2024.07.31

医学部入試における英語学習の重要性と効果的な対策方法

共通テスト時代の医学部入試における英語学習の重要性と効果的な対策方法

2021年度から始まった共通テストでは、医学部入試における英語の重要性がさらに増しました。センター試験と比べ、共通テストの配点や出題傾向が大きく変わり、二次試験の比重が大きくなったことから、英語力の養成が一層重要となっています。本記事では、共通テスト時代の医学部入試における英語学習の重要性と効果的な対策方法について解説します。

共通テストの英語リーディングの特徴‐増加した単語数に対応できるか

共通テストの英語リーディングは、センター試験と同様に全問マーク式で、試験時間は80分です。しかし、問題形式や分量が大きく変化し、多くの受験生を困惑させています。センター試験では発音やアクセント、文法問題が出題されましたが、共通テストでは全て読解問題に変更され、総語数も約5500語と増加しています。これにより、リーディング力だけでなく、速読力や情報処理能力も求められるようになりました。

英語の勉強法と対策

単語・熟語の勉強法

単語や熟語の習得は英語力の基礎です。一冊の単語集を繰り返し使い、全ての単語を覚えることが重要です。学校で使用する単語集を活用し、小テストなども利用して効率的に学習しましょう。また、熟語の習得も重要で、単語と熟語をセットで覚えることで長文読解力が向上します。

文法の勉強法

長文を正確に速く読むためには文法の理解が不可欠です。文法書を一冊徹底的にやり込み、繰り返し解いて穴のない理解を目指しましょう。文法の知識がしっかりしていることで、長文読解や英作文においても強みとなります。

長文読解の勉強法

医学部入試では長文読解が多く出題されます。制限時間内に長文を読み解くためには、精読の訓練が必要です。まずはじっくりと精読し、その後速読の練習を重ねることで、短時間での読解力を養いましょう。また、国語力や文章力も重要で、特に国公立大学では日本語で解答を求められる問題が増えています。

英作文の勉強法

国公立大学では英作文が頻出です。単語や文法の基礎ができたら、短い英作文から始め、徐々に難易度を上げていきましょう。自分で書いた英作文は、学校の先生や予備校の講師に添削してもらうことで、正確な表現力を身につけることができます。

高3時点の効果的な学習スケジュール

春から学習をスタート

医学部受験には高い英語力が求められるため、早めに学習を開始することが重要です。部活動を引退する9月頃からではなく、高3の4月から受験対策を始めても準備期間は足りないくらいです。医学部においての英語は医療系の単語をたくさん覚えなければなりません。つまり普通の学科よりもおおくの知識が必要なため必然的に学習時間は増やさなければなりません。

夏までにインプットを完璧に

9月以降は志望大学の過去問演習などのアウトプットに集中するため、4月から8月までに単語、熟語、文法などのインプットを完璧に仕上げることが目標です。これにより、得点力を高めるための実践練習に十分な時間を確保できます。

日頃から思考力、判断力を磨く訓練

共通テストの英語リーディングは知識だけでなく、思考力や判断力が試されます。普段から英字新聞や海外のニュースサイトに目を通し、実用的な英語に触れることで、思考力や判断力を養いましょう。また、過去のセンター試験の第4〜6問を解くことで、共通テスト対策にもなります。

複雑化したリスニング対策

共通テストのリスニングは配点が100点となり、リーディングと同等になりました。問題形式も一回のみの音声や、複数人物の議論を聞き分ける問題など、センター試験よりも複雑化しています。リスニング力を強化するためには、日常的に英語の音声に触れ、リスニングの練習を積み重ねることが必要です。

医学部での英語の重要性

医学部では多くの専門書が洋書であり、最新の医学知識は英語の論文で発表されることが多いため、英語力が必要です。医師としてのキャリアを考えると、英語は必須のスキルであり、学生時代からしっかりと英語を学んでおくことが重要です。

結論

共通テスト時代の医学部入試では、英語力が一層重要となります。単語、熟語、文法、長文読解、英作文といった基礎を固めつつ、速読力やリスニング力を養うことで、入試だけでなく将来の医師としてのキャリアにも役立つ英語力を身につけましょう。早めの学習開始と計画的な学習スケジュールで、医学部合格を目指しましょう。

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