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医学部受験は超高額!具体的な金額はいくらになる?
私立大学医学部の学費と手続きのポイント
私立大学の医学部への入学を検討する際には、学費や手続きに関する詳細な情報を把握しておくことが重要です。特に、入学時最低納入学費と年間学費一括納入の違いを理解しておくことが必要です。
入学時最低納入学費と年間学費一括納入
多くの私立大学では、入学時に支払う最低納入学費は初年度全額の6〜8割程度として二段階納入を導入しています。しかし、一部の大学では年間学費一括納入を求めているため、出願時に要項をよく確認することが大切です。例えば、愛知医科大学の入学金は150万円、兵庫医科大学は200万円、関西医科大学、近畿大学、大阪医科薬科大学はいずれも100万円です。これらの入学金は、私立大学の合格を確保するための必要経費として考えなければなりません。高い…高すぎる。
入学金の返金について
一度学費を納入した後でも、所定の期日までに入学辞退手続きを行うと、大学は「入学金を除く納入学費」を返金する義務があります。しかし、「在籍確保料」として入学金は返金されません。これは、一定期間大学に入学許可の状態を保持させたための費用と考えられます。なんてアコギな…しかも近年改正された定員厳格化の影響でどこの大学もどんぶり勘定での合格排出をやめ、まずは人数キッチリの合格者をだし、そこから補欠で人数を調整するという方式に変わりました。定員オーバーすれば大学側は補助金をもらえなくなるため苦肉の策というところですが一番の悪影響があったのは受験生側でした。いままではこの成績の人は蹴って上の大学に行くだろうから30~40人くらい多く合格出しておこうとしていたところが合格を出さなくなったため多くの受験生は医学部に限らず回ってくるかどうかわからない補欠をたくさん抱えたまま入学金振込期限を迎えるため受験大学の合格キープのために何十、何百万近い金が必要になりました。
私立大学医学部の入学時最低納入学費
私立大学の合格を確保するためには、入学時に400〜600万円程度の納入が必要になります。入学辞退によって「入学金を除く納入学費」を返還してもらえるとはいえ、他大学に入学先を変更する可能性がある場合は、もう一大学分の「入学時最低納入学費」を準備しておく必要があります。もし手元にあるお金が600万で最初の大学に払ってしまっていたとします。一部以外は返ってきますが、手続きしてもすぐには返ってきませんからお金が足りなくなります。なので合格後も潤沢な資金で待ち構える必要があるのです。
入学手続きのスケジュール
先ほどの話の具体例を以下に、私立大学医学部の入学手続きスケジュールの一例を示します。
- 愛知医科大学: 正規合格し、入学手続き締切が2月10日。入学時最低納入学費として620万円が必要。
- 兵庫医科大学: 合格発表が2月11日。愛知医科大学の手続き後にこちらに変更する場合、短期間での資金準備が求められます。
- 関西医科大学: 合格発表が2月17日。
- 大阪医科薬科大学: 合格発表が2月22日。手続き締切は3月3日で、400万円強の入学時最低納入学費が必要。
これらのスケジュールに対応するためには、手元資金の準備が重要です。返金手続きを待っていると間に合わない可能性があるため、私立大学の乗り換えに伴う「ダブル手続き」も考慮する必要があります。
国公立大学の学費
国公立大学を志望する場合でも、初年度納入費用として81万7千8百円、公立大学なら90万円程度が必要です。国公立大学の合格発表は最も早くても3月6日ですので、私立大学の手続きをどうするかを早めに決めることが求められます。
受験料の準備
受験料の準備も必要です。以下は一例です。
- 大学入学共通テスト: 1万8千円(3教科以上)
- 国公立大学二次試験: 1万7千円
- 私立大学医学部の一般入試: 6万円
- 共通テスト利用: 2万5千円〜4万円
例えば、共通テストと国公立大学前期・後期をさらに出願した場合、受験料は以下のようになります。
- 6万円 × 5大学(私) + 1万8千円(共テ) + 1万7千円 × 2大学(前、後期)= 34万2千円
頭が痛いですね。
大学入学手続きと授業料支払いの流れ
1. 入学手続きの基本的な流れ
大学入学手続きは、合格通知の受領から始まります。以下のステップを一般的な流れとして紹介します。
- 合格通知の受領: 受験した大学からの合格通知を受け取ります。通知には、入学手続きに必要な書類や手続き期限が記載されています。
- 入学手続き書類の提出: 合格通知に従い、必要な書類を提出します。これには、入学願書、写真、身分証明書、健康診断書などが含まれます。
- 入学金の支払い: 入学金は、大学への入学意思を示すために支払います。通常、入学金は返金されないことが多いです。
- 授業料の支払い: 授業料は、学期ごとや年度ごとに支払います。多くの大学では、銀行振込やクレジットカードでの支払いが可能です。
2. 授業料の支払いタイミング
授業料の支払いタイミングは大学によって異なりますが、一般的には以下のようなスケジュールで支払います。
- 1年目:
- 入学金: 合格後、指定された期日までに支払います。
- 前期授業料: 入学手続き時に支払います。
- 後期授業料: 通常、9月頃に支払います。
- 2年目以降:
- 前期授業料: 4月頃に支払います。
- 後期授業料: 9月頃に支払います。
3. 授業料の返金ポリシー
多くの大学では、授業料の返金ポリシーを設けています。一般的なポリシーは以下の通りです。
- 入学金: 通常は返金不可です。
- 授業料: 授業開始前であれば一部返金が可能な場合があります。授業開始後は返金不可となる場合が多いです。
返金ポリシーは大学ごとに異なるため、入学手続き前に確認することが重要です。
保護者の役割
受験に関する手続きや資金管理は保護者の重要な役割です。出願手続きや奨学金の申請など、ファイナンスに関することは保護者がサポートすることが求められます。また、受験大学の選定や入試に関する知識を持ち、お子さんと十分な話し合いを行うことが大切です。
親のサポートと注意点
1. 金銭面でのサポート
以上のように医学部進学には多額の費用がかかります。授業料以外にも、教材費、交通費、生活費などが必要です。親としては、以下の点に注意することが重要です。
- 学資保険の活用: 学資保険を活用することで、計画的に教育資金を準備することができます。子供に準備させるわけにはいかないので親のほうで手続きを踏む必要があります。
- 奨学金の利用: 日本学生支援機構や民間の奨学金制度を活用することで、経済的負担を軽減することができます。また大学によってその大学特有の奨学金や試験をパスすることで受けられる奨学金などが意外と多くあります。受験生はそんなことは知らないことがほとんどでしょうからシステムを調べてサポートしてあげる必要があります
2. 情緒面でのサポート
大学進学は子供にとって大きな転機です。親としては、以下のようなサポートを行うことが求められます。
- 精神的な支え: 受験勉強や大学生活でストレスを感じることが多いため、精神的な支えとなることが重要です。闇雲にアドバイスすればいいというわけでもないため難しい問題でしょう。
親子での受験の話し合いでは、お子さんが主体的に決定するプロセスを大切にし、保護者はサポート役に徹することが求められます。保護者会への参加や、最新の情報を把握することも重要です。お子さんとのコミュニケーションを大切にし、過度な干渉を避け、受験生を支える環境を整えることが、医学部合格への一歩となります。