2025.03.27

医学部の学生生活は本当に大変?リアルな6年間の過ごし方

医学部の学生生活は本当に大変?リアルな6年間の過ごし方

「医学部生=勉強漬け」というイメージを抱いている人は多いのではないでしょうか? 実際、医学部は特殊な学部であり、学生数も限られているため、どのようなキャンパスライフを送っているのか想像しづらいかもしれません。

「医学生は本当に遊べないのか?」「部活やバイトはできるの?」「卒業までにどれくらい勉強するの?」——そんな疑問を抱える受験生や保護者の方に向けて、医学生のリアルな6年間について、勉強・実習・プライベートの両面から詳しく解説します。


1年生:比較的自由な期間

医学部に入学して最初の1年は、一般教養や基礎的な科目が中心です。内容は、数学、物理、化学、生命科学、語学、そして他学部と共通の教養科目など。一般的には座学が中心で、レポートや課題の負担も他学部と大きく変わりません。

また、部活動やサークル活動もこの時期に始まります。医学部は独自の部活が活発で、先輩後輩のつながりも強いのが特徴です。バイトをしている学生も多く、塾講師や家庭教師は人気のアルバイトです。

ただし、他学部よりも履修科目数は多く、時間割は詰まっています。それでも、テスト前以外は遊ぶ余裕やプライベートの時間もしっかり確保できます。「医学部でも最初は割と普通の大学生」という感覚を持つ学生が多いのもこの時期です。


2年生〜3年前期:本格的な専門科目スタート

2年生からは「基礎医学」と呼ばれる専門科目が始まります。人体の構造や機能を深く学ぶため、解剖学・生理学・生化学・薬理学・病理学など多くの科目を履修することになります。

この時期から負担が一気に増えます。特に「解剖実習」は予習・復習が不可欠で、実習そのものも体力・精神力が必要です。夜遅くまでの作業や休日の実習も珍しくありません。1年生のように自由な時間は減り、多くの学生が勉強と実習中心の生活になります。

さらに、基礎医学のテストは難易度が高く、追試験や留年も現実的に起こります。医学部は、1単位でも落とすと進級できないケースも多く、他学部のように「単位は後で取り直せばOK」という柔軟さはありません。


3年後期〜4年前期:臨床医学で医師の卵へ

3年生の後期からは「臨床医学」の授業が始まり、内科・外科・小児科・精神科・産婦人科など、医療現場で必要となる知識を学んでいきます。これまでよりもさらに実践的な内容となり、学ぶべき情報量も桁違いに増加します。

ただし、解剖実習のように毎日深夜まで拘束されるわけではなく、時間の使い方はやや柔軟です。そのため、勉強と並行して部活やサークル、バイトに参加している学生も多く見られます。

この時期は、将来の進路や診療科を意識し始める学生が増えます。大学によっては「CBT」や「OSCE」といった全国共通の共用試験の対策が始まり、プレッシャーを感じる時期でもあります。


4年後期〜5年:臨床実習(ポリクリ)

4年後期からは、病院実習(通称:ポリクリ)が本格的に始まります。実際の病院を舞台に、各診療科を数週間ずつローテーションしながら、患者さんの診察や処置、手術の見学・助手などを行います。

実習は日によって早く終わることもありますが、診療科によっては夜遅くまで続くことも珍しくありません。時には手術が長引き、深夜まで拘束される場合もあります。

また、5年次は、診療科によっては非常に厳しい実習が課される一方で、学生同士で協力して取り組む場面も多く、チームワークが重要視されるようになります。


6年:国家試験と卒業試験の年

6年生になると、実習と並行しながら国家試験対策が生活の中心となります。大学によっては卒業試験も課され、これをクリアしないと卒業できません。

国家試験の内容は5・6年生までに学んだ知識全てが対象となるため、計画的な対策が必須です。過去問演習や模試、グループ学習など、日々の勉強は欠かせません。

また、多くの学生が5年生で部活を引退するため、6年生は比較的、試験対策に集中できる環境が整います。部活で培った仲間との絆や情報交換が、ここでも大きな支えになることが多いです。


医学部でも部活やアルバイトはできる

医学部生でも、実は多くの学生が部活やサークル、アルバイトを両立しています。

特に医学部は、部活・サークルの参加率が非常に高く、約8〜9割の学生が何らかの活動に所属していると言われています。医学部限定の大会(東日本:東医体、西日本:西医体)もあり、勉強だけではない貴重な経験が積めます。

また、アルバイトも一般的で、塾講師・家庭教師は医学生に人気の高時給バイトです。部活やバイトを通じて、社会経験やコミュニケーション能力を磨く学生も少なくありません。


医学部生活の山場と注意点

最も忙しいとされる時期は、4年生後期〜5年生前半です。

理由は、部活では幹部学年になり、マネジメント業務が加わるため。加えて、臨床実習や共用試験、国家試験対策の勉強に追われるため、多くの学生が「一番キツイ」と感じる時期です。

試験も3日おきに続くこともあり、まとまった自由時間が取りにくくなるでしょう。そのため、普段からコツコツ勉強を進めておくことが非常に重要です。


医学部生活は「忙しいが、充実している」

確かに、医学部は他学部と比べて忙しい学部です。しかし、勉強漬けというわけではありません。部活やサークル、アルバイトもでき、人間関係や課外活動から学ぶことも多いのです。

特に、医学部で築かれる「縦と横の人脈」は、卒業後、医師になってから大きな財産となります。学年を越えた先輩後輩の関係や、全国の医学生とのネットワークは、診療科選びや医師としてのキャリアに大きく役立つでしょう。

医学部生活は、単に「勉強が大変」なだけではなく、「人間的な成長の場」でもあります。これから医師を目指す皆さんは、その厳しさの先にあるやりがいや、成長をぜひ楽しみにしていてください。

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