常に高いことが挙げられます。95.6%という高い卒業率は、学業面でのサポートが充実していることを物語っています。また、名古屋市内にキャンパスが位置しており、アクセスも非常に便利です。

旧帝という立ち位置であることから中部地方外からの受験層も多い東大京大は厳しいが名古屋ならば可能性が見込めるという層からの需要がある。また東北や九州、北海道などの地方都市とは異なる規模で地域が栄えていることから人気は高い。

名古屋市立大学医学部

名古屋市立大学(名市大)は、名古屋市内に位置する国公立大学で、地元の医学部志望者にとって人気の高い選択肢です。名古屋大学に次ぐ地位を持つこの大学は、偏差値が65、共通テストの得点率ボーダーが84%と、やや手頃な難易度ですが、それでも依然として高い競争率を誇ります。名市大の強みは、名古屋市に位置することで、都市部の利便性を享受できる点です。また、ストレート卒業率も90.7%と高水準で、学業環境が非常に整っています。

岐阜大学医学部

岐阜大学は、岐阜市にキャンパスを構える国立大学で、名古屋市からも比較的近い距離に位置しています。岐阜大学医学部の偏差値は名古屋大学や名市大に次ぐものの、その進級のしやすさや学習環境が評価されています。ストレート卒業率は82.7%であり、年々改善の傾向を見せています。また、共通テストの得点率ボーダーは例年80%台後半から90%前後となっており、比較的安定した受験倍率です。岐阜大学医学部は、地元での医療教育の一端を担う重要な存在となっています。

三重大学医学部

三重大学は三重県津市に位置しており、名古屋市から100km圏内にあるため、名古屋から通学可能な範囲です。医学部の難易度は岐阜大学と同等か、年によってはそれを上回ることもあります。三重大学医学部のストレート卒業率は88.0%で、比較的高い進級率を維持しています。受験生の流動性が高いことから、毎年の難易度に若干の変動が見られますが、全体的には名古屋市立大学と岐阜大学に近いレベルに位置しています。岐阜、三重、名市は同じバリュー帯の受験になるためどこが入学しやすいのかの見極めが必要。年度によって倍率にバラつきがある。

浜松医科大学

浜松医科大学は静岡県浜松市に位置する新設国立大学です。名古屋市からやや離れているものの、地理的には東海地方との結びつきが強く、東海地方の受験生にとっても選択肢の一つとなっています。浜松医科大学の偏差値は名市大や岐阜大学に近く、共通テストの得点率ボーダーも同水準です。ストレート卒業率は94.2%と高く、新設校ながら教育水準が非常に高いことが特徴です。静岡県内に医学部が他に存在しないことから県内人気も高い。しかし浜松という静岡県内では中京圏寄りにあるため大井川以東では東海圏よりも首都圏への流入が多くみられる

愛知医科大学と藤田医科大学

東海地方には2つの私立医学部が存在します。それが愛知医科大学と藤田医科大学です。愛知医科大学は愛知県長久手市にあり、偏差値は65です。藤田医科大学は愛知県豊明市に位置し、偏差値は67.5と、私立医学部の中でも比較的高めの難易度となっています。どちらの大学も、国公立医学部に比べて入試難易度はやや低めです。しかしあくまで医学部の中でという話なので難易度自体は高め。全国から受験生が集まるため、競争率は高いです。特に藤田医科大学は新設ながらも、充実した医療教育を提供しており、将来的な発展が期待されています。某ドバイのヘリCMでおなじみの息子が出ている大学としても有名。

東海地方の医学部受験の特徴

東海地方は、関東圏と関西圏に挟まれているため、受験生の流動性が非常に高い地域です。特に名古屋市立大学、三重大学、岐阜大学は距離的にも近く、受験生が重複して受験することが多いです。そのため、特定の年に一つの大学が難関化する一方、他の大学が比較的入りやすい年もあるのが特徴です。

また、東海地方は地元志向が強く、地元の医学部に進学する学生が多いです。その一方で、首都圏や関西圏の大学への進学者も少なくないため、地域内での競争が熾烈になることもあります。

まとめ

東海地方には名古屋大学をはじめ、非常に競争力の高い医学部が多数存在しています。国公立、私立問わず、各大学には独自の特色と魅力があり、受験生にとって選択肢の幅は広いです。地域的な特性を理解し、自分に最適な進学先を見極めることが重要です。

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