2025.10.10

帝京大学医学部の受験戦略! 数Ⅲ不要・国語可・3日間日程を活かす

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【完全攻略】帝京大学医学部の受験戦略! 数Ⅲ不要・国語選択可能・3日間日程のメリットを活かす

帝京大学医学部の一般選抜は、私立医学部の中でも極めてユニークな入試制度を採用しており、特定の受験生にとって大きなチャンスとなる特徴が満載です。

特に「科目選択の多様性」と「複数日程での受験機会」は、戦略次第で合格を大きく引き寄せることができます。

ここでは、帝京大学医学部の受験を語る上で欠かせない4つの大きな特徴と、その対策について詳しく解説します。

1. 最大の特徴:自由度の高い「受験科目選択制」(1次選考)

帝京大学医学部最大の特色は、一次選考の受験科目選択制です。

項目 内容
合計点 300点満点
必須科目 英語(100点)
選択科目 以下の5科目から2科目を選択(各100点、計200点)
選択肢 数学(数ⅠAⅡBC)、物理化学生物国語(古文・漢文を除く現代文)

他の医学部にはない帝京ならではのシステムです。

帝京ポイント①:国語選択が可能(文系からの理転組に有利)

医学部入試で国語の選択が可能な大学は非常に珍しく、帝京大学の大きな強みです。

  • 文系からの再受験・理転組: 現代文に絞って対策ができるため、理科の遅れを気にせず、得意な国語で高得点を目指せます。
  • 国語が得意な理系受験生: 物理・化学といった理科の計算分野が苦手でも、国語を選択することで負担を減らし、安定した得点源を確保できます。

帝京ポイント②:数学は数Ⅲが不要

数学を選択する場合、出題範囲は数Ⅰ・数A(図形の性質、場合の数と確率)・数Ⅱ・数B(数列)・数C(ベクトル)までであり、難関理系大学で必須とされる数Ⅲ(微分・積分など)は含まれません

数Ⅲが不要な私立医学部には、近畿大学、東海大学、金沢医科大学(後期)などがありますが、これは数Ⅲの学習に時間を割けない受験生にとって、非常に大きなアドバンテージとなります。


2. 合格のチャンスを広げる「3日間連続の日程」

帝京大学医学部の一般選抜は、例年3日間にわたって試験日が設けられています

戦略的な複数回受験が可能

受験生は、この3日間すべてに出願し、受験することが可能です(ただし、受験料は日程ごとにかかります)。

  • チャンスの増加: 単純に合格のチャンスが3倍になります。
  • 併願戦略: 同じく国語受験が可能な昭和大学など、入試科目の親和性が高い大学と合わせて受験することで、効率的な併願戦略が立てられます。
  • 試験慣れ: 初日の受験がうまくいかなくても、翌日の受験で挽回する機会があります。

ただし、3日連続の受験は体力と精神力を消耗するため、体調管理と試験当日の集中力維持が非常に重要になります。またそれぞれに試験料がかかるためすべて受けると160,000円とかなり高額です。(1日受験::60,000円、2日受験::110,000円)


3. 学費変遷の歴史と現状

帝京大学医学部は、かつて学費が非常に高額な大学として知られていましたが、近年、大きな変更がありました。

過去の大幅な「学費値下げ」

  • 2014年度: 6年間の総額学費を当時の約4,870万円から約3,700万円へと大幅に値下げしました(約1,170万円の減額)。これは私立医学部の学費競争において大きな話題となりました。

近年の傾向

  • 大幅な値下げ以降は、総額学費が約3,700万円台で推移していましたが、近年はわずかながら値上げ傾向にあります。
  • 受験の際には、必ず最新年度の募集要項で正確な学費(入学金、授業料、施設設備費など)の総額を確認するようにしてください。

4. 各科目の対策と出題傾向

選択科目が合否を分ける帝京大学医学部ですが、各科目の難易度は標準的であることが多く、基本を固めることが重要です。

科目 出題傾向と対策のポイント
英語(必須) 読解問題が中心で、難易度は標準〜やや難。医学・科学系のテーマも扱われるため、専門的な語彙にも慣れておく必要があります。
数学(選択) 数Ⅲが不要なため、数ⅠAⅡBCの範囲で典型的な問題をミスなく解けるかが勝負。特に場合の数・確率、数列、ベクトルは重点的に対策を。
理科(物理・化学・生物) 2科目で120分という時間配分で、典型的な問題が大部分を占めます。一度は解いたことのある問題が多い反面、取りこぼしは許されません
国語(選択) 現代文(評論文)のみの出題。マーク式と一部記述式の混合型で、難易度は標準的。時間内に3題の評論文を読み解き、記述問題を丁寧に仕上げる練習が必要です。

受験戦略のまとめ

帝京大学医学部は、「得意科目を活かして高得点を取る」戦略が最も有効です。

  • 理系力の強み: 英語と理科2科目(物理・化学など)を選択し、理系の計算力で一気に高得点を狙う。
  • 文系・バランス型: 英語、数学(数Ⅲなし)、国語、または英語、国語、理科1科目(生物など)を選択し、苦手な計算分野を避け、安定した知識科目で得点する。

自分の強みを最大限に活かし、3日間すべてを利用するつもりで万全の対策を練りましょう。

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