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医学部への近道?指定校推薦の仕組みと実態を徹底解説!
医学部への進学を目指す中で、多くの受験生や保護者が関心を寄せる「推薦入試」。その中でも、特定の高校に対して大学側が推薦枠を与える「指定校推薦」は、高い合格率を誇る入試方式の一つです。しかし、この制度は非常に限られた範囲で運用されており、特に医学部においてはどのように活用されているのか、あまり知られていないのが実情です。
本記事では、指定校推薦の基本的な仕組みから、医学部における実施状況、そして受験の際に気をつけるべきポイントまで、詳しく解説します。
指定校推薦とは?一般推薦との違い
指定校推薦とは、大学が信頼できると判断した特定の高校に対して「○○学部に○名まで推薦可能」といった形で推薦枠を提供し、そこから推薦された生徒が出願できる制度です。これは「学校推薦型選抜」の一形態に位置づけられます。
選抜方法は高校側に委ねられ、単なる成績だけではなく、人物面、出席状況、学校生活全般の態度などが総合的に評価されます。選ばれた生徒は「専願」として出願することが原則であり、合格後はその大学に必ず進学しなければなりません。
医学部でも指定校推薦はあるのか?
結論から言えば、医学部でも指定校推薦を実施している大学は存在します。ただし、国公立大学では制度上この入試方式は用いられておらず、私立大学に限られます。また、指定校推薦枠が設けられている高校もごく一部であり、非常に限られた学生しか利用することができません。
以下は、私立医学部の中で指定校推薦を実施している代表的な大学とその概要です。
大学名 | 募集人数 | 備考 |
---|---|---|
北里大学 | 約35名 | 現役・一浪のみ対象、専願必須 |
獨協医科大学 | 約20名 | 募集要項は非公開 |
埼玉医科大学 | 約5名 | 評定平均3.8以上、専願、現役・一浪対象 |
金沢医科大学 | 約5名 | 入試日は複数日程、現役・一浪対象 |
なお、かつて実施していた聖マリアンナ医科大学や東京女子医科大学は、近年この制度を廃止する方向に舵を切っています。こうした傾向からも、医学部における指定校推薦は今後さらに縮小していく可能性があると考えられます。
また日本医科大学も早稲田の系列校から推薦枠が計6名設けられています。これは医学部のない早稲田大学の配慮と言えます。
医学部の指定校推薦、どれくらい狭き門?必ず受かる?
一般的に、指定校推薦といえばまず落ちることはありません。面接での受け答えやその後の生活態度に問題がなければ筆記試験もなく出願した時点での100%合格が与えられます。
しかし医学部の指定校推薦は様子が異なり合格は保証されていません。私立医学部の一般入試は非常に倍率が高く、大学によっては10倍以上になることもあります。指定校推薦では倍率が2〜3倍程度に抑えられているケースもあり、相対的には合格しやすいといわれています。
とはいえ、これは「推薦枠に選ばれれば楽に受かる」という意味ではありません。推薦枠の数自体が非常に少ないうえ、校内選抜を通過しなければそもそも受験資格を得られません。また、合格率が高いとはいえ、試験内容は非公開であり、確実な準備が求められます。
指定校推薦で医学部を目指すために必要な条件
1. 高い評定平均
指定校推薦を受けるには、一定以上の評定平均(内申点)が必要になります。医学部の場合、4.0〜4.5以上が目安とされ、ほぼ全教科において成績優秀である必要があります。評定は1年生から3年生の1学期までが対象となるため、早い段階からの学習習慣が重要です。
2. 出席状況や生活態度
指定校推薦は「高校の推薦」であるため、成績だけでなく出席率や生活面も評価対象となります。遅刻や欠席が多い、素行に問題があると見なされると、選考対象から外れる可能性があるため、日常の学校生活にも注意が必要です。
3. 専願であること
指定校推薦は、基本的に他大学との併願が認められていません。そのため、合格したらその大学に進学するという強い覚悟が求められます。安易な気持ちで出願すると、学校や大学に迷惑をかけることにもつながりかねません。
医学部指定校推薦の対策ポイント
校内選考を突破するために
まずは、自分の高校が指定校に選ばれているかを確認することが出発点です。指定校の情報は学校にしか伝えられないことが多いため、進路指導の先生や担任に積極的に相談しましょう。
そのうえで、推薦枠に選ばれるには学業成績だけでなく、部活動や生徒会活動、地域貢献など学校生活全般において高評価を得ていることが重要です。
志望理由書と面接対策
志望理由書は、合否を左右する重要な書類です。形式的な内容ではなく、「なぜその大学でなければならないのか」「なぜ医師を目指すのか」といった点を、自分の言葉で具体的に書く必要があります。
また、面接では医療に関する社会問題、倫理観、協調性なども見られるため、模擬面接などで対策を重ねることが望ましいです。
学科試験の準備も怠らずに
多くの医学部では、推薦入試でも英語・数学・理科の基礎学力を問う筆記試験が課されます。出題内容は高校の教科書レベルとされていますが、記述式であることが多く、思考力や表現力が求められます。
共通テストで75%以上の得点力が目安とも言われているため、日頃から基礎力をしっかり身につけておきましょう。
国公立医学部では指定校推薦は実施されていない
ここで重要な注意点を挙げておきます。国公立大学では、いわゆる「指定校推薦」は実施されていません。国公立の場合、推薦入試は「公募制」が主流で、誰でも条件を満たせば出願できる形式です。
推薦の形態としては、以下のようなものがあります:
- 公募制推薦:成績や出席率などの条件を満たせば出願可能
- 総合型選抜(旧AO入試):大学によって条件や評価方法が異なる
- 地域枠推薦:特定の地域での勤務を条件に設けられる制度
国公立医学部を志望する場合は、これらの方式や一般入試を視野に入れた対策が必要です。
最後に:指定校推薦で医学部を目指すなら「準備」と「覚悟」が必要
指定校推薦は、うまく活用すれば非常に有利な入試制度です。しかし、そこに至るまでには高い評定平均の維持や学校生活全般の優れた評価、そして何より「この大学で学びたい」という明確な志望動機が求められます。
受験チャンスがあるかどうかは、在籍する高校が指定校に選ばれているかにも左右されるため、タイミングや運も関係してきます。しかし、それを言い訳にせず、チャンスが巡ってきた時に掴めるよう、日々の努力を怠らないことが大切です。
医学部を目指す皆さんにとって、指定校推薦という選択肢が、夢を実現するための大きな一歩となることを願っています。
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