2024.03.24

多浪は当たり前?医学部浪人生の特徴

医学部受験は、その難易度から浪人生の割合が高いことで知られています。一浪、二浪、それに三浪と、合格を目指して何度も挑戦する人が珍しくありません。ここでは、医学部浪人生の特徴や多浪の危険性、医学部受験生の勉強法について詳しくご紹介します。

医学部浪人生の特徴

医学部浪人生とは、医学部合格を目指して高校を卒業した後、再び受験勉強をする人々のことです。特に国公立医学部は難関であり、多くの受験生が浪人生として再チャレンジしています。浪人生活は、自宅で勉強する「宅浪」と予備校に通う「通浪」の2つのスタイルがありますが、効率的に勉強するためには予備校通いがおすすめです。

医学部合格者は浪人生の割合が高い

医学部受験の場合、合格者の半数以上が浪人生であることが少なくありません。例えば、とある地方の国公立大学ではでは現役生が約25%に対して、浪人生が約75%を占めています。東京大学のように現役生が多い大学もありますが、浪人生の割合が高い大学も多いのが現状です。東大理三は日本で一番難しいという医学部受験とはちょっと異なるブランドがあります。その肩書が欲しいだけで受験する人も多く案外東大理三に行ったのに医者にならないという人は多くいます。実際その頭脳があれば医者以外の会社からも引く手数多なのは想像に難くありません。

現役生との違い

現役生と浪人生との大きな違いは、時間の使い方です。現役生は学校での授業や課題に時間を割かなければなりませんが、浪人生は1日の大半を受験勉強に充てることができます。また一度受験範囲の勉強をすでに終えているため、より深く理解を深めることが可能です。しかし油断しているとすぐに追いつかれてしまうため、綿密なスケジュール管理が欠かせません。

浪人が多い医学部受験だからこそ起きる油断

医学部以外の大学受験

現在のように少子化で大学全入時代となりさらに推薦が蔓延り私大は5割以上は推薦で入学が決まります。普通の大学入試ではしても1浪、2浪すると周囲から「え、大丈夫…?」という雰囲気が漂いだします。ちなみ3浪以上は就活の時に新卒として扱ってくれない企業が一気に増えます。つまり普通の学科の大学浪人は最大でも2浪まで。それ以上はご法度というわけです。

医学部受験界隈特有の浪人を許容する雰囲気

ところが医学部受験といえば浪人は当たり前、2浪の友達なんて周りにうようよいるどころか医学部受験は再受験生もおりもはや年齢なんて関係ない魔境と化しています。さらに医師免許という国家資格さえとれば就活の時に新卒であろうがなかろうが関係ありません。結果として浪人してもどこか安心してしまう医学部受験生がいます。2浪しても普通、多浪を重ねてもまぁ…医学部だし、就職の心配はないし。と危機感無くダラダラと勉強してしまう医学部受験生が意外と多く存在します。先日も6浪して結局医学部に受からなかったフリーアナウンサーなどが話題になったように調べればいくらでも多浪している医学生はいます。しかも恐ろしいことに最終的には長い浪人にも耐えきったという美談として語られています。勘違いしないでください。最終的に自分や周囲を納得させるために美談化してきれいにまとめているだけであって実際は厳しい世界です。多浪なんてするもんじゃありません。2浪したらものすごい危機感を持ってください。極端な話今年決めなければ終わる。くらいの追い込みがないと”浪人が常態化”します。本当に多浪して二進も三進も行かなくなった人もいるのにそういう話は出てきません。本人は話したがらないのはもちろん、周りも触れづらい。結果として表面化しないだけなのです。確かに医師免許があれば就職には困らないでしょうしその心配はないかもしれませんが多浪は意外と医学部に敬遠されます。18年の不正問題以降浪人というだけで大幅減点するシステムはなくなりつつありますがプラスに作用することは絶対にありません。医学部受験だからこそ早く合格を勝ち取らないといけないのです。

医学部浪人生の勉強法

実は医学部で多浪はしてはいけないとわかったところで、医学部合格のためにどんな勉強が必要なのか。簡単に効率的な勉強法をまとめました。プレメディスタは個別指導なので下記の通りに実施するとは限らず生徒一人一人に合ったカリキュラムを用意します。以下では大まかに一浪から三浪までの勉強スケジュールを紹介します。特に二浪や三浪の場合は、過去の受験結果を分析し、どこに問題があったのかを明確にすることが重要です。

  • 一浪
    • 3月: 受けた大学でできなかった問題を完璧に復習する
    • 4~8月: 基礎の抜け漏れ学習
    • 9~10月: 分野を超えた難問などに触れる
    • 11~1月: 過去問演習などを開始
    • 1~2月: 二次試験対策で総仕上げ
  • 二浪・三浪
    • 過去の受験結果を分析し、勉強方法を見直す
    • 苦手科目を重点的に勉強し、全範囲を網羅する
    • ケアレスミスを排除を徹底。基礎知識を定着させる
    • 二次試験対策を徹底的に行う。面接、小論文対策をキッチリ行う

面接・小論文対策は?

現役のころは面接対策や小論文対策がややおろそかであっても医学部側もそれを理解しているため多少甘くなりますが(それでも対策0では受かりません)多浪すればその分時間があるわけですから厳しく見られます。簡単に言えば伸びしろ評価がなくなるわけです。若ければまだ大学でしっかり叩き込めば成長を見込めると判断されますが年数を重ねてパフォーマンスが低いままだとここがこの生徒のアッパーリミットかと思われてしまいます。

まとめ

医学部受験は大変ですが、正しい勉強法と計画的なスケジュール管理で克服できる壁です。次の受験で絶対に合格するという気持ちを持って、前向きに取り組んでいきましょう。

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