2024.12.03

共通テスト英語対策:医学部の二次対策が出来てれば対策しなくてOK?

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共通テスト英語対策のポイントと戦略

出題形式と求められる能力

共通テスト英語では、全ての設問が長文読解を中心に構成されており、従来のセンター試験とは異なる特性を持っています。文法や語句整序のような形式的な問題はなく、筆記とリスニングが主軸となっています。読解問題は6000語もの膨大な総語数が出題されるため、英語を読むスピードと内容を正確に理解する能力が必要です。リスニングも試験範囲の重要な要素であり、聞き取りの速さと正確性が問われます。

長文読解の特性と対策

リーディングの問題は、標準的な難易度ですが、総語数が非常に多いため、効率的に解答するためのスキルが求められます。時間配分を誤ると解き終わらない受験生が多いため、以下の点を意識した対策が重要です。

1. 重要性が低い部分はスルー

すべての箇所を同じペースで読むのではなく、設問に関係のある箇所を重点的に読み、重要性が低い部分を素早く通過するスキルを養う必要があります。そのためには、設問文や選択肢を先に確認し、どの情報が必要かを把握することが有効です。共通テストは文章量が多いため限られた時間で内容を素早く理解する必要があります。

2. パラグラフリーディング

長文を読みながら解答に関連しそうな部分に印をつけることで、解答時に素早く該当箇所を見つけられます。これにより、選択肢と本文を何度も行き来する時間のロスを減らせます。特に「照らし合わせ型」の設問ではこの手法が効果的です。

3. マーク方式の解き方を活用

選択肢を絞る際は、明らかに不正解と思われるものを根拠を持って排除する習慣をつけましょう。迷った場合も、本文の情報を元に確実に消去できる選択肢から取り除くことで、正解を導き出せる可能性が高まります。この習慣は、長文読解全般において有効です。

リスニングの重要性と対応策

リスニングは筆記に比べて後回しにされがちですが、共通テストで高得点を狙うためには欠かせない部分です。リスニングの読み上げ速度は1分間に130語程度で、筆記問題の求める速読速度(150語/分程度)よりも遅いですが、聞き逃しを防ぐための集中力と練習が必要です。

効率的なリスニング対策

  1. 多聴とパラレルリーディングの実践
    英語音声を聞きながら文字を追う「パラレルリーディング」を取り入れることで、リスニング能力と読解力を同時に強化できます。音声と文章を一致させて理解する練習を重ねると、英語の語順通りに理解する力が養われます。
  2. ナチュラルスピードでの理解
    共通テストは日常会話に近いスピードの英語が使用されるため、通常の速さで音声を聞くことに慣れることが大切です。聞き取れなかった場合は、スクリプトを確認しながら繰り返し練習することで補強します。

医学部共通テスト対策|個別試験の解き方は共通テストには使える?

ハイレベルな能力がもとめられている医学部受験生は共通テストをわざわざ対策しなくても通常時に鍛えられてるから心配しなくていいんじゃないかと思う人もいると思いますが共通テストに関してはそうはいきません。医学部の試験が特殊であることと共通テストもこれまた特殊です。双方のテストに共通点が無いためそれぞれしっかりと対策が必要です。無対策でも6割くらいは取れるかもしれませんが医学部の国公立は8~9割近い成績が必要なので対策しないわけにはいきません。

総合力を高めるための基盤

共通テスト英語では、単語力や文法知識が直接問われる問題はありませんが、これらの要素は基礎として必要不可欠です。

1. 語彙力の強化

多読を通じて、単語の意味や使い方を文脈で覚えることが効率的です。日々の学習で、新出単語を増やすだけでなく、既知の単語を繰り返し復習することで定着させましょう。

2. 文法の役割

文法問題自体は出題されませんが、正確に文章を読み解くためには文法知識が欠かせません。5文型や基本的な文法構造を理解し、英語の仕組みを意識しながら読むことが必要です。

これらはわざわざ問題にしなくてもそもそも理解していなければ問題が解けないうまい問題作りになっています。

共通テストの過去問や予想問題はいつから解き始める?

  1. 過去問や予想問題:大体12月には解き始めましょう。ただし医学部は共通テスト後すぐに私立の試験が始まるため医学部英語の解き方を忘れないように気を付けてください。年末は共通テストの過去問や予想問題に取り組み、時間配分や問題形式に慣れておきましょう。特に、大問ごとの時間目安を意識しながら解答することが重要です。
  2. 資料問題への対応: 共通テストには、イラストやグラフ、表を含む資料問題が頻出です。こうした問題に慣れるには、さまざまな形式の情報を読み取り、設問に必要な情報を迅速に特定する訓練が有効です。

時間配分の目安

共通テストでは、総語数が多いため、効率的な時間配分が求められます。以下の配分を目安に練習しましょう。

  • 第1問~第3問(約3000語):35分以内
  • 第4問~第6問:45分以内

この配分を守るために、練習時から計時しながら解答する習慣をつけましょう。

まとめ

共通テスト英語では、単なるテクニックだけではなく、総合的な英語力が求められます。日々の学習において、以下の点を意識しましょう。

  • 語彙力と速読力を向上させる。
  • 長文読解とリスニングをバランスよく強化する。
  • 時間配分と効率的な解答手順を身につける。

これらを確実に実行することで、共通テスト英語で高得点を取る準備が整います。粘り強く取り組み、着実に力を伸ばしましょう。

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