2024.12.20

厳しい医学部受験、親としてどう関わるべき?

医学部受験、親としてどう関わるべき?

医学部受験は高校を卒業した子どもが受験します。大人への第一歩を踏み出す年齢とはいえまだまだ社会経験のないおぼつかないところがあります。そんな子が医学部受験をすると言い出した時、険しい道のりになることは間違いありません。
そんな時受験生の努力を支えるため親のサポートが欠かせません。医学部合格の難易度が高いのは周知の事実で、そのハードルを越えるには、本人だけでなく家族全体が一丸となって取り組む必要があります。

でも、どんなサポートが効果的か、どう接するべきか迷うことも多いですよね。この記事では、医学部受験に臨む親として心得ておきたいポイントをわかりやすくお伝えします!


親も医学部受験の厳しさを知る

まずは医学部受験がどれほど厳しいのか、少し掘り下げてみましょう。

倍率と偏差値の壁

医学部入試の倍率は、全国平均でおよそ7倍。7人に1人しか合格できない計算です。
さらに、合格に必要な偏差値も高めで、下限でも60以上、上位校なら70以上が求められます。

これだけの競争率の中、受験生は日々膨大な時間を勉強に費やし、休日も返上して努力しています。こんな過酷な挑戦だからこそ、親のサポートが大きな力になるんです。

親世代とは全然違う医学部受験を取り巻く環境

このとき親が気を付けたいのは自分のころの医学部とは全く様相が違うということです。親世代のころの医学部は新設医学部の設置ラッシュもあり非常に競争倍率が緩かったのです。それこそ下のランクの私立はお金を積めば入れる。そんな状態でした。しかし現在は全くそんなことはありません。どこの医学部も偏差値60、すべり止めはありません。親世代の情報をきちんとアップデートしないまま医学部受験について語るのはやめましょう。


親が心がけたい3つのポイント

1. 応援と期待を伝える

「頑張っているのを見ているよ」「応援しているよ」といった言葉は、受験生にとって大きな励みになります。
一方で、「このままだと間に合わない」「もっとやれるはず」など否定的な言葉は逆効果に。

医学部受験を目指す子どもたちは、ただでさえプレッシャーを抱えています。親からの否定的な言葉で、さらに追い詰められないよう注意しましょう。

2. 勉強には干渉しすぎない

親としては、「もっと効率的に勉強してほしい」「休み時間を減らした方がいいのでは?」と口を出したくなるかもしれません。でも、そこはグッと我慢。

受験勉強の計画は、学校や塾のプロの指導のもとに立てられています。親が余計な指摘をすると、子どもにとっては「努力を否定された」と感じることも。
あくまで本人の意思を尊重し、必要以上に介入しないことが大切です。

3. 心の支えになる

受験期間中は、成績が思うように伸びない日や、集中力が続かないこともあります。そんな時、親としてできるのは「話を聞くこと」。

子どもはアドバイスを求めているわけではなく、ただ自分の気持ちを聞いてほしいだけの場合もあります。
「そうだったんだね」「よく頑張っているね」と共感の姿勢を見せるだけで、子どもは安心します。

ドラゴン桜でも言われていますね。子供の言ってきたことをただ反芻する。そして傾聴する。あなたの意見はいりません。向こうの愚痴を聞く。それだけでいいのです。


NG行動に注意!

1. 他の子と比べる

「○○くんはもっと頑張っているのに」「△△ちゃんは成績がいいみたいよ」
こんな言葉は禁句です。

子どもは親からの評価に敏感です。人と比べられると、自信を失ったり、反発心を抱いたりしてしまいます。

中学受験ではないのであまり他人との比較はしないでしょうが医学部受験は浪人しがち。

同級生の子はもう就活してるのよ!などと言わないように。子供のメンタルが崩壊します。

2. 必要以上のプレッシャーをかける

「こんな成績で本当に大丈夫?」「医学部以外の道は考えてないの?」
こうした言葉は、子どもにとって大きなストレスになります。

親は、子どもにとって安心できる存在であるべきです。プレッシャーではなく、「あなたならできる」と信じる気持ちを伝えましょう。


具体的なサポート方法

1. 生活リズムを整える

受験勉強に集中するためには、健康が第一。

  • 栄養バランスの取れた食事
  • 十分な睡眠時間
  • 適度なリフレッシュタイム

親として、子どもの生活リズムを整えるサポートを心がけましょう。

2. 経済的な支援をする

医学部受験は費用もかかります。塾代や参考書代、模試の受験料など、家計の負担は大きいですが、ここは惜しまないようにしましょう。

また、受験料や入学後の学費に備え、事前に計画を立てておくと安心です。

3. 家族のコミュニケーションを大切にする

受験期間中、家族との何気ない会話や食卓を囲む時間は、子どもにとって癒しの場になります。
忙しい日々の中でも、家族で過ごす時間を意識的に作るようにしましょう。


最後に

医学部受験は、子どもだけでなく親にも大きな試練です。
ただ、親が子どもの努力を見守り、適切にサポートすることで、子どもは大きな力を発揮します。

受験を通じて親子の絆が深まり、合格を一緒に喜べる日が来ることを願っています。親としてできることを考え、温かいサポートで子どもを支えてあげてくださいね!

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