愛知医科大学の共通テスト利用入試前期での信じられないミスに揺さぶられる受験生たち
今回愛知医科大学の入試において、まったく予想だにしない出来事が発生しました。共通テストを利用した前期入試の1次試験合格者発表において、80人もの受験生が誤って不合格とされ、その後の追加で合格と訂正されるという信じられないミスが判明したのです。
入試倍率と信じられないミスの衝撃
愛知医科大学医学部の共通テスト利用入試前期には、約15名の募集枠に対し、872名もの受験生が挑戦しました。そして、1次試験合格者の発表が行われた日、大学はまさかの発表を行いました。なんと、80人もの受験生がミスにより誤って不合格とされていたのです。
共通テスト利用入試前期の2次試験が明日に控えているという状況で、20日になって「1次試験の合否判定にミスがあった」との発表がされ、受験生たちは衝撃を受けることとなりました。そのミスの内容は、大学入学共通テストの成績判定において、80人分の個別の得点がパソコンの操作ミスで実際の得点よりも低く入力されてしまったことでした。しかもマークシート式の共通テスト利用におけるミスとなりました。本当に操作ミスなのでしょうか。
受験生の心理的影響と急遽追加された試験
これにより80人の受験生は、誤って1次試験で不合格とされ、その後の大学の対応により追加で1次試験合格とされました。しかし、この出来事がもたらす受験生たちの心理的影響は計り知れません。自己採点で高得点を獲得していたにもかかわらず、なぜ不合格とされたのかという疑問が受験生たちの中で渦巻いています。医学部入試と言えば過去にも不正が多数発生している観点からも今回も差別を受けたのではないかと疑心暗鬼になってしまうでしょう。
2月22日に控えた2次試験に関しても、急遽受験することが決定されましたが、予定が立て込んでいるために受験できない受験生に対しては、予備日として25日を設定するなど、大学としての対応が求められています。
しかし25日は国立試験と同日です。今回は共通テスト利用での入試であり多くの受験生は国立の受験日と被ってしまっているでしょう。
しかも20日に不具合が発覚してそのあとわずか2日しかありません。これでは対策が間に合いませんし遠方からの受験生はホテルの確保や移動手段の確保すらままならないでしょう。急に飛行機を取れと言われても空いているとは限りません。
あまりにもひどい対応、受験生に対して全く親身に慣れていない対応と言わざるを得ません。
愛知医科大学のコメントと今後の対策
愛知医科大学は、この大きなミスに対して、「受験生並びに関係者の皆様には、ご迷惑をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。今後は入試資料のチェック体制を見直し、強化を図ります」とコメントしています。
しかしながら、こういったミスが医学部入試において発生することは、受験生たちにとっては非常に厳しい状況を生み出します。ただでさえ不安定なメンタルをさらに揺さぶられてしまったでしょう。今後、他の大学も改めてシステムの信頼性を確認し、入試の適正な進行を図ることが望まれます。