2025.01.18

国際医療福祉大学 医学部【英語】の傾向と対策

国際医療福祉大学 医学部【英語】の傾向と対策

国際医療福祉大学医学部の英語試験は、他学部とは異なる医学部固有の問題構成が特徴で、入試の成否を大きく左右する重要な科目の一つです。国際医療福祉大学といえば名前からもわかるように当然英語ですが試験自体はそこまで怯える必要はありません。本記事では、出題傾向と具体的な対策について詳しく解説します。問題の特徴や戦略的な勉強法を把握することで、効率的に合格を目指しましょう。


試験概要

英語の試験は全問マークシート方式で、大問5題構成です。試験時間は80分であり、解答を終えるには限られた時間内での効率的な処理能力が求められます。

大問構成と特徴

  1. 大問1:文法・語法問題
    文法や語彙、イディオムなどを問う4択問題が中心です。極端に難解な問題は少ないものの、標準的な文法知識を正確に身につけておく必要があります。
  2. 大問2:整序問題
    語句を正しい順序に並び替えて文を完成させる問題が出題されます。他動詞の性質や節の構造を正確に把握し、効率的に組み立てるスキルが求められます。
  3. 大問3:誤り指摘問題
    文法的な誤りや内容上の齟齬(そご)を指摘する問題です。文法に加えて、文章全体の流れや論理的な整合性を読み取る力が必要です。
  4. 大問4・5:長文読解問題
    2題の長文読解問題が出題されます。設問形式は、内容一致問題や段落挿入、空所補充などが中心で、多様な角度から英文理解を問う内容となっています。例年、医学や自然科学に関連するテーマが含まれることが多く、背景知識が得点に影響することがあります。

出題傾向の分析

1. 問題量と時間配分

試験時間は80分と限られている一方で、全体の問題量が多く設定されています。特に長文読解問題はボリュームがあり、速読能力と的確な選択が要求されます。文法問題や整序問題を15分程度で迅速に処理し、読解問題に十分な時間を割くことが重要です。

2. 難易度

文法問題や語句整序問題は標準レベルのものが中心で、しっかり対策すれば高得点を狙える範囲です。一方、誤り指摘問題や長文読解には高度な英文読解力や語彙力が求められ、差がつきやすい分野となっています。特に長文問題では、内容一致問題や段落挿入問題の選択肢が紛らわしい場合があり、深い理解と文脈把握が必要です。

3. 医学部特有のテーマ

長文読解では、医学や自然科学に関連したテーマが頻出します。背景知識が解答のスムーズさに影響を与えるため、医療系の話題に触れておくと有利です。ただし、専門用語そのものを問う問題は少なく、英語としての基礎力が重視されています。


得点戦略

1. 目標得点率

医学部合格のためには、全体で60~65%の得点が求められます。英語においては、文法問題と語句整序問題で安定して8割程度の得点を確保し、読解問題で可能な限り高得点を狙うことがポイントです。

2. 取捨選択の重要性

試験時間が限られているため、速読力が試されます。また全ての問題を解答することは難しい場合があります。過去問演習を通じて自分の得意分野と苦手分野を把握し、どの問題に時間をかけるべきかの判断力を養いましょう。


対策の具体例

1. 文法・語法問題

  • 使用教材:『Next Stage』や『Vintage』などレベルの文法問題集
  • 学習法:毎日短時間(15~20分程度)でも良いのでコツコツと取り組み、標準レベルの問題を何周も解いて知識を定着させる。出題頻度の高い項目を優先的に学習する。

2. 語句整序問題

  • 使用教材:語句整序に特化した問題集
  • 学習法:英文の構造(主語、動詞、目的語の位置)や、接続詞・関係詞の使い方を意識しながら練習する。文法的ルールを理解した上で、速やかに解答できるスピードを養う。

3. 誤り指摘問題

  • 使用教材:東京大学の過去問(文法問題が豊富)、医学部専用の問題
  • 学習法:問題を解くだけでなく、解答解説を熟読し、誤りの理由を理解する。似た構造の問題を見かけた際にすぐに判断できる力をつける。

4. 長文読解問題

  • 使用教材:『私立医大の英語』(教学社)や音源付き長文問題集
  • 学習法:1日1~2題を目安に解答し、復習の際にスラッシュリーディング(句や節ごとに区切りながら訳読)を行う。また、音読を習慣化し、文全体の流れを掴む練習をする。医学部専門問題なので医療用英語を理解している必要があります。通常の学部の問題ではなく医学部ならではの対策が必要になるでしょう。

5. 語彙力強化

  • 使用教材:『ターゲット1900』や『システム英単語』余裕があれば医療英語単語も
  • 学習法:1日30~50語を目安に覚える。覚えた単語を使った英文を読むことで、実際の使用場面での理解を深める。

速読能力の向上

長文読解のスピードを上げるには、意味のかたまりごとに前から読むスラッシュリーディングが効果的です。また、音読を組み合わせることで、文脈を捉えながらスムーズに読み進める力を身につけましょう。音源付き教材を活用すると、リスニング力向上にもつながります。


試験本番でのポイント

  1. 時間配分の管理
    文法問題と整序問題に15分程度を割き、読解問題に多くの時間を残すように心がけましょう。
  2. 分からない問題は飛ばす
    1問に時間をかけすぎると、後の問題に影響が出ます。迷った場合は、次に進む判断力も重要です。
  3. 注意力の維持
    マークシート形式では、ケアレスミスが命取りになります。解答後は必ず見直しを行いましょう。

まとめ

国際医療福祉大学医学部の英語は、文法力・読解力・語彙力を総合的に問う試験です。特に時間配分や速読能力の向上が合格への鍵となります。基礎から応用までバランスよく学習を進め、苦手分野を克服しつつ得意分野を伸ばしましょう。継続的な学習と戦略的な試験対策が、高得点の突破口となります。

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