日本医科大学医学部の面接概要と対策
日本医科大学は、国内でも歴史ある医学部のみの単科大学です。学力試験が重視されることは当然ですが、二次試験においては面接や小論文も評価対象となるため、十分な準備が必要です。本記事では、日本医科大学医学部の面接の概要や特徴について詳しく解説し、効果的な対策についても触れていきます。
面接概要
面接時間
- 個人面接:10~15分程度
- 集団面接:20~40分程度
面接人数
- 個人面接:面接官3人に対して受験生1人
- 集団面接:面接官3人に対して受験生5~6人
面接形式
日本医科大学の面接は、個人面接とグループ面接の二部構成となっており、同じ部屋で行われます。
- 個人面接(10~15分)
- 面接官3名が順番に質問を行い、志望動機や自己PRなど基本的な内容が問われます。
- グループ面接(20~40分)
- 5~6人の受験生が1グループとなり、面接官の進行のもとでテーマについて意見を述べます。
- 挙手制で発言する形式で、面接官が適宜フォローしながら討論が進みます。
待ち時間・控え室の雰囲気
- 小論文試験終了後、面接まで約3時間の待機時間があります。
- 事前に面接で話す内容をメモしておき、落ち着いて復習するのが効果的です。
- リラックスできるよう、適度な休憩や深呼吸を取り入れましょう。
面接の特徴と対策
1. グループ面接で求められるスキル
日本医科大学の面接では、個人面接に加えてグループ面接が実施されるのが特徴です。グループ面接の進行は面接官が担当し、受験生が与えられたテーマについて意見を述べる形式です。
- 発言は挙手制:面接官が指名するのではなく、自分から手を挙げて発言します。
- ディスカッションが停滞しない工夫:意見が尽きた場合、面接官が新たな話題を提供し、進行をサポートしてくれます。
- 過去のテーマ例
- 「医療と法律の関係について」
- 「加齢は病気か?」
- 「ヤングケアラーについて」
- 「在宅医療の今後の可能性」
【対策】
- 積極的に発言する:発言の回数が評価につながるため、遠慮せずに発言する。
- 傾聴の姿勢を示す:他の受験生の意見にも耳を傾け、頷いたり、適切なリアクションを取る。
- 論理的な話し方を意識する:テーマに対して、主張→理由→具体例→結論の流れで話すと説得力が増す。
2. 個人面接のポイント
個人面接は、面接官3人がそれぞれ質問を行う形式で進められます。主に以下のような質問が想定されます。
- 志望動機
- 併願校について
- 将来の進路(臨床医・研究医のどちらを目指すか)
- 尊敬する人物とその理由
- 出願時に提出した志望理由書に関する質問
- グループ討論の感想
【対策】
- 一貫性を持たせる:出願時の志望理由と面接での回答にズレがないように。
- 難しい質問への備え:
- 「医学部は勉強が大変だが乗り越えられるか?」
- 「患者の心のケアをどうするか?」
- 「将来、死と向き合う場面でどう対応するか?」
- 再受験生の場合:「なぜ今になって医師を目指すのか?」「家族の反応は?」
- 具体的なエピソードを交える:自身の経験を交えた回答が評価につながりやすい。
3. 圧迫面接への心構え
日本医科大学の面接は基本的に穏やかな雰囲気ですが、過去には以下のようなケースもありました。
- 面接官3名のうち2名が圧迫気味で、もう1名が調整役を担っていた
- 高校時代の専攻に関する専門的な質問
【対策】
- どんな質問にも冷静に対応する:感情的にならず、落ち着いたトーンで話す。
- 答えにくい質問にも正直に向き合う:焦らずに、自分の考えを整理してから答える。
- 想定問答を事前に作成する:圧迫質問も想定し、適切な返答を用意しておく。
あくまで圧迫面接は受験生の器量を測るために行っているすべにすぎません。いじわるでやっていたり落としてやろうという悪意からくるものではありません。ただ試練の門を作り出しているにすぎません。落ち着いて冷静に回答するようにしてください。
4. 長い待ち時間を有効活用
- 午前中に小論文、午後に面接が実施されるため、約3時間の待機時間があります。
- 対策ノートを持参し、面接前に見直しをする。
まとめ
日本医科大学医学部の面接は、個人面接とグループ面接の両方をクリアする必要があるため、万全な対策が求められます。
- グループ面接では積極的に発言し、他の受験生の意見を尊重する姿勢を見せる
- 個人面接では、志望理由や自己PRを一貫性のある内容で伝える
- 難しい質問や圧迫面接に備え、冷静な対応を心掛ける
- 長い待ち時間を有効活用し、面接直前に最終確認を行う
適切な準備をすることで、本番で落ち着いて面接に臨むことができるでしょう。日本医科大学医学部合格に向けて、しっかりと対策を進めてください。