2025.09.11

国公立医学部の入試がいかに熾烈か:最新データと各種指標

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国公立医学部の入試がいかに熾烈(しれつ)か、最新データと各種指標を使って整理します。受験生として「どこがどれくらい難しいか」「どの部分で勝負になるか」を理解する材料になるはずです。


国公立医学部受験の「熾烈さ」:主な指標と現状

以下の指標が、国公立医学部入試の厳しさを示しています。

指標 内容 最新データ・傾向
倍率(前期・共通テスト含む) 志願者数 ÷ 定員。倍率が高いほど競争が激しい。 2024年度前期日程での国公立医学部の中で、最も倍率が低かったのは徳島大学の約 1.6倍。次いで鳥取大学の1.9倍、九州大学の2.2倍など。逆に、弘前大学などは6倍を超えるケースもあり、大学によって大きな差が存在します。
共通テストボーダー得点率 共通テストで医学部入試を目指す際、合格可能圏に入るための目安の得点率。 たとえば東京大学医学系、東京医科歯科大学、京都大学などでは、共通テストでおよそ 90〜92% 程度がボーダーラインにあります。ほぼ共通テストで失点することは許されず難易度の違いに関わらず満点近い成績を取る必要があります。
二次試験合格最低得点率 共通テストとは別に課される大学個別(二次/個別学力検査)試験で、合格者の平均または最低得点率。これが高い大学は特に熾烈。 筑波大学医学部では約 81.4%、神戸大学で約 80.8%、鹿児島大学でも約 80.5% の得点率が必要だったという報告があります。逆に、和歌山県立医科大学などではこの率が低め(約 55〜60%台)というデータもあり、大学間で大きな開きがあります。
偏差値水準 医学部に入るために一般的に要求される偏差値。高い偏差値は入試の難易度が高いことを示す。 国公立医学部で最難関とされる東京大学や京都大学は偏差値 72〜76 程度。他にも大阪大学、千葉大学、横浜市立大学などが 67〜70あたり。

大学間で見られる“差”:難易度の幅

国公立医学部といっても、「どの大学か」によって求められるレベル・得点率が大きく異なります。以下はその差の例:

  • 最も競争が緩めの大学では倍率・ボーダーが比較的低く、得点率も二次試験で 60%台前半~70%前半というところがある。例えば、和歌山県立医科大学など。
  • トップ大学/難関大学(東大、京大、医科歯科(東京科学)大など)は共通テスト・二次どちらも高得点が要求され、ミスを許さない現実。たとえば共通テストで 90% を超える得点を確実に取れる実力がないと、二次試験に進んでも合格は難しい。

なぜ国公立医学部入試がここまで厳しいのか:背景・要因

  1. 定員が少ないこと
    医学科の国立/公立大学は定員数が限られており、希望者は非常に多い。人気・難易度の高い大学ほど倍率が際立つ。
  2. 私立の学費が超高額なこと
     当ブログでも取り上げていますが私立の医学部は2000~4500万と超高額。一方の国公立医学部は350万と格安です。これだけ差があれば国公立医学部が人気になるのも当然です。
  3. 共通テストと二次試験の両方で高レベルが求められる
    共通テスト(センター試験の後継)で足切り・選抜が行われ、さらに二次試験で論理的思考力・専門的な問題対応力が問われる。両方で安定して得点できることが前提となるため、「全科目伸ばす」必要がある。
  4. 問題の質・形式の多様性
    大学によって二次試験の出題傾向が大きく異なり、「記述・論述型」「データ読み取り」「思考力重視」「実験考察」などが入り混じるため、広い形式に慣れておくことが必要。入試演習・過去問演習が不可欠。
  5. 過去問の差・地域差・学歴差などの影響
    都市部・進学塾が多い地域の受験生とそうでない地域とでは準備環境の差がある。トップ校出身・中高一貫校出身の受験生が有利になりやすい。
  6. 共通テスト第一段階選抜などの制度上のハードル
    共通テストの得点によっては二次試験に進めない「第一段階選抜」がある大学もあり、この段階で大きくふるいにかけられる。実質的な試験負荷が高まっている。

熾烈さの具体例:ボーダーラインを突破するために必要なこと

以下は、国公立医学部合格を狙うなら「ここまでやらなければ厳しい」というポイントです。

項目 具体内容
共通テストの得点率 上位校では 85〜92%程度が目安。科目によっては満点近く取るくらいの精度が必要。特に数学・英語・理科の正答率を高めることは勿論、文系科目も本気で取り掛かる必要がある。
二次試験での準備 演習量(過去問・予備校模試)をこなすこと。時間配分・記述力・論述・実験考察など多様な問題形式に慣れること。
弱点科目の潰し込み 苦手科目を「最低でも医系受験者平均以上」に引き上げる。理科科目(物理・化学・生物)や数学(微積・図形・ベクトルなど)は特に差が出やすい。
メンタル・体力管理 入試期間中の集中力・体調維持。長時間の勉強・模試・息抜きのバランス。どれだけ勉強量を確保できるかがカギ。
対策戦略 志望校の傾向把握(過去問分析)、共通テスト・二次試験での配点や重要分野を理解して戦略的に準備すること。

国公立医学部受験は“マラソンかつ短距離競技”

国公立医学部への道は、次のようなイメージです:

  • マラソンのように中長期(小学校〜高校期・受験準備期間全体)での積み重ねが必要。基礎力(学校・塾の授業)+問題演習量を長期間にわたって確保すること。
  • 受験直前は短距離競技のように瞬発力が求められる。過去問・模試演習、ケアレスミスの潰し・記述・論述力の仕上げなど。
  • 他の多くの受験生も同じことをやってくるため、**差をつけるには“安定して高い得点を取り続ける力”**が重要。

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