帝京大学医学部の面接概要と特徴
帝京大学医学部の面接の概要や特徴、対策方法について詳しく解説します。
面接時間と形式
- 面接時間:10~15分程度
- 面接人数:面接官2人、受験生1人
- 面接形式:
- 面接は机を挟んだ対面形式で行われます。
- 1人の面接官が質問を担当し、もう1人の面接官は受験生の回答を記録します。
- 面接の終盤には、記録を取っていた面接官が回答の整合性を確認するための質問を行うことがあります。
- 面接官は大学の教授や准教授が担当し、基本的に穏やかな雰囲気で進められます。
面接会場の雰囲気
- 面接会場は大きな教室を区切って使用しており、1つの教室内で複数の受験生が同時に面接を受けます。
- 面接時間は比較的短いため、待ち時間が長くなることは少ないですが、他の受験生の面接の様子が部分的に聞こえることがあります。
- 個室ではないため、閉塞感が少なく、リラックスしやすい環境といえます。
帝京大学医学部の面接の特徴
一般的な質問が中心
帝京大学医学部の面接では、「医学部志望理由」「帝京大学志望理由」「入学後の目標」「高校時代の経験」など、オーソドックスな質問が多く出題されます。事前に準備をしっかり行えば、落ち着いて受け答えできるでしょう。
MMI(マルチプルミニインタビュー)の導入
帝京大学医学部の面接では、通常の質疑応答に加えて、**MMI(Multiple Mini Interview)**が課されます。MMIとは、ある状況を提示され、それに対してどのように対応するかを問われる面接形式です。
MMIでは、事前に回答を準備することが難しく、その場で論理的に考え、自分の意見を明確に伝える力が試されます。面接官は受験生の価値観や判断力を重視しており、単なる正解を求めるのではなく、思考プロセスや対応力を評価します。
事前準備ができないとは言ってもある程度の予測は可能です。また相手も想定外になることを見越しているため落ち着いて対処しましょう。
英語に関する質問の可能性
近年、医療のグローバル化が進んでいることを背景に、帝京大学医学部の面接では英語に関する質問がされることがあります。
- 「英語は得意か?」
- 「第2外国語を選択するとしたら何か?」
- 「英検やTOEFLの資格は持っているか?」
医学の世界では英語の文献を読む機会が多いため、英語に対する興味や学習意欲を問われることがあるのです。
リーダーシップや対人スキルに関する質問
帝京大学医学部では、将来チーム医療を実践できる人材を育成することを重視しています。そのため、部活動や生徒会活動などの経験についての質問が出ることがあります。
- 「部長やリーダーを務めた経験はあるか?」
- 「チーム内で対立が生じた場合、どのように対処したか?」
医師にはコミュニケーション能力やリーダーシップが求められるため、過去の経験を踏まえて自分の強みを具体的に伝えられるように準備しましょう。
面接対策とアドバイス
適切な受け答えを心がける
帝京大学医学部の面接は、合否を大きく左右するものではないとされています。しかし、あまりにも倫理観に欠けた発言や、態度が不適切な場合はマイナス評価につながる可能性があります。
- 医療倫理に反する発言をしないように注意する。
- 面接官に対して礼儀正しい態度を取る。
- 質問に対して的確かつ誠実に答える。
平常心を保つことが重要
帝京大学の面接は、比較的リラックスした雰囲気で行われます。密閉された個室ではなく、他の受験生の声が聞こえる環境のため、必要以上に緊張することは少ないでしょう。
- 深呼吸をして落ち着いて話す。
- 事前に想定される質問の回答を準備し、スムーズに答えられるようにする。
- 面接官の目を見て、はっきりと話す。
時事問題や医療ニュースに触れる習慣をつける
面接では「最近気になったニュースは?」といった質問がされることがあります。特に、医療関連の時事問題が問われる可能性が高いため、日頃から医療ニュースに目を通し、自分の意見を持つようにしましょう。
- 医療制度の改正や新しい治療法についてのニュースをチェックする。
- 自分の意見を文章化し、小論文の練習にも活かす。
- 面接の際には、具体的な事例を挙げながら自分の考えを述べる。
MMI対策として多角的に考える訓練をする
MMIでは、特定の状況下での判断力が問われるため、日頃から様々な視点で物事を考える練習をしましょう。
- 医療倫理に関するディスカッションを行う。
- さまざまな立場(患者・医師・家族など)を考慮した答えを考える。
- 模擬面接を通じて、即興で答える練習をする。
まとめ
帝京大学医学部の面接は、オーソドックスな質問が中心でありながら、MMIや英語に関する質問が含まれる点が特徴的です。穏やかな雰囲気の中で進行するため、適切な準備を行えば落ち着いて受け答えできるでしょう。
面接対策としては、基本的な質問への回答を準備するとともに、時事問題への関心を高め、MMI対策として論理的思考を鍛えることが重要です。適切な準備を行い、自信を持って面接に臨みましょう。