【医学部受験生必見】共通テストと二次試験、どちらに力を入れるべき?~国公立医学部対策の戦略~
医学部志望の受験生にとって、勉強の優先順位をどうつけるかは非常に重要な問題です。特に国公立大学医学部を目指す場合、「共通テスト」と「二次試験(個別試験)」のどちらをより重視すべきか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、医学部合格を目指す上での共通テストと二次試験のバランスの取り方や、それぞれの対策法、志望校の選び方までを詳しく解説していきます。
■ 国公立医学部受験の大前提:共通テストの重要性
まず押さえておきたいのは、国公立大学医学部においては共通テストの得点が合否に直結するということです。ほとんどの大学で共通テストの配点は高く設定されており、最低でも85%、上位校では90%以上の得点が求められるとされています。
● 共通テストの平均点は低め
共通テストは平均点が50%前後で推移するため、全体の中で高得点を目指すためには、相当の実力と準備が必要です。特に医学部では、基本問題を「絶対に取りこぼさない力」が不可欠。難問に挑むよりも、まずは基礎知識を確実に習得してスピードと正確性を磨くことが先決です。
● 思考力型へと変化した出題傾向
2021年度から始まった共通テストでは、以前のセンター試験と比較して資料を読み取る力、課題解決能力、論理的な考察力がより重視されるようになりました。これは単なる暗記では太刀打ちできない問題構成であり、日頃からの演習が問われるポイントです。
■ 共通テストと二次試験のバランス:どちらに重点を置くべきか?
結論から言えば、最初の段階では共通テスト重視で問題ありません。
なぜなら、多くの国公立大学医学部では、共通テストが足切りの対象となっており、一定ラインに届かなければそもそも二次試験に進むことすらできないからです。
● 共通テスト:合格への登竜門
例えば共通テストの比率が高い大学(山口大学など)では、一次試験の得点だけで合否に大きく影響を与えるため、得意教科だけで突破できるような甘い受験にはなりません。全教科のバランスが問われ、特に理系でも疎かにしがちな国語・地歴公民での失点が命取りになるケースもあります。
● 二次試験:得点差を広げるチャンス
一方で、二次試験(個別試験)の配点が大きい大学(金沢大学など)では、共通テストで多少のミスがあっても、二次試験で挽回可能です。このような大学を受ける場合は、ある程度早めから記述式や論述式の問題にも慣れておく必要があります。
■ 志望校選びと配点バランスの見極めがカギ
大学によって、共通テストと二次試験の配点比率や傾斜配点が異なります。たとえば、理科や数学を重視している大学を選べば、文系科目に自信のない理系受験生には有利に働きます。
● 傾斜配点の一例
- 徳島大学(前期):理科に300点、英語・数学に200点ずつ、国語150点、地歴公民50点
- 山口大学:共通テスト900点、二次試験600点(共通テスト比率が高め)
このように、自分の得意分野が評価されやすい大学を選ぶことで、合格可能性を高める戦略が取れるのです。
■ 共通テスト対策はいつから始めるべきか?
理想的には高3の夏までに二次対策をひととおり終わらせ、秋以降は共通テストに集中するのがベストです。
しかし現実的には、二次対策に追われて共通テストの準備が遅れる受験生も多いです。そのため、遅くとも11月には本格的に共通テストの対策に入るべきです。
11月・12月には大手予備校の模試が複数回開催されますので、これらを有効に活用し、自分の弱点を徹底的に分析・補強する必要があります。
■ 二次試験対策の進め方
二次試験は大学によって内容が大きく異なりますが、一般的には以下の内容が課されます。
- 筆記試験(英語・数学・理科)
- 面接試験
- 小論文
特に面接や小論文は、「医師としての資質」や「社会問題への理解」などが問われるため、日頃からニュースや医療系の時事問題に目を向け、自分の考えをまとめる練習が必要です。
■ 私立医学部との併願と2月の過密日程
共通テスト後、2月には多くの私立医学部で入試が実施されます。地方在住の受験生にとっては移動・宿泊も含めて、心身ともに過酷な時期となります。
この時期に向けて、事前に私立医学部の受験日程を整理し、無理のないスケジュールを組むことが重要です。また、共通テストでの結果次第で出願先が変わることもあるため、柔軟な対応力が求められます。
■ 難関大学の入試傾向と対策法
医学部の入試問題には大きく分けて2パターンがあります。
- 基礎〜標準問題で構成された試験(多くの国立大学に該当)
- 標準問題+一部の高難易度問題で構成された試験(私立医大や単科大学など)
後者の場合でも、合格に必要なのは**「解けなくてもよい難問」ではなく、「確実に取るべき標準問題」**です。つまり、基礎〜標準レベルを完璧にしておくことが何より重要です。
■ まとめ:合格への鍵は「基礎力×戦略」
国公立大学医学部の受験で最も大切なのは、共通テストで確実に高得点を取ることです。そのためには、早い段階から基礎を固め、「落とさない力」を磨く必要があります。
そして、志望校ごとの配点や問題傾向を的確に把握し、戦略的に学習を進めることが合格への最短ルートです。
焦らず、着実に、そして冷静に。最後まで粘り強く取り組むことが、栄光をつかむ第一歩になるでしょう。
医学部合格は、日々の積み重ねと的確な戦略から。
今日から始める一歩が、未来のあなたをつくります。
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