医学部受験生必見!共通テスト国語対策を制する方法
医学部受験では、理系科目が重視される一方で、共通テストの国語も高い得点が求められます。配点が200点と高いため、国語での失点が全体の結果を大きく左右します。本記事では、医学部受験生が12月の共通テストに向けて国語対策をどのように進めるべきか、効果的な学習方法や新課程に対応したポイントを詳しく解説します。
医学部受験における国語の位置づけ
必要性と受験形式
医学部受験において国語を必要とする場面は主に以下の通りです。
- 共通テスト
- 必須科目として現代文・古文・漢文が出題され、200点満点。
- 国公立大学医学部受験生はほぼ全員が受験。
- 個別試験(国語が必要な大学)
- 東京大学:現代文・古文・漢文が出題。
- 京都大学:現代文・古文が出題。
- 名古屋大学・山形大学:現代文のみ出題。
- 私立大学
- 昭和大学:現代文のみ。
- 帝京大学:現代文のみ、または現代文・古文・漢文の3つが課される方式。
国公立医学部受験生は国語も無視できない
国語を使用しない医学部受験生もいますが、共通テストを受験する場合は配点が英語や数学と同じ200点です。全体で85%以上の得点率を目指す医学部受験では、国語の失点を最小限に抑えることが必要です。いくら数理が得意でも国語での穴を埋めることはできません。最低八割は取れる実力をつけておく必要があるでしょう。
12月の共通テスト国語対策の基本方針
共通テスト形式に慣れる
共通テスト独自の問題形式に慣れることが12月以降の重点課題です。共通テストはマーク式で、「実用的な文章」が新たに追加されるなど特徴的な構成になっています。これに対応するため、過去問や予想問題集を利用して演習を重ねることが必要です。
新課程の変更点をおさらい
共通テストの国語は新課程への移行に伴い、大きく変更されています。
- 大問数の増加
- 4つの大問 → 5つの大問に変更。
- 試験時間の延長
- 80分 → 90分。
- 新設された「実用的な文章」
- 新たに追加された大問3は、実務に直結する資料やデータを扱った問題。
新課程の配点予想
- 論理的な文章(大問1):45点
- 文学的な文章(大問2):45点
- 実用的な文章(大問3):20点
- 古文(大問4):45点
- 漢文(大問5):45点
これらの配点を踏まえ、現代文の比重が高いことに注意しながら学習計画を立てましょう。
分野別の学習法
1. 現代文の学習法
基本的な解法をマスター
現代文は文章を論理的に読み解き、筆者の主張や登場人物の心情を正確に把握する力が求められます。以下のポイントを意識して学習を進めましょう。
- 一度で全体を読み切り、文章の流れをつかむ。
- 評論文:筆者の主張と論理展開を明確にする。
- 小説:登場人物の心情変化を客観的に理解する。
過去問で実践練習
- 共通テスト形式に慣れるため、過去問を解き時間配分を意識。
- 解説を熟読し、間違えた問題の原因を分析。
- 正答に至るプロセスを理解し、次回の演習に活かす。
2. 古文の学習法
語句・文法・古文常識を暗記
古文は暗記で対応しやすい分野です。次のステップで効率よく知識を定着させましょう。
- 古文単語:頻出単語を優先して暗記。
- 古典文法:助動詞の活用や敬語表現を理解。
- 古文常識:歴史や文化の背景知識を身につける。
過去問で設問形式に慣れる
- 古文の文章全体を理解する練習を行い、引っかけ問題への対応力を磨く。
- 解説を読み込み、設問ごとの傾向を把握。
3. 漢文の学習法
句形と語句を確実に覚える
漢文は短期間で得点アップが期待できる分野です。以下の内容を徹底して暗記しましょう。
- 否定形、使役形、抑揚形などの句形。
- 重要語句(約80個)の意味と読み方。
過去問で実践力を養う
- 知識を実践で活用するため、時間を計って過去問を解く。
- 間違えた問題の復習を行い、確実に知識を定着させる。
学習の優先順位と時間配分
1. 英数理を優先
国語に時間をかけすぎると、理系科目の学習が手薄になり全体の得点率を下げてしまいます。まずは英語・数学・理科の実力を高めることを最優先とし、国語の対策は効率的に行いましょう。
2. 古文・漢文を先行
暗記で対応できる古文・漢文を優先的に学習することで、比較的短期間で得点源にできます。現代文は古文・漢文が安定してから取り組むことで効率的に学習が進みます。
共通テスト対策スケジュール
12月のスケジュール例
- 週1~2回の演習:過去問や予想問題集を解き、時間配分を意識。
- 週1回の復習:間違えた問題を徹底的に分析し、弱点を克服。
- 暗記科目の定着:古文・漢文の暗記を毎日少しずつ進める。
まとめ:医学部受験生の国語対策は計画的に
医学部受験において国語は英数理と比べて優先度が低い場合もありますが、共通テストでは無視できない重要な科目です。効率的な学習を心がけ、暗記で対応できる古文・漢文を早期に仕上げ、現代文の読解力を演習で養いましょう。