2025.06.18

地域別に見る私立大学医学部の受験料と注意点

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【最新版】地域別に見る私立大学医学部の受験料と注意点

医学部受験は、他学部に比べて受験料や入学金などの費用が高額になる傾向があります。特に私立大学の医学部は、出願から入試、入学に至るまでにさまざまな経費が発生し、志望校の選定や出願戦略にも影響を与える要因となります。本記事では、全国の私立大学医学部における受験料の相場や地域別の費用感、注意すべき点について詳しく解説していきます。


私立医学部受験料の基礎知識

まずは、私立医学部全体における受験料の傾向を確認しておきましょう。

多くの私立大学医学部では、一般入試の受験料が6万円前後に設定されています。一方で、共通テスト利用入試(いわゆる「共テ利用」)では、4万円程度に設定されていることが多く、方式によって受験料に差が出る点に留意が必要です。

例えば国公立医学部の場合、共通テスト(3教科以上)で18,000円、個別試験(二次試験)で17,000円の合計35,000円と、私立大学と比べて費用が抑えられています。しかし私立では、面接や小論文の実施、独自問題の作成など運営にコストがかかるため、検定料が高めになっています。

また、医学部受験は倍率が非常に高く、合格を勝ち取るためには複数校を併願するのが一般的です。10校近く受験する受験生も珍しくなく、出願費用や移動・宿泊費を含めると、受験関連費用だけで数十万円を要する場合もあります。


北海道・東北地方の私立医学部受験料

岩手医科大学(岩手県)

  • 受験料: 一律 60,000円
  • 特徴: 出願登録日の翌日までに支払いが必要。支払い期限を過ぎると無効になるため、余裕をもって準備を。

東北医科薬科大学(宮城県)

  • 一般選抜: 60,000円
  • 共通テスト利用: 35,000円
  • 備考: コンビニ納付の場合、収納証明書の保管を忘れずに。

関東・甲信越地方の私立医学部受験料

このエリアは大学数が多く、選択肢が豊富です。全体的に受験料は60,000円が相場となっていますが、一部例外もあります。

自治医科大学(栃木県)

  • 受験料: 20,000円
  • 注目点: 他の私立医学部に比べ非常にリーズナブル。

獨協医科大学(栃木県)

  • 一般選抜: 60,000円(2日受験で110,000円)
  • 共通テスト利用: 40,000円

埼玉医科大学(埼玉県)

  • 一般選抜(前期・後期): 60,000円
  • 共通テスト利用: 40,000円
  • 備考: 手数料が別途必要。

国際医療福祉大学(栃木県)

  • 一般: 60,000円
  • 共通テスト利用: 50,000円

杏林大学(東京都)

  • 共通テスト利用: 15,000円
  • 一般前期(2日間): 60,000円
  • その他入試: 35,000円

慶應義塾大学(東京都)

  • 一般選抜: 60,000円
  • 注意点: セブンイレブンでの支払いは不可。

順天堂大学(東京都)

  • 一般A・B方式: 60,000円
  • 共通テスト利用(前期・後期): 40,000円

昭和大学、東京女子医科大学、東京医科大学、日本医科大学、日本大学、北里大学、東邦大学、聖マリアンナ医科大学、帝京大学 など

  • 一般選抜の受験料: おおむね60,000円
  • 共通テスト利用: 大半が40,000円前後、一部は30,000円台
  • 注意点: 帝京大学など複数日受験の場合、受験料が加算されるケースあり(最大160,000円)

東海・北陸地方の私立医学部受験料

この地域では3校が私立医学部を設置しています。

金沢医科大学(石川県)

  • 一般: 60,000円
  • 併願受験: 90,000円

愛知医科大学(愛知県)

  • 一般: 60,000円
  • 共通テスト利用: 40,000円

藤田医科大学(愛知県)

  • 一般: 60,000円
  • 共通テスト利用: 25,000円(私立医学部で最も低額級)

近畿地方の私立医学部受験料

西日本でも私立医学部が充実しており、関西を中心に複数校が競っています。

大阪医科薬科大学(大阪府)

  • 一般(前期・後期): 60,000円
  • 共通テスト利用: 32,000円

関西医科大学(大阪府)

  • 一般: 60,000円
  • 共通テスト利用: 30,000円
  • 特徴: 併願による割引制度あり(最大10,000円割引)

近畿大学(大阪府)

  • 一般入試(複数方式): 57,000円
  • 共通テスト利用: 30,000円(併願で別途7,000円加算)

兵庫医科大学(兵庫県)

  • 一般: 60,000円
  • 共通テスト利用: 40,000円

中国・四国地方の私立医学部受験料

川崎医科大学(岡山県)

  • 一般: 60,000円

九州・沖縄地方の私立医学部受験料

久留米大学(福岡県)

  • 一般: 60,000円

福岡大学(福岡県)

  • 一般: 60,000円
  • 共通テスト利用: 27,000円

産業医科大学(福岡県)

  • 一般: 60,000円

受験料以外にかかる見えにくいコスト

医学部を目指す受験生にとって、受験料はまだ「序の口」です。実際には、以下のような付随費用も大きな負担になります。

  • 交通費・宿泊費: 特に遠方の大学を受験する場合、1回の受験で数万円の出費になることも。
  • 複数校併願: 10校受ければ、受験料だけで60万円を超える場合も。
  • 入学金: 私立医学部では100万円〜200万円が一般的で、合格後すぐの納入が求められます。

まとめ|戦略的な出願がカギ

私立大学医学部への出願は、学力だけでなく、費用面の計画も重要です。受験料、共通テストの検定料、宿泊・交通費、そして最終的な入学金までを含めたトータルコストを意識しながら、戦略的に志望校を選ぶことが求められます。

情報収集と出願計画を怠らず、費用対効果の高い受験を目指しましょう。


※本記事の受験料や制度は、2025年度入試をもとに編集しています。詳細は各大学の募集要項でご確認ください。

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