2024.06.29

医学部と歯学部ってどう違う?医学部からの方向転換はあり?なし?

医学部と歯学部:将来のキャリアを考える

はじめに

医学部と歯学部は、どちらも医療の分野で重要な役割を果たす専門職を目指す学部です。しかし、将来のキャリアや年収、カリキュラム、難易度、学費などに違いがあります。自分の学力や将来像、希望する年収などを考慮して、どちらに進学するべきか判断しましょう。

医学部と歯学部の違い

医学部

医学部では人体の構造や機能、疾患、疾病を診断・治療・予防する方法を学びます。卒業後は医師国家試験に合格することで医師免許を取得し、医師として働くことができます。以下は医学部に関する主要な情報です。

  • 将来のキャリア:医師
  • 年収:平均約1,230万円
  • 学習内容やカリキュラム:内科(循環器、消化器、呼吸器、腎臓、血液、内分泌、神経)、外科(循環器、消化器、呼吸器、内分泌)など
  • 偏差値:私立医学部で65.9、国立医学部で68.2(2020年平均)
  • 学費:私立医学部の6年間の平均学費は約3,054万円、国立医学部は約350万円

医学部の特徴詳細

学習内容 医学部では人体の構造や機能、疾患、疾病の診断・治療・予防について学びます。医師国家試験に合格し、医師免許を取得することが最終目標です。

偏差値 2020年の平均偏差値は私立医学部で65.9、国立医学部で68.2と非常に高くなっています。特に東京大学の医学部ではセンター試験のボーダー得点率が94%とされています。

学費 国立医学部では6年間の学費が約3,496,800円です。私立医学部では一番安価な国際医療福祉大学で約19,100,000円、高額な川崎医科大学では約47,365,000円となっており、平均は約30,540,000円です。

歯学部

歯学部では口腔、顎、顔などに関する外傷や疾患の症状や原因についての知識、その予防・診断・治療の方法を学びます。卒業後は歯科医師国家試験に合格することで歯科医師免許を取得し、歯科医師として働くことができます。歯科医師としてのキャリアは、歯科医院に勤務するか、自分の歯科医院を開業することが主な進路です。

  • 将来のキャリア:歯科医師
  • 年収:平均約750万円
  • 学習内容やカリキュラム:口腔解剖学、口腔病理学、口腔衛生学、口腔微生物学など

偏差値と学費

歯学部の平均偏差値は私立で45程度、国公立で59程度です。国立歯学部の学費は6年間で3,496,800円ですが、私立歯学部は19,181,000円から32,142,000円と幅があります。

平均年収

歯科医師の平均年収は約750万円で、一般的な職種と比べて高収入ですが、医師ほどの水準には及びません。また、開業医の収入は医院の経営状況に依存するため、安定性には注意が必要です。

医学部と歯学部の選択基準

学力と入学難易度

医学部の合格難易度は非常に高く、多くの受験生が医学部への合格を目指して挑戦します。学力が医学部に届かない場合は、歯学部を選択するのも一つの手です。歯学部は医学部よりも合格しやすいとされていますが、十分な対策が必要です。

口腔内の健康に興味があるか

口腔内から患者さんの健康を守りたいという強い意志がある人は、歯学部・歯科医師に向いています。歯科医師は口腔内の健康を守る責任を負い、毎日患者さんと向き合いながら働くため、強い意志が求められます。

親が歯科医院を開業している場合

親が歯科医院を開業している場合、歯学部に進学することで将来的にその医院を継ぐという選択肢があります。親の医院での就職がスムーズに行えるため、歯学部を選ぶメリットがあります。

まとめ

医学部と歯学部の違いを理解し、自分の学力や将来のビジョンに合った進路を選ぶことが大切です。高い年収を目指すなら医学部、口腔内の健康に特化した医療従事者になりたいなら歯学部と、それぞれの特徴を踏まえて進路を決定しましょう。

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