2024.09.15

医学部受験と他の理系学部受験の違いについて

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医学部受験と他学部受験の違い

日本の大学にはさまざまな学部がありますが、その中でも医学部は特に難関として知られています。医学部の受験は他学部とは異なる特徴を持っており、受験生には非常に高い学力が求められます。本記事では、医学部受験と他学部受験の違いについて詳しく見ていきます。

高い偏差値と求められる学力

医学部は、偏差値が非常に高く設定されていることが大きな特徴です。一般的な学部であれば、大学入試で60%程度の得点が求められますが、医学部では7科目平均で90%の得点が必要です。この違いは、医学部が他の学部と比べていかに高い学力を必要としているかを物語っています。

特に、2020年度から導入された大学入試共通テストでは、医学部を目指す受験生は満点を狙う覚悟で挑む必要があります。90%の得点が求められるため、全科目においてバランスの取れた高得点が求められ、苦手科目を作らないような勉強が必須です。

医学部受験の特別な対策

医学部を目指す受験生は、一般的な学部受験とは異なり、特別な対策が必要です。多くの家庭では早い段階から医学部専門の塾や予備校に通い、家庭教師を利用するケースも増えています。医学部受験には独自のノウハウが必要であり、普通の塾では対応できない高度なカリキュラムが用意されていることが一般的です。

また、近年では地方の医師不足を解消するため、地域枠入試という制度が導入されています。これにより、地域医療を担う人材を育成することが目的とされており、合格後は一定期間その地域で勤務する条件が付与されます。地域枠入試では、地元出身者や現役生に優遇されることが多く、一般入試に比べるとやや合格しやすい傾向があります。

入試倍率の違い

国公立大学と私立大学の医学部受験には、入試倍率にも大きな違いがあります。例えば、2019年度の国公立大学の医学部入試倍率は平均4.4倍であったのに対し、私立大学では約15倍にも達しています。この差は、国公立大学が一人一校しか出願できないことが理由です。そのため、倍率は抑えられる傾向にあります。

一方、私立大学では複数校を受験できるため、受験者数が増え、その結果倍率が高くなります。ただし、倍率が高いからといって必ずしも難易度が高いわけではなく、同じレベルの受験生が集まるため、競争が激化することが多いです。私立大学受験では1点の差が合否を左右することも珍しくなく、細心の注意を払って試験に臨む必要があります。

国公立大学と私立大学の受験方式の違い

国公立大学の医学部受験では、まず大学入試共通テストを受け、その後各大学の二次試験に進む「二段階選抜」が行われます。共通テストでは、5教科7科目を満遍なく得点することが求められ、特に理科の科目で90%近い得点が必要とされます。

一方、私立大学の医学部では、3科目(英語、数学、理科)(医学部は理科2教科の場合が多いため3科目4教科、通常の理系学部では早慶のみ)に絞られた試験が一般的です。また、近年では私立大学でも大学入試共通テストを利用するケースが増えていますが、依然として独自の試験を実施している大学が多いです。私立大学の入試では、一般入試の他にも学校推薦型選抜やAO入試など、多様な入試方式が採用されています。

まとめ

医学部受験は他学部に比べて非常に高い難易度が求められます。求められる学力の高さ、入試倍率の違い、そして専門的な受験対策が必要とされる点で、医学部は他の学部と一線を画しています。特に国公立大学と私立大学では、受験方式や入試科目の違いがあり、それぞれに適した対策を立てることが重要です。

医学部を目指す受験生は、早い段階から適切な環境で学び、苦手科目を克服することで、高い合格率を目指すことができるでしょう。医師としての未来を切り開くためにも、受験勉強はもちろん、自己管理や精神的な強さも重要です。

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