2024.06.16

医学部入試対策における物理の解法

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物理法則の理解と医学部入試対策

物理の学習や医学部入試において、高得点を目指すためには深い理解と応用力が求められます。本記事では、物理法則の理解を基礎とした読解力、答案の論述力、数学的発想力、計算力、解答速度など、医学部入試に必要な力を段階的に解説します。

物理法則の理解に基づく読解力

物理の教科書や基本問題集に取り組む際、問題ごとに公式を覚えることでも対応できます。例えば、単純な衝突の問題では・反発係数の式や・運動量保存則を使うのが典型的な解法です。しかし入試レベルの難問では典型的なパターンから外れた設定が多く見られ、さまざまな物理法則を使い分ける必要があります。これには物理法則の成立条件や根拠を理解し、どの法則が使えるのかを考える読解力が求められます。

特に、京都大学や北海道大学などで出題される長文の穴埋め問題では、問題文の物理的考察を理解することが重要です。単に計算するだけではなく問題文に示された物理的背景を把握し、適切に法則を適用する力が求められます。

答案の論述力

物理の答案形式には、結果だけを答えるものと解答の導出過程も説明するものがあります。東京医科歯科大学や東北大学などでは広めの説明欄が用意されており、式を立てるための物理的考察を含めて説明する力が必要です。一方、多くの大学では説明欄が狭いため、考察を整理して要点を簡潔に説明する力が求められます。

また、記号選択などの形式で結果とその根拠を論述させる出題もあります。結果だけではなく、論述力を問われる問題では、正確な説明が求められます。

数学的な発想力

物理の入試問題では、立式までの考察で数学的な発想力が必要なことがあります。物理は自然現象を数学的に表現する学問であり、微積分などの数学的手法が物理から発展しています。難問では、現象を数学的に正確に把握することが重要です。

立式後の計算処理では、高校数学の知識が必要となる問題もあります。三角関数、ベクトル、数列などの知識を駆使して解答に導くことが求められます。

計算力

物理の入試では、煩雑な計算を必要とする問題が頻出します。特に結果だけを答える形式の問題では、計算を正確に行うことが重要です。計算力を鍛えるためには、日頃から複雑な計算問題に取り組むことが必要です。

また、解の正当性を検討するために、文字式の次元や数値の大きさを正しく検討する力も重要です。これにより、計算ミスを減らし、正確な解答を導くことができます。

解答速度

試験時間と問題の分量や難易度を考えると、解答速度が重要となる大学もあります。特に信州大学、三重大、高知大学、宮崎大学、鹿児島大学などでは、他学部と共通の問題が出されるため、短い試験時間での処理速度が求められます。

解答速度を上げるためには、問題演習の際に時間を計りながら解くことが効果的です。どの問題にどれくらい時間がかかるのかを把握し、試験での時間配分の感覚を養うことが大切です。

力学を最初に押さえておくと良い理由

物理の出題範囲には「力学」、「電磁力学」、「原子物理学」、「熱力学」、「波動」の5単元がありますが、力学は他の分野にも通じる基礎知識を得られる重要な単元です。力学を早期に攻略することで、物理全体の理解度が深まり、学習スピードも向上します。

力学の学習を進める際は、一問一問を深く考えて解法を確実に身につけることが大切です。特に初期段階では、問題にじっくり向き合い、基礎を固める姿勢が重要です。

基礎を固めることが大切

物理に限らず、何事も基礎を固めることが結果を出すための鍵です。物理の基礎を固めるためには、標準レベルの問題集を徹底的に演習することが有効です。公式の意味や使い方をしっかり確認し、図やグラフを描く練習をすることで、物理現象を具体的に理解することができます。

最終的にはスピードと正確さを求める

物理の試験勉強の初期段階では基礎固めが重要ですが、最終的にはスピードと正確さが求められます。物理現象のイメージを掴み、問題を見てすぐに解法が見えてくるようにすることが大切です。

問題演習の際に時間を計りながら解くことで、試験での時間配分の感覚を養いましょう。物理現象のイメージをしっかり掴んで、効率的に実力を伸ばしていきましょう。

まとめ

物理の学習や医学部入試対策において、物理法則の理解を基礎とした読解力、答案の論述力、数学的発想力、計算力、解答速度が重要です。特に力学の基礎を固めることが、物理全体の理解度を深める鍵となります。問題演習を通じて、物理現象のイメージを掴み、効率的に実力を伸ばしていきましょう。

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