「医学部女子進学率40%超え!過去の差別問題からの変遷と面接の重要性」
医学部女子進学率、歴史的な4割突破
文部科学省の調査によれば、医学部医学科に入学する女性の割合が今年度初めて4割を超え、約四半世紀にわたって続いた「4割の壁」が崩れました。これは2018年の医学部入試不正問題を契機に、不当な差別が是正された成果と考えられています。
不正問題からの変遷
2018年に明るみに出た医学部入試の不正問題では、東京医科大学を含む一部の大学で女性の合格者を減らすために得点操作が行われていたことが判明しました。この問題を契機に、女子比率の向上が求められ、実際にその傾向は続いています。国立の滋賀医科大学や私立の順天堂大学などで、女性入学者が5割を超えている大学も見られます。特に不正が指摘された東京医科大学、順天堂大学、北里大学、聖マリアンナ医科4校のうち順天堂大学、聖マリアンナ医科が女子率5割越え、東京医科大学では2割に満たなかった女子率が4割を超え、医学部女子進学率40%超に大きく関与したと言えます。
医学部入試における女子、多浪、再受験差別の是正
医学部入試における「女子差別」、「多浪差別」、「年齢(再受験)差別」が明らかになり、これらの不当な扱いがなくなったことで、女子進学率の向上が実現しました。文部科学省が毎年の調査を通じて、入試における公正さを確認しています。
差別はゼロになったのか?
果たして差別はゼロになったのか?真相は闇の中ですが。是正はされ改善はされました。明確な差別減点はなくなり女子、多浪、再受験だから大幅減点はなくなりました。以前は再受験多浪女子は100点近い減点を受けていたケースもあり、そんなことをされればいくら何でも受からないという大きな問題点がありました。しかしゼロになったかと言われると全く差異がないわけではありません。
キーポイントは面接
面接は依然として極めて重要です。特に「多浪」や「高年齢(再受験)」に関しては、面接でその背景や経緯を伝え、理解を得ることが大切です。面接官に対して多浪ではあるが欠点はない、年齢は高いが順応できそう。という評価を受けるためには、綿密な準備が必要です。医学部は入学するのもそれはそれは大変なのですが入学後も大変な勉強が待っています。それに対応できるかを見られます。面接の点数は不明瞭なところも多く当然人によって採点も異なってしまいます。ペーパーテストと違い明確な答えのないのが面接なので極端なことを言えば面接で0点となり不合格なんて言うこともなくはないのです。ただし「女子」に関してはだいぶ差別は減ったはずです。大学側もセンシティブになっていますしあらかじめ女子に減点という方法をとることもできなくなりました。ただ以前女子は結婚出産で職を離れるというイメージは残り続けます。とくに出産は医者として立ち会うケースも多くその後をよく知る医者から見ると復帰は困難であるとまたいかに大変なことであるのかということが現場目線で分かっています。ゆえに質問で結婚出産について問われるケースが多いです。女子はその質問に対し毅然と解答するように努めてください。
未来への期待と課題
医学部女子進学率の向上は不正が減少した紛れもない証明と言えるでしょう。
もちろんそもそもの女子の大学進学率や理系選択率が上昇したことも一因としては考えられます。
今後も公正な医学部入試が求められます。女性が自由に学び、活躍できる環境が整うことで、医学の分野においてもより多様性が生まれ、未来の医療に新たな可能性が広がることに期待しましょう。