共通テスト比率を理解しよう
前期試験
難易度が高い大学ほど、共通テスト比率が低くなります。例えば、東京大学や京都大学の共通テスト比率は20%程度です。これらの大学では、共通テストの結果よりも二次試験が合否に大きな影響を与えます。
一方で、共通テストの配点が個別学力試験よりも高い大学もあります。例えば、徳島大学では共通テスト比率が70%近くあります。しかし、ボーダーを下回った場合は二次試験での挽回が難しくなるため、出願時には慎重に選びましょう。
ただ比率が低い大学を狙えばいいというわけではありません。比率が高い大学はそれだけ二次試験の難易度に自信があり、わざわざ共通テストでふるいにかける必要がないのです。しかし下の大学になればなるほどそうもいきません。難しい問題を出したくても出せない現実があります。余りに受験生と乖離した問題を出せばだれも解けなくなり極端な低い点数ばかりの受験生ばかりになって正当な評価をできないのです。よってそういった大学ほど共通テストで見極めをして二次はオマケという形式にせざるを得ないのです。
ちなみにどちらの大学も共通テストで7割の受験生には厳しい医学部です。可能性0とは言いませんが共通テストで7割の受験生が旧帝医学部の問題で満点近い点を取ることは不可能でしょうし共通テスト比率の高い大学では逆転できません。
よく大学と自分の立ち位置を理解して出願しましょう。合格の可能性はまだ残されています。
後期試験
後期試験では共通テスト比率が高い学校が増えます。共通テストのみで合否が決まる場合もあり、高得点を取れた受験生にとっては有利な時期です。忖度なしで正直に言えば共通テストで圧倒し、旧帝を目指していたような医学部受験生を拾いたい他大学が設けている制度です。いくら共通テストが9割でも2次で大失敗すれば旧帝大は落ちます。そういうものです。テストは一発でやり直しは効きません。計算ミスや体調不良、様々な要因も言い訳にできない厳しさがあります。100回受けたら99回受かる人でもたまたま受験当日にその1回を引いてしまう場合もあります。E判定で受かる人もいればA判定でも落ちる人もいる。そこに対する救済措置、といったところでしょう。出願くらいはしてよいですが後期でどこを取るかに頭を悩ませているより私立大学の受験勉強に勤しみましょう。
まとめ
それぞれの試験の特性を理解して出願しましょう。
大切な判断ですが正直ここであまり悩みすぎないでほしいことも事実です。
今は2次試験まで、私立医学部本試験までの大切な直前期です。
勉強をすることが今一番大切です。