2024.09.27

大学共通テストの出願開始!私立専願の受験生も共テを受けるべき?

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2025年度大学入学共通テストの出願受付開始と新課程の影響

来年の1月18日と19日に実施される2025年度大学入学共通テストの出願受付が、昨日から開始されました。出願の締め切りは10月7日で、消印有効となっています。

新課程に対応した試験内容の変更

来年1月の共通テストは、新課程に基づいた試験内容が採用されるため、これまでの共通テストとは異なる点がいくつかあります。最も注目すべき変更点は、新たに「情報1」が追加されることです。この科目では、プログラミングやデータ分析の能力が試され、97%の国立大学がこの科目を必須としています。一方、私立医学部や私立歯学部の入試では、情報1を必須とするところはありません。

さらに、国語では現代文の問題が1問増加し、試験時間も10分延長され90分になります。数学②も問題数が増え、試験時間が10分延びて70分となります。このような変更は、旧課程を履修している受験生に配慮しながら進められています。

私立医学部専願の受験生は共通テストを受けるべき?

私立医学部の受験生にとっては、共通テストで合格(共通テスト利用)を得るためには国語を含む得点で、最低でも85%以上の得点を狙う必要があります。しかし85%以上の得点が取れる場合には国公立医学部にチャレンジするべきです。しっかりと二次対策をすればかなりの確率で国公立医学部の合格をつかめます。85%以上の得点は共通テストの対策をしっかりとしなければまず取れません。これを踏まえると、国公立大学と併願しない私立医学部専願の受験生にとっては、共通テストを受ける必要性が薄れていると考えられます。

それでも医学部私立専願者が共通テストを受ける理由

医学部私立専願者が共通テストを受験する理由は主に3つあります。

  1. 他学部のすべり止め目的で共通テスト利用入試で受験する場合

    私立医学部の一般選抜では試験日が連続しているため、他の学部を受験する際の日程調整が難しいことがあります。しかし、共通テストを受験していれば、他学部の共通テスト利用入試では二次試験なしで合否を判定してもらえます。多浪するなら他の学部へと考える医学部受験生が他学部を併願する場合、この制度は非常に有益です。

  2. 医学部を共通テスト利用入試で受験する場合

    私立の医学部や歯学部では、共通テスト利用入試を実施している大学があります。合格の可能性を高めるために、共通テスト利用入試にも応募する受験生がいます。しかし、この二つ目の理由に対して賛成しません。その理由は前述の通りです。私立医学部の共通テスト利用入試のボーダーラインが非常に高く、さらに共通テスト対策が必要になるからです。この二つの要素から、医学部の共通テスト利用入試は医学部御三家に合格するレベルの人のすべり止めにギリギリならないくらいの扱いです。共通テストで私立医学部が受かるほどの頭があるのならばもう一浪して国公立医学部に進学したほうが安く上がります。(生涯年収などは加味しません)国公立医学部に受からなくとも上の私立に受かれば1000万近く違いますから浪人します。つまりあまり共通テスト利用の合格は意味がないということになります。

  3. 試験の練習として使う

    このように考えている受験生は意外と多いです。確かに場慣れするにはいいですが正直あまりお勧めできません。センター試験ならばまだしも共通テストはしっかりと対策が必要になるため場慣れする意味でだけ受けると手ごたえが感じられずむしろ自信を失う可能性があります。しかも2日間もあります。いくら地元で受けられるとはいえ片道一時間はかかる場合がほとんどでしょうし試験後は大変混雑しなかなか帰れません。医学部は共通テスト後にすぐ私立入試があります。立て直す時間なども考えるとあまり練習としては得策ではありません。

私立医学部が共通テスト利用入試のボーダーラインを超えるのは非常に難しい

前述の通り私立医学部が共通テスト利用入試のボーダーラインを超えるのは非常に難しいです。なぜなら、共通テスト利用入試の募集人員が少なく、国公立医学部の受験生も出願するため、ボーダーラインが非常に高く設定されるからです。この厳しい条件をクリアするためには、十分な共通テスト対策が求められます。つまり私立専願者にとっては練習にしかならないばかりか日程的にはむしろ邪魔な存在にすらなりかねません。

共通テスト対策にも手を広げると、どちらも中途半端になってしまう恐れ

私立医学部入試の対策を進める必要がある受験生が、共通テスト対策にも手を広げると、どちらも中途半端になってしまう恐れがあります。したがって、ワンチャンあるぞ!くらいの軽い気持ちで受験するのはリスクが大きすぎると感じます。共通テスト対策に費やす時間があるのであれば、私立医学部入試の準備に専念すべきでしょう。

一方国公立医学部を目指す受験生にとっては、共通テストの受験は必須です。医学部受験では、大学入学共通テストでの得点率を80%以上を目指す必要があります。これは、医学部を志望する受験生の多くが高い学力を持っているため、競争が非常に激しいからです。特定の大学では医学部入試において第一段階選抜(足切り)が行われ、共通テストの得点が大学の基準点未満の場合、次の試験に進めない可能性もあります。進めても二次で満点近く取らないと合格できない程差が開いていることもあり合格が遠のきます。

共通テスト対策をするならば苦手科目を作らない対策が必須

医学部受験において、共通テスト対策で特に重視すべきなのは、苦手科目を一つも作らないようにすることです。多くの医学部受験生が高得点を確保している中で、特定の科目で大きく失点すると、他の受験生と差がついてしまいます。対策の際には、得意分野を伸ばすだけでなく、苦手分野も克服していく必要があります。

模試で間違えた問題や解けなかった問題については徹底的に復習し、同じ分野から出題されても確実に得点できるよう準備を進めましょう。また、苦手意識のある科目については基礎から再学習し、正しい知識を完全に身につけることが重要です。苦手科目を作らず、万全の状態で入試に臨むようにしましょう。私立だけを受けるけど、共通テストも受けると考える受験生は、どの程度の時間を共通テスト対策に割くのかをしっかりと考えておく必要があります。お金かかりますしも日程もシビアなことも考えれば受ける意味を感じないというところです。

まとめ

来年の大学入学共通テストに向けての準備は、特に医学部を目指す受験生にとって重要です。新課程への移行や科目の変更に伴い、試験の対策をしっかりと行うことが求められます。共通テストは多くの大学の入試に影響を与えるため、自分の進路に合った戦略を立てることが成功への鍵となります。

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