2025.03.25

医学部受験における繰り上げ合格・補欠合格の発表時期はいつまで?

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医学部受験における繰り上げ合格・補欠合格の実態と発表時期について

医学部受験において、正規合格者の枠とは別に「補欠合格」や「繰り上げ合格」という制度が存在します。これは、正規合格した受験生が入学を辞退した際に、補欠合格者から順番に繰り上げ合格を出していく仕組みです。医学部受験生にとっては、合格の可能性を最後まで諦めないための重要な制度ですが、その背景や発表時期、実際の動きについてはしっかり理解しておく必要があります。

本記事では、繰り上げ合格や補欠合格の発生する理由、各大学での発表タイミング、実際にどれくらいの人数が繰り上がるのかなどを詳しく解説します。


繰り上げ合格・補欠合格が発生する背景 補助金の問題

私立大学は、複数の大学や学部を併願できるという受験制度の特徴上、以前から繰り上げ合格・補欠合格の制度が存在していました。

特に2016年度以降、文部科学省による「私立大学の定員管理の厳格化」によって、定員超過による補助金の削減が強化されました。この影響により、多くの大学は合格者の数を慎重に調整する必要に迫られ、正規合格者の人数を抑えたうえで、辞退者が出た場合に補欠合格者を繰り上げるという戦略を取るようになりました。

特に医学部は、他学部と比較して国からの補助金が多く交付されることもあり、以前から入学定員の厳格な管理が求められていました。そのため、3月下旬になると、一人の辞退者が出るたびに一人ずつ繰り上げ合格者が決まるという慌ただしい状況が生まれます。

私立医学部にとっては、経営上の理由から定員ギリギリまで学生を確保することが重要であり、入学式直前まで繰り上げ合格を出すケースも珍しくありません。

また医学部は浪人生や女性への不当な差別が指摘されたことを受け、文部科学省の監視が強化されました。この影響もあり、多くの大学が正規合格者の数を慎重に設定するようになり、結果として繰り上げ合格の発生頻度が増加する傾向にあります。とくにFランク大学の存在しない医学部はどの大学でも必ず補欠待ちの人がいるためたびたび話題に上がります。

しかし国としては本来の思惑と異なっており現状のシステムを問題視しています。人数超過のみ罰したかったところですが実態は補欠合格や直前期での繰り上げが大量発生しています。特に入学金未返納などを問題視しており今後このシステムが変わっていく可能性はあります。


繰り上げ合格・補欠合格の発表時期

国公立大学の場合

国公立大学医学部の補欠合格は、後期試験終了後に発表されるのが一般的です。国公立大学の入試は、前期・中期・後期と分かれており、すべての試験が終わった3月後半に補欠合格の発表が行われます。

また、国公立医学部を第一志望とする受験生の多くは、併願先として私立医学部を受験しており、国公立大学に合格した場合は私立大学への入学を辞退することがほとんどです。そのため、私立大学医学部の繰り上げ合格が動き出すのは、国公立大学の合格発表後が多いのです。

私立大学の場合

私立大学の補欠合格の発表は、正規合格者の発表と同じタイミングで行われます。ただし、補欠合格者に選ばれたからといってすぐに入学できるわけではなく、今後どれだけ正規合格者の辞退者が出るかによって入学の可否が決まります。

入学手続きの締め切り後、辞退者の数を確認したうえで繰り上げ合格が発生するため、具体的な連絡が入るのは3月下旬が多くなります。大学によっては、4月に入ってからも繰り上げ合格が発生することがあります。

前述の通り国公立医学部の後期試験が終わり補欠合格が出きった後に私立医学部を蹴るという動きが発生するため3末は私立医学部からの繰り上げ合格が多くなります。


繰り上げ合格の発生人数と大学ごとの違い

繰り上げ合格の発生人数は大学によって異なります。特に、私立医学部では大学のレベルや人気によって繰り上げの動きが変わります。

以下に、繰り上げ合格者が多い私立医学部の例を紹介します。

大学名 2021年 2022年 2023年
東北医科薬科大学 237人 236人 186人
愛知医科大学 94人 137人 89人
岩手医科大学 88人 92人 81人
東京慈恵会医科大学 73人 79人 65人

このように、年度によって多少の変動はありますが、毎年一定数の繰り上げ合格者が出ていることが分かります。御三家の慈恵でも80人近い補欠が回ることを考えるといかに合格者を絞っているのかがわかります。


繰り上げ合格の通知方法

繰り上げ合格は、通常「電話」で通知されます。

正規合格の場合は、大学の公式サイトや掲示板で発表されることが多いですが、繰り上げ合格は受験生一人ひとりに個別で連絡が行くケースが一般的です。そのため、補欠合格となった場合は、いつ電話がかかってきても良いように準備をしておくことが重要です。

電話がかかってきた際、その場で「入学の意思確認」が求められるため、事前に進学するかどうかの決断をしておく必要があります。


医学部繰り上げ合格の注意点

1. 過度な期待は禁物

繰り上げ合格の枠は限られており、全員が繰り上がるわけではありません。補欠の順位が公表されている大学であれば自分の可能性をある程度予測できますが、公表されていない場合は大学側の動きを待つしかありません。

2. 4月に入っても動く可能性がある

一般的に、3月31日までに繰り上げ合格の連絡があることが多いですが、場合によっては4月に入っても追加合格が出ることがあります。特に、4月第1週のガイダンス前後までは動く可能性があるため、補欠合格者は最後まで連絡を待つ姿勢が必要です。

3. 他大学との併願時の資金管理

繰り上げ合格を狙う場合、併願した私立大学の入学金を一時的に支払う必要があります。国公立大学の結果を待つ間、私立大学の席を確保するための費用をあらかじめ準備しておきましょう。


まとめ

医学部受験では、補欠合格・繰り上げ合格が重要な役割を果たします。特に私立医学部では、正規合格者の辞退に伴い、3月下旬から4月初旬にかけて繰り上げが発生することが多く、最後まで諦めないことが大切です。

補欠合格者となった場合は、大学からの連絡を待つ姿勢を保ちつつ、電話が来た際に即決できるよう事前に準備をしておきましょう。

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