2025.08.28

医学部受験で「最も大切な科目」は何か? — 数学?英語?実は化学

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医学部受験で「最も大切な科目」は何か? — 化学を最優先にする理由と実践対策

医学部受験を目指す受験生にとって、「どの科目を最も重視するか」は合格戦略の根幹です。

医学部受験で最も大切な科目は化学(理系科目の一つとしての化学、特に理論化学と有機化学を含む)です。

いやいや数学と英語が出来てないと話にならないでしょ!と思うかもしれません。確かにそうなのですが「なぜ化学が大切なのか」を多面的に説明し、さらに試験で勝つための具体的な学習ポイント・注意点・他科目とのバランスの取り方まで詳しくまとめます。


なぜ医学部受験で化学が最重要か

  • 医学の基礎(生化学・薬理学など)へ直結する理解力を養う学問だから。 化学がわかると医学の道に入ってから学ぶ内容の理解が早くなる。入学後も化学は医学部で使う科目になります。そういった点からも必要な科目です。
  • 入試での差がつきやすい科目だから。 化学は暗記だけでなく論理的な思考と計算が必要で、他の受験生と差をつけやすいです。暗記と計算力という両面の対策が必要になるので他の理科科目よりも得点差が出やすい科目となっています。
  • 他の理科科目とのつながりが強い科目だから。 医学部入試では多くの場合理科が二科目課されます。その場合化学は必須で物理か生物を選ぶことになると思います。この二科目はどちらも化学と親和性があります。そのため化学をしっかりと勉強することでもう一つの理科科目の得点力アップにもつながるという一石二鳥の役割を持っています。これは物理か生物どちらを選択した場合でも同様のことが言えます。

これらの要因が重なって、化学は“合格の分かれ目”になりやすいのです。


詳細な理由(論点別)

1)医学の学びと親和性が高い

医学の学習は、生化学・薬理・代謝経路・薬剤の作用機序など化学的な概念が基礎になっている部分が多いです。入学後の理解がスムーズになるだけでなく、面接や小論文で理系的な思考を問われたときにも説明力が身についていると有利です。

2)出題内容が「暗記型 + 思考型」の混合で差がつく

化学は単に公式や反応を丸暗記するだけでは太刀打ちできません。計算問題(モル・濃度・気体法則)、平衡・酸塩基計算、熱化学、反応機構の論理や有機反応の理解など、知識を使って問題解決する力が必要です。暗記だけ得意な受験生を論理面で上回ることが可能です。

3)得点安定が合否に直結する

化学は練習によって「再現性のある得点」が作りやすい科目です。典型問題の反復で得点のブレを小さくできれば、英語や数学で多少の上下があっても合計で安定した点数を取れる強みがあります。

4)他科目(生物・物理)との相乗効果

化学をしっかり理解していると、生物(分子生物学、代謝、呼吸などの理解)や物理(定量的思考を要する分野)にも良い影響が出ます。特に生物は化学の概念なしでは説明しにくい現象が多く、化学が土台になることが多いです。生物は医学部進学後によく学ぶ必要がある科目です。そこと親和性が高いということは化学が出来なければお話にならないということになってきます。

5)入試問題の構成上「差が出やすい」性質

大学の化学は、短時間で論理的に解を導く力を問うことが多く、ここで差をつけられると合格ボーダーを超えられるケースが頻出します。逆に化学で大きく失点すると取り返しがつきにくいのも事実です。


ただし例外はある:志望校の特性を確認せよ

もちろん全ての医学部で「化学が最重要」とは限りません。大学によっては英数の配点が高い、もしくは共通テスト重視のところもありますし、推薦・AOや二次試験の形式によっては配点比率や試験内容が変わります。志望校の過去問と募集要項は必ず確認して、化学の優先度を調整してください。ただやっておいて損はない科目なのです。


化学を「最強の武器」にするための具体的学習ポイント

基礎理解を最優先にする

  • 物質量(mol)・濃度・気体の法則、電解質の電離、酸・塩基の平衡、熱化学、化学平衡、酸化還元などの基礎理論を「なぜそうなるのか」まで理解する。
  • 単なる公式暗記ではなく、原理的な背景(質量保存、エネルギー保存、粒子視点など)を頭に入れる。

有機化学の「反応機構」を絵で描けるレベルに

  • 有機反応は“電子の動き”をイメージできるかどうかが理解の差になります。矢印で反応機構を描く訓練を繰り返し、反応の条件と生成物の関連も整理する。

計算問題は手を動かして体で覚える

  • モル計算、濃度計算、気体法則、平衡の計算などは練習量が結果に直結します。問題を解いて途中式を残す習慣を徹底し、計算ミスを減らす工夫(単位チェック、簡略化しない)を身につける。

グラフ・図表の読み取り力を鍛える

  • 溶解度曲線、溶液のpH変化、吸光度や反応速度のグラフなど、図表を読み取って問題に適用する力を養う。

過去問演習で「出題パターン」を掴む

  • 志望校の過去問は必須。同じテーマがどう出るか、どの難易度が狙われやすいかを年次ごとに分析し、対策を最適化する。

解答の論理性・記述力を磨く

  • 多くの医学部は化学の記述問題も出題します。結論→計算プロセス→根拠という順に論理的に書ける練習を繰り返す。

よくある落とし穴と回避法

  • 丸暗記で乗り切ろうとする → 回避:原理理解を最優先に。暗記は補助に留める。
  • 計算を省略してミスを招く → 回避:途中式を残す、単位チェックを習慣化。
  • 有機で反応の「覚え方」だけに頼る → 回避:機構を描いて「なぜその生成物か」を説明できるように。
  • 過去問を形式的に解くだけ → 回避:解けなかった理由を分析し、同じミスを防ぐノートを作る。

他科目とのバランス(大切な補足)

化学を最重視する戦略は合理的ですが、他科目を捨ててもよい訳ではありません。特に生物・物理は共通基盤として最低限の得点ラインを確保すべきです。英語や数学も配点や試験方式によっては合否に直結します。したがって

  • 志望校の配点比を確認し**「必達ライン」**を他科目に設定する。
  • 模試の結果を見て、化学でのアドバンテージが十分なら他科目で安定を取るための時間を割く。
  • 面接・小論文が重視される入試方式では、化学的知見を応用できる説明力や表現力も磨いておく。

最後に:合格を近づける心構え

化学は理解と訓練の両方が必要な科目です。「理解→演習→振り返り」を高速で回すことで、短期間でも確実に伸びます。医学部受験は長期戦ですが、化学を味方につければ合格ラインに一気に近づける可能性が高い。志望校の特性を踏まえつつ、化学を中心に据えたバランスの良い学習計画を作ってください。

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