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医学部がタダ?産業医科大学、自治医科大学、防衛医科大学
医学部への進学は高い学費がかかり、多くの学生や家族にとって大きな負担となることがあります。しかし、特殊な制度を持つ医学部に進学することで、学費を節約することができるかもしれません。ここでは、産業医科大学、自治医科大学、防衛医科大学の3つの医学部について、それぞれの特徴や制度について詳しく見ていきましょう。その特殊な制度とメリットについてご紹介します。
産業医科大学
産業医科大学は、私立医学部の中でも特殊な制度を持つ大学の1つです。本来の学費は6年間で3049万円と決して安いとは言えません。しかし修学資金貸与制度により実質負担額を大幅に減らすことができます。
この制度では入学生全員に対して一定額の貸与が行われます。ただし返済免除の条件として卒業後に産業医等の職務に就くことが必須で求められます。この期間は貸与を受けた期間の1.5倍の期間です。つまり、産業医としての職務を果たすことで返済が免除されるのです。
日本では産業医として職務を全うする人はわずか2割程度に留まっており勤労者の健康を守る観点から大きな会社ほど産業医が必要になりますが実態として足りていないことが問題として存在します。
自治医科大学
自治医科大学もまた、特殊な制度を持つ医学部の1つです。設立の趣旨は、医療に恵まれない地域における医療の確保向上や地域住民の福祉の増進です。学費は2300万円となっていますが、修学資金貸与制度により実質無料で医師免許を取得することができます。
卒業後に都道府県知事の指定する公立病院等に医師として勤務し、その勤務期間が修学資金の貸与を受けた期間の2分の3に相当する期間に達することで返済を免れることができます。その期間のうち2分の1はへき地での勤務となりますが地元の医療を支えたいという志のある受験生にとっては無料で医師免許を取得できる大きなメリットとなるでしょう。
特殊な入試制度を設けており、入学定員を各都道府県に振り分けて合格者を決定する。そのため入試成績上位の者が必ずしも合格するとは限らない。東西ともに首都圏の有名進学校が存在する都道府県は激戦となり合格が難しくなる。難易度は防衛医科大学校よりは簡単と言えるが、まず受験者がどの県の学校に行っているかによるところが大きい。
防衛医科大学
防衛医科大学は他の2つとはまた異なる特殊な制度を持つ医学部です。合格者は防衛省職員として学業・訓練に専念することが求められますが、入学金や授業料はかかりません。さらに、毎月学生手当として給与が支給されます。
ただし、注意が必要なのは、修学資金貸与制度で返済免除の条件を成就できなかった場合には、貸与金を一括で返済しなければならない点です。また、卒業後9年以内に自衛隊を離職する場合は、償還金を返還しなければなりません。その金額は最高で約5000万円にも上るため、リスクを考慮する必要があります。
入試が11月に実施され受験料も無料なことから各医学部受験生が模試のような感覚で受験するため40倍近い高倍率となることで知られます。
以上の3つの医学部は、それぞれ異なる特殊な制度を持ちながらも、医療や地域社会に貢献することを目指した人材を育成しています。自分の進路や志向に合った医学部を選ぶ際に、これらの制度を活用することで、学費の負担を軽減し、将来に向けて安心してキャリアを築いていくことができるでしょう。