2025.09.13

医学部受験における共通テスト重視型と二次試験重視型の違い

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医学部受験における共通テスト重視型と二次試験重視型の違い

まず、両者の違いを簡単に確認しましょう

  • 共通テスト重視型:合格判定で共通テストの得点の比重が高い大学。共通テストの配点比率が大きく、個別(二次)試験や面接などの重みがやや抑えられている場合。共通テストで良い点を取ればそれだけ有利になる。

  • 二次試験重視型:個別試験の比重が大きい大学。共通テストは足切りや基準クリアのための要素であるが、合否を分けるのは二次試験の内容・傾向・深さになることが多い。

「国公立医学部」の中にも、共通テスト比率が高めの大学、二次比率が高めの大学が混在しています。例えば千葉大学や横浜市立大学などは比較的二次の比率が高く共通テストの失敗を取り返せます。

比率は年度によって変更になることもあるので気をつけましょう。


共通テスト重視型の特徴 ⇒ 優先科目・戦略

共通テスト重視型を狙う場合の調整例は以下のようになります。

科目 優先度 なぜ重視するか/対策ポイント
共通テスト全科目(英語・数学・理科2科目・国語・社会 etc.) ★★★★☆(非常に高) 共通テスト得点が合否を大きく左右するため、まずはここで基準を大きく上回ること。誤答・ケアレスミスを減らす。 長文読解・語彙・構文力の精度/数学標準~標準以上の問題を速く正確に解く力/理科の基本事項の幅広い理解。
数学 ★★★★☆ 共通テストの配点が大きく、他科目との得点差をつけやすい科目。特に標準〜発展の典型問題を確実にすること。共通テスト特有の「複数選択」「統計・データの読み取り」問題も慣れておく。
理科2科目 ★★★☆☆〜★★★★☆ 共通テストで理科2科目は必須。標準問題を確実に取る力が安定点になる。どちらも知識と計算(物理・化学)または暗記・思考(生物)をバランスよく。
英語 ★★★☆☆ 長文・読解スピード・語彙・発音問題・リスニングなど。共通テストで安定得点できると大きなアドバンテージ。個別試験で英語の配点が低めでも、共テで高得点を取る意味が大きい。
国語・社会 ★★☆☆☆ 医学部の場合、共通テスト科目として国語は多く要る。社会科目は使わない大学もある。共通テスト重視型では科目数を満たすことと足切り回避が主な目的。高得点じゃなくても安定して取れることが重要。
二次試験対策 ★★☆☆☆ 比重が小さいとはいえ、合格者との差を詰めるために飛び道具が必要になることもあるので、標準レベルの問題・過去問演習はやっておく。だが共テ重視型なら直前期に重点を置くことも可能。

二次重視型の特徴 ⇒ 優先科目・戦略

次に、二次試験重視型を狙う場合の調整例。

科目 優先度 なぜ重視するか/対策ポイント
数学 ★★★★★(非常に高い) 二次試験では標準〜発展・応用・思考力重視の問題が多く、それが合否を決めることが多いため。計算力や発想力、証明や論証力も重視される。基礎を固めた上で発展問題演習を十分に重ねること。
理科2科目 ★★★★★ 特に物理・化学で高度な理論+計算問題・実験・考察問題が出ることが多い。大学によってはデータ読み取り・実験考察が合否に直結する。知識だけでなく「理解+応用」が差をつける領域。
共通テスト本番得点 ★★★☆☆〜★★★★☆☆ 足切りを超えるため、共テでの高得点は必要。だが、共テで完璧を目指すよりも、二次での逆転力を持てるよう演習量を重点的に取る。共通テストとの兼ね合いを戦略的に考える。
英語 ★★★☆☆ 二次試験で英語がある大学では「英文読解・訳・英作文」に力を入れる。共テ英語は基礎力アップ・速読力を鍛えるツールとして使う。
国語・表現力(小論文・記述) ★★★☆☆〜★★★★☆☆ 二次重視型では小論文や論述的記述問題がある大学が多いため、表現・論理構成力・題材の読み込みが必要。国語でも論説文や記述のスタイルに慣れておく。
社会・面接 ★★☆☆☆ 医学部の個別試験で面接がある大学は多い。志望動機・課外活動・人物評価が差をつける場面。社会科目は用いられない大学が多いが、共テで必要な科目満たすための準備は必要。

配点比率例で見る戦略

配点比率がどのくらいかによって、「どの科目をどの時期に重点化すべきか」が具体的に変わります。以下は配点比率の例とそれに応じた勉強の調整例です。

大学例(仮定) 共通テスト:二次比率 戦略例(科目配分・時期)
共テ重視型(例:共通テスト比率 60%/二次試験比率 40%) 共テ 60%/二次 40% 秋〜冬 → 共通テストの模試演習・過去問中心。数学・英語・理科標準〜少し発展問題を確実に。 冬〜直前 → 二次問題演習開始。記述・論述力・応用問題を重点。
中間型(共テ 50%/二次 50%) 共テ 50%/二次 50% → 共テと二次の両翼体制。共テの問題形式に慣れながら、その後二次問題演習を並行。 → 二次強化+共テの得点安定。模試活用。
二次重視型(例:二次 60〜80%/共通テスト 20〜40%) 共テ 30%/二次 70% → 二次対策中心。思考型問題・証明・論述・実験考察など、大学の過去問を早めに解き始める。弱点の理科特に深掘り。 冬〜直前 → 共テは足切り回避のための模試・過去問確認として扱う。二次の精度・速さ・ミス減らすこと重視。

実践例:科目ごとの時期別優先度調整

以下は「高3夏以降」から入試直前までの期間で、「共通テスト重視型」/「二次重視型」それぞれにどう科目の優先度を変えていくかのモデルです。

時期 共通テスト重視型で優先科目 二次重視型で優先科目
高3夏〜秋 共テ英語・数学・理科2 → 模試演習で安定させる/共テ形式に慣れる 数学応用・理科発展・大学過去問(思考・証明・実験問題)中心。共テは模試で練習程度。
冬(12月〜1月) 共テ本番想定演習・過去問・時事問題等の準備・誤答パターンの克服 二次問題演習(大学過去問)重視。英語読解・英作文・理科の考察問題・論述型問題などを重点。
直前期(直前数週間) 共通テストでミスを減らすための見直し/弱点の詰め/時間配分の確認 二次試験で問われる形式(記述・論述・実験など)の練習を最大化。精神集中・模擬試験での実戦慣れ。共テは回収モード。

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