2024.09.21

医学部入試における志望理由書の重要性と書き方

医学部入試における志望理由書の重要性と書き方

志望理由書の目的

医学部入試において、志望理由書は多くの大学で提出が求められます。この書類では、なぜ医師を目指しているのか、なぜその大学を選んだのかなど、志望者自身の考えや動機を数百字程度で伝える必要があります。医学部は勉強が大変なのでついつい手を抜きがちですが面接を重視する医学部の入試方式では、志望理由書が大きな影響を及ぼすことがあります。面接官はこの書類を参考にして質問を行うことも多く、適切に準備しておくことが重要です。

志望理由書を書く際に準備すべきこと

志望理由書を書く際に特に考慮すべき3つのポイントがあります。

  1. 医師を目指す理由
  2. なぜ○○大学を志望するのか
  3. 医師になった後のプランはあるか

これらの質問に対して、受験生は自身の中でしっかりと答えを持ち、文章としてまとめることが必要です。

1. 医師を目指す理由

あなたはなぜ医師になりたいのですかという問いは、志望理由書の中心的なテーマです。医師を志望する理由は人それぞれ異なり、小さい頃の病気の経験や家族の健康に関する出来事が動機となることが多いです。しかし、特別な体験がない場合でも、嘘のエピソードを作ることは避け、自分の本心に基づいた理由を明確に述べてください。本当の理由はシンプルな動機でも、具体的なエピソードや感情と結びつけて説明することで説得力が増します。

2. ○○大学の志望理由

全国には多くの医学部がありますが、なぜその特定の大学を志望するのかを明確にする必要があります。たとえば、その地域の出身者であれば、地元の医療に貢献したいという理由が自然です。一方、特定の医学部に魅力を感じた理由として、特色ある授業や研究分野に興味を持っていることなどを挙げることも有効です。大学ごとの特徴を事前にリサーチし、自分の将来像と結びつけることで、より具体的で強い動機を示すことができます。医学部はアドミッションポリシーなどが公開されているので書く時の参考にしましょう。

3. 理想とする将来の医師像について

志望理由書には、将来どのような医師になりたいのかというビジョンも書かなければなりません。医師にはさまざまな分野やキャリアパスがあり、病院で患者を診る医師だけでなく、医療政策に関わる国家公務員や法医学者なども存在します。自分が目指す医師像を具体的に描き、それがどのように大学での学びや研究に関連しているかを説明できると、志望理由書の説得力が高まります。

志望理由書を作成する際のポイント

1. 構成を考える

志望理由書を作成する際には、まず文章の構成を考えることが大切です。いきなり書き始めるとまとまりのない文章になりがちですので、段落ごとにどのような内容を書くのかを決め、全体の流れがスムーズになるように意識しましょう。特に、過去の経験、現在の思い、未来のビジョンという流れで書くと、読み手に分かりやすく伝わります。

2. 嘘を書いても大丈夫?

嘘を書くことはやめましょう。実は志望理由書で最も避けるべきことは、事実ではないことを書くことです。面接で質問された際に、嘘の内容に対してうまく返答できない可能性が高く、信頼を損なうリスクがあります。どんなにテストで点が取れていても面接でこいつ嘘をついているなと思われれば落ちます。自分の本当の気持ちや経験に基づいて書くことが、信頼性のある志望理由書を作るための基本です。

3. 自分の書きたい文章ではなく相手が読みやすい文章を

読み手の立場を考え、文章の読みやすさにも気を配りましょう。段落を適切に分け、一文が長すぎないように工夫すると、読みやすい文章になります。特に、採用担当者や面接官が多くの志望理由書を読むことを考えると、読みやすい文章であることは大きなアドバンテージです。

医学部入試での志望理由書が求められる理由

医学部入試では、学科試験だけでなく、面接や小論文、志望理由書などを通じて、受験生の資質や将来性を評価します。志望理由書を通じて、大学側は受験生がどのような医師を目指しているのか、その理由がしっかりと説明できるかを確認します。また、志望理由書の内容が面接時の質問に繋がることも多いため、事前に十分な準備が必要です。

結論

志望理由書は、医学部入試において非常に重要な役割を果たします。自分の過去の経験、現在の思い、そして将来のビジョンを一貫性を持ってまとめることが、良い志望理由書を書くための鍵です。嘘をつかず、正直な気持ちをもとにしながらも、論理的で説得力のある文章を心掛けましょう。

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