「医学部受験を諦める? 大学受験と社会人の選択」
多浪のし過ぎ:無職のまま成人
医学部受験に失敗し、浪人生活を続けるか、それとも社会人としての一歩を踏み出すか。医学部受験を志す人にとって直面する課題でしょう。多浪の末、医学部受験を諦めることの意味やその後の人生について考えてみましょう。
医学部受験は難関であり、その道のりは険しいものです。多くの人が浪人を繰り返し、その末に医師としての夢を叶えます。しかし、失敗もあるもの。医学部受験に失敗してしまった場合、大学受験そのものを諦めて社会人としてのキャリアを築くことも一つの選択肢です。
浪人生活が長引くと、精神的な負担やストレスが増大し、心身の健康にも影響を及ぼすことがあります。また、浪人生活を続けることで経済的な負担も大きくなります。そのような状況下で、医学部受験を諦めて社会人になるという選択肢が現実的な道となることもあります。
医学部受験を諦めて働くのか
医学部受験を諦めて社会人になる場合、即戦力として働くことができます。一方で、大学受験に失敗した場合は高卒扱いでの就職となり、医師になることを諦めることになります。給与面での差や将来のキャリアパスを考えると、慎重な判断が求められます。
さらに、医学部受験を諦めた後に再度受験することは容易ではありません。時間と費用の面での負担が大きく、現実的な選択とは言えません。したがって、医学部受験を諦める場合は将来の展望や生涯年収などを考慮した上で、慎重に判断する必要があります。
医学部受験を諦めて社会人になることのメリットとデメリットについて考えてみましょう。
医学部受験を諦めて社会人になるメリット
1. 働くことでお金を稼ぎ社会にも貢献している気になれる
医学部受験を諦めて社会人になれば、今からすぐに働くことができます。浪人を続けることに必要な資金や経済的な不安から解放されるでしょう。親の脛を齧り負担をかけ続けた現実から解放され一時は気が晴れるかもしれません。
2. 社会的地位を得られる
医学部受験を諦めて社会人になると、高卒扱いで会社に入社することになりますが、給与面での差は医師になるよりも圧倒的に少なくなります。
3. 将来の不確定性から解放される
医学部受験を諦めて社会人になれば、将来的な生涯年収やキャリアパスに関する不安から解放されます。安定したキャリアを築くことができるでしょう。
医学部受験を諦めて社会人になるデメリット
1. 医師としての夢を断念することになる
医学部受験を諦めて社会人になると、医師としての夢を諦めることになります。自分の理想とするキャリアから遠ざかることになります。夢をきっぱり諦められればいいですがそうもいかず一生尾を引きます。
2. 再度受験する際の負担が大きい
社会人として働いてから医学部受験を再度挑戦する場合、時間面や資金面での負担が大きくなる可能性があります。現実的な選択ではないかもしれません。医学部受験を諦めた人達は結局医者への道を諦めきれず再受験をし始めるケースが非常に多いです。就職をせず他学科に進む人も多いですが結局は仮面浪人をしてみたり卒業後に再受験してみたりと医者になる夢に縛られ続けて生きていきます。そうなってしまっては結局は大きな回り道になります。一度医学部受験の道に足を踏み入れたら最後までやり切らないと一生悔いが残ってしまうのです。
3. 就職に不利な条件が待ち受けるかもしれない
高卒扱いで就職した場合、一般企業での就職に不利な条件が待ち受けるかもしれません。特に年齢が上がるほど、就職のハードルは高くなるかもしれません。また企業側も大学受験から逃げた人としての評価を下します。そうやって逃げる人だというレッテルを張られての就活になりますので雇ってもすぐやめるかもと思い採用されません。フリーターやバイトでよければ働き口は見つかるでしょうが現実はそう甘くありません。
4.勤務先の待遇に耐えられない
何とか就職にこぎつけたとして医者としてみんなから尊敬のまなざしを浴びて生きていく予定だったのが思いもしない肉体労働主体の環境などに行くことになると現実を受け入れられません。医者になれずとも歯医者や薬剤師のような医療系の仕事に携わるならばともかく大学受験を諦めているわけですから全く違う仕事になります。頭の中で思い描いた未来とのギャップに耐えられずうつになってしまうこともあります。
そもそもなぜ多浪するのか
また、医学部受験に失敗しやすい人には特定の特徴があります。
- 予備校の授業を受けて満足する。
- 模試の結果に一喜一憂しないという名目にかこつけて成績が悪くても焦らず復習を怠る。
- 勉強しているつもりだが自習室にいるだけで実際は勉強できていない。
- 苦手科目の克服から逃げる
- そもそも正しい勉強法がわかっておらず永久に身につかない
- 集団授業に向いていないのに気付かず大衆向け予備校に通い学校のように授業を受けてノートをまとめて満足している。
- インプットどまりで解答のアウトプットができていない
- ケアレスミスをしても本番じゃないしと気を付けない
などなど上げ始めればキリがありません。予備校の授業を受けるだけで満足せず、自習や努力を怠らないことが重要です。さらに、自分のミスに向き合い、他責にせずに責任を取ることも大切です。
医学部受験を突破する”コツ”がわかっていない
医学部受験を志すくらいですから全く勉強ができないというわけではないと思います。受験を突破する”コツ”がつかめていないのです。医学部受験のプロに一年見てもらえば合格に足りないところを補って必ず医学部に行くことができます。無益な多浪は避けましょう。金銭的にも精神的にもメリットはありません。
医学部受験は多浪すればするほど合格から遠ざかる
時々話題になる医学部の多浪差別問題ですがこれは実在します。
一浪で10点二浪で20点それ以上の多浪は30点以上女性はさらに…と明確な差別は文部科学省に怒られたので今はやっていないでしょうが医学部受験には面接と小論文があります。いくらでも減点の余地はあります。今でも間違いなく存在します。ただ今は文部科学省が目を光らせているので多浪生も合格の最大のチャンスかもしれません。またいつ目に見える差別が始まるかもわかりません。早く合格を決めましょう。多浪しても仕方ないという風潮がある医学部受験ですが医学部受験こそ多浪せず絶対に早く決めきらなければなりません。他学科はむしろ年齢による露骨な減点差別はありませんから。
まとめ
医学部受験を諦めることは一つの選択肢ですが、その後の人生に大きな影響を与えることもあります。
本当にきっぱり諦められるか、もう二度と医者になりたいなどと思わないか、選んだ職場に納得感をもち仕事を頑張れるか、高校の同級生に合った時後ろ髪をひかれる思いにならないか、体調を崩して病院に行ったとき謎の劣等感を覚えることはないか、手を胸に当ててよーく考えてください。ならないな、と自信をもって言えたあなたは医学部受験をやめましょう。お疲れ様でした。将来を見据えて慎重な判断をし、自分に合った道を進むことが最も重要です。