2024.02.22

愛知医科大学の大学入試ミス 追加日程は3月にも対応?

愛知医科大学の大学入試ミスにより生じた混乱と対応

2024年2月8日、愛知医科大学は共通テストを利用した医学部の1次試験の合格者を発表しました。しかし、合格者発表後、受験生たちの中で自己採点が高いにもかかわらずなぜか不合格とされていたという疑問がSNS上で次第に広まり、大学側が状況を調査した結果、今回の入試で判定ミスがあったことが判明しました。

大学は20日、公式サイトでこの判定ミスについてのお知らせを発表し、問題が発生した試験形式やミスの原因について詳細を明らかにしました。個人の成績を大学のシステムで所定の様式に入力し直す際、パソコンの操作ミスが発生し、一部の受験生の得点が実際の得点よりも低く入力されてしまったため、80人が不合格と判定されたとのことです。

この判定ミスにより、不当に不合格となった80人には大学が個別に電話やメールで連絡し、通常の2次試験が行われる22日に追加で面接を行うことが案内されました。また、22日に受験できない受験生に対しては、急遽追加で25日を振替日として設定すると発表されました。

ところが、この対応に対して疑問の声が上がっています。なぜなら、25日は国立大学の医学部の2次試験の日程とダブっており、追い込まれる形での選択が迫られるためです。受験生からは「国立大試験日の2月25日につい受験生には恐らく難しい日程だと思います」といった声が挙がっています。

この問題に対して大学は、「3月に第3の日程を提案しようと考えており、現在は、個別に希望を取っています。いつにするかはこれから対応しますが、それぞれの希望日程に合わせ、柔軟に対応したいと考えております」とコメントしています。

問題のあった80人の内訳については、20人は既に1月に行われた一般選抜の試験で合格しており、残りの60人のうち半数ほどは他の大学へ進学が決まっているとのこと。残りの30人は22日の2次試験を受験済みで、第3の日程に関係するのは数人にとどまると報じられています。

愛知医科大学は誤った判定による混乱について謝罪し、今後の対応に注力していく方針を示していますが、このような大学入試におけるミスは受験生にとっては大きなストレスとなり、信頼性の問題も生じます。今後は入試システムの見直しや対策が求められるでしょう。

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