五反田TOCビル:医学部受験の主戦場
東京都内に位置する五反田駅から徒歩8分の場所にある「五反田TOCビル」は、毎年多くの大学が医学部受験の会場として利用しています。このビル周辺では、受験生たちの列が風物詩となり、まさに医学部受験の主戦場と呼ぶにふさわしい光景が広がっていました。
多くの大学が利用する会場だった
五反田TOCビルは過去、国際医療福祉大学、埼玉医科大学、東邦大学、獨協医科大学、東京慈恵会医科大学など、多くの医学部を持つ大学が受験会場として利用していました。また、五反田TOCメッセも関西医科大学や兵庫医科大学などが利用しています。さらに、昭和大学や聖マリアンナ医科大学、東海大学、金沢医科大学などは、両方の施設を利用しています。都内在住の医学部受験生ならば一度は訪れたことがあるお馴染みの土地と言えるでしょう。
大学の会場統合
かつては各大学が自分のキャンパスでのみ試験を行っていましたが明治大学が全国試験会場開設し大成功を収めたのをきっかけに様々な大学が全国各地に複数の会場を持つ時代が訪れました。以降様々な場所で試験が行われましたが人員削減や受験生の間違い防止の観点から、大きな会場にまとめる方針に転換しました。その結果、都内でかつ大人数を数日だけ借り上げられる五反田TOCビルが多くの大学の受験会場として利用されるようになりました。
新TOCビル計画の見直し
TOCビルは建て替え工事のため、2024年の入試では利用できる学校が5校以下になりました。しかし、建設計画の変更や行政協議のため、再開時期は2024年9月頃を予定していました。また、新TOCビル計画では、投資効率の向上を図るために分譲レジデンシャル事業なども検討されています。しかし今日ビルの再建に多額の費用が掛かり採算がとれないとして2033年以降に建て替えの計画が延期されました。先日も見直しが実施されており二転三転する計画ですが度重なる円安や材料費の高騰に企業側が耐えられない様子です。
今後の展望
結果として2025年の入試では再び多くの学校が利用する可能性があります。他の大学を利用する場所を見つけるのは難しいため、五反田TOCビルが引き続き受験の主戦場として復活することが予想されます。今は誰でもスマホを持ち迷うこともそうないかもしれませんが立地の良く関係者に知見のある五反田TOCビルは、医学部受験生にとって重要な場所であり、今後もその役割を果たしていくことになりそうです。