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北里大学医学部医学科 面接の傾向と対策
1. はじめに
北里大学医学部医学科の面接試験は、面接の配点はないものの、合否判定に大きな影響を与えるため、十分な準備が必要です。本記事では、北里大学医学部の面接形式や特徴、対策について詳しく解説します。
2. 面接の基本情報
面接時間:20〜30分程度
面接形式:受験生2人、面接官3人による個別面接
進行方法:
- 面接官3名が、それぞれ異なる視点から質問を行う
- 2人の受験生が交互に質問に答える
- 基本的には同じ質問がされるが、個別の質問が来ることもある
- 圧迫感はなく、比較的和やかに進行
3. 面接の流れと特徴
① 待機時間と控え室の雰囲気
- 受験生は複数のグループに分けられ、2人1組で面接が開始
- グループごとの待機時間が長くなることもあるため、用意したノートなどを活用して時間を有効に使うとよい
- 基本的に圧迫面接ではないが面接室によって雰囲気が異なることがある
② 面接の進行
- 志望理由の確認
- 出願時に提出した面接票の内容をもとに質問される
- 「北里大学を志望した理由」
- 「自分が誇れること」など
- 一般的な質問
- 「医師になろうと思ったきっかけ」
- 「医師に必要な資質とは?」
- 「高校時代の部活で得たこと」
- 「最近気になったニュース」
- 「併願校に合格した場合の進学先」
-
北里大学や北里柴三郎に関する質問
- 大学の建学精神や理念
- 北里柴三郎の業績や医学界への貢献
- ※北里大学はきたさとと読みます。絶対に間違えないように。北里柴三郎もゆれがありますがきたさとが一般的です。
- 元々キタザトと呼ばれていましたが留学先でキタサトと呼ばれるようになりそれが帰国後も続いたとされています。一般的にはどちらで読んでも問題ないですが北里大学においてはキタサト呼びで統一してください。
- 医学に関する質問
- 現代医療の課題
- 医療倫理に関する考え
- 医師の社会的責任
- これらはどこの医学部の面接でも通ずる内容ですね。特段ここのために用意する必要な無いでしょう。
③ 受験生2人1組の面接形式
- 面接の目的
- 受験生同士を比較することで、人物評価をより明確にする
- 現役生同士を組み合わせるなどの配慮がされることもある
- 受験生の対応ポイント
- もう1人の受験生が話している間も、面接官の質問をしっかり聞く姿勢を見せる(頷くなど)
- 質問が異なった場合でも、冷静に対応する
④ 多浪生にも寛容な大学
- 一般的に医学部では多浪生が不利になる場合があるが、北里大学医学部は比較的寛容
- 2018年度の過去5年間の合格者割合:
- 現役26%、一浪36%、二浪11%、三浪11%、四浪以上16%
- 多浪生も適性があれば十分に合格のチャンスがある
4. 面接対策のポイント
① 面接票(入学志願者面接票)を活用する
- 志望理由やクラブ活動、生徒会活動、地域活動、趣味・特技などを記入
- 記載した内容が面接で深掘りされるため、具体的なエピソードを準備しておく
② 志望理由を明確にする
- 北里大学の特色やカリキュラムを理解し、「なぜ北里大学なのか?」を明確に説明できるようにする
- 医師としての将来像を具体的に語れるように準備する
③ 北里柴三郎の業績を理解する
- 北里大学の創立者である北里柴三郎について、彼の業績や医学界への影響を簡潔に説明できるようにする
- 特に今年は北里柴三郎がお札になるというビッグニュースがありました。北里柴三郎についての知識をしっかりとつけておくように
- こちらの記事も参考にしてください。
④ 医学や医療ニュースに関心を持つ
- 医療に関する最新ニュースや倫理的問題について考え、自分なりの意見を持つ
- 小論文対策にもなるため、新聞や専門誌を活用する
⑤ 2人1組の面接形式に慣れる
- 模擬面接を行い、他の受験生と比較される状況に慣れておく
- 他者の意見を尊重しつつ、自分の考えをしっかりと伝える練習をする
5. 面接の心構え
① 冷静に対応する
- 予期せぬ質問が来ても動揺せず、落ち着いて答える
- 自分の考えを論理的に伝えることを意識する
② もう一人の受験生の話をよく聞く
- ただ待つのではなく、相手の話に頷くなどして聞く姿勢を見せる
③ 自信を持って話す
- 医師としての適性を示すため、明確で簡潔な回答を心がける
6. まとめ
北里大学医学部の面接は、2人1組の形式が特徴的であり、比較評価を重視しています。そのため、
- 志望理由をしっかり整理する
- 医療ニュースや時事問題への関心を深める
- もう1人の受験生と比較されることを意識し、堂々と対応する といった準備が重要になります。
面接では医師としての適性が見られているため、自分の考えをしっかりと持ち、冷静に伝えることが合格へのカギとなります。十分な準備を行い、自信を持って臨みましょう。