2023.12.14

共通テストの受験動向:志願者減少と現役志願率の上昇、私立医歯学部受験生への影響

【共通テスト志願者数が確定、現役志願率は過去最高に】

大学入学共通テストの令和6年度志願者数が発表され、受験者は20,668人減の491,913人。その内訳は現役生が419,533人、既卒者が68,220人、高卒認定等が4,160人でした。前年比では現役生は17,340人、既卒者は3,422人減少し、浪人生の割合も減少。5年前の比較で浪人生の割合は大幅に低下しています。こうした変化は、「行きたい大学より行ける大学」志向が高まる中、浪人をしなくなりつつあるとされています。

【共通テストを受験する学生の増加】

共通テストを受験する高校3年生は45.2%に達し、過去最高に。この傾向は毎年確実に上昇しており、男女別では男子が54.8%、女子が45.2%。特に女子の受験率は昨年よりも増加し、男女共に増えていることが分かります。707大学が共通テストを採用し、私立医学部や歯学部も採用していますが、国公立大学を志望する学生は共通テストを気にする必要はありません。

【私立医学部・歯学部入試への影響】

私立医学部・歯学部入試では共通テストの利用が増えていますが、募集人員が少なくボーダーラインが高いため、共通テスト対策は欠かせません。しかし、私立専願の医学部受験生や歯学部受験生は、共通テスト対策に時間を割くよりも専門対策に時間を充てる方が合格の可能性が高いとされています。

 

共通テストは受験者数の増加や受験率の上昇など、大学受験における様々な変化をもたらしています。志願者の変遷や志願率の上昇は、受験生の大学選びや受験スタイルに影響を与えていることがうかがえます。ただし、私立医学部や歯学部を志望する学生にとっては、共通テスト利用入試に対するアプローチを慎重に選ぶ必要があります。

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