昭和大学から昭和医科大学に校名を変更
昭和大学は2025年4月から「昭和医科大学」に校名を変更します。2028年の創立100周年を見据え、「医系総合大学」としてのブランド力を一層高めようとしています。医学部の他に、歯学部、薬学部、保健医療学部を持つ昭和大学は、医療の未来を担う人材を育成する環境が整っています。この記事では、昭和大学医学部の受験に向けた情報や勉強法を詳しくお伝えします。
昭和大学の新キャンパスと学年ごとの学び
昭和大学では、創立100周年を記念して新たに鷺沼キャンパス(神奈川県川崎市宮前区)を整備します。2027年度からこのキャンパスを利用する学年が増える予定で、あなたが入学する頃には新たな環境が整っています。
2025年度に入学した場合のキャンパス利用
- 1年生: 富士吉田キャンパス(山梨県)で全寮生活を経験。ここで基礎をしっかりと学びます。
- 2年生: 旗の台キャンパス(東京都)で学び、より専門的な授業がスタート。
- 3・4年生: 鷺沼キャンパス(神奈川県)で学びの幅を広げます。
- 5・6年生: 再び旗の台キャンパスで臨床実習を中心に医師としての力を磨きます。
これらの環境は、医療の最前線で活躍できる人材を育てるために最適な学びを提供しています。
これ以降は2年生も 鷺沼キャンパスが完成し学ぶことになるので2~3年が 鷺沼キャンパスとなります。
通年旗の台だった時と比べて移動が多く特に地方から上京する人は住まいの場所に迷うことになるかもしれません。
昭和大学医学部の入試情報
2025年度の試験会場と時間割
2025年度の試験では、一次試験会場が東京の五反田TOCビル本館に統一されます(場合により旗の台キャンパス)。大阪・福岡会場は廃止されるため注意してください。
一次試験(Ⅰ期・Ⅱ期)
- 試験会場: 五反田TOCビル本館
- 試験時間割:
- 9:30~11:50: 英語・数学または国語(2科目で200点)
- 13:30~15:50: 理科2科目(200点)
二次試験(Ⅰ期・Ⅱ期)
- 試験会場: 旗の台キャンパス
- 試験内容: 小論文(60分、20点)、面接(約10分)
校名変更による影響は?
校名変更による受験生への直接の影響はありません。どちらかというと地方会場がなくなったことにより関西圏の受験者層が減ることが見込まれます。関東圏の受験生にとってはむしろメリットになるかもしれません。またキャンパスが都心から移転になったこともマイナスに作用する可能性があり倍率が少し変化するかもしれません。
各科目の対策と勉強法
英語
昭和大学の英語は、医療に関する長文読解や基本的な文法・語彙力が求められます。出題形式は標準的ですが、スピードと正確性が重要です。
ポイント
- 空所補充問題(文法や熟語)を確実に得点する。
- 医療系テーマの長文に慣れるため、過去問や関連する文章を読む。
勉強法
- 長文読解は1題あたり15~20分で解けるように練習。
- 国公立大学や上位私立医学部の過去問を活用し、記述問題に対応する力を養う。
数学
数学は、典型的な問題が中心ですが、計算量が多く、限られた時間内でのスピードと正確性が求められます。
頻出分野
- 微積分、複素数平面、ベクトル
- 場合の数・確率、数列、極限
勉強法
- ミスを防ぐために、日々の演習で計算力を鍛える。
- 模試や過去問を解いて時間配分を意識した練習を行う。
- 難問に時間をかけすぎず、解ける問題から確実に得点する意識を持つ。
理科
理科は物理、化学、生物の中から2科目選択します。それぞれ標準的な問題が中心ですが、記述や作図問題も含まれるため、基礎の定着が重要です。
物理
- 力学や電磁気、波動などの基本問題を押さえる。
- 公式を使いこなし、計算問題をスムーズに解けるようにする。
化学
- 理論化学と有機化学が頻出。
- 基本的な計算問題を繰り返し解いて、パターンを覚える。
生物
- 医学関連のテーマ(体内環境、遺伝情報)に注力。
- 記述問題や考察問題を解く練習を行い、論述力を養う。
小論文と面接の対策
小論文
昭和大学の小論文では、医療や社会問題に関連するテーマが多く出題されます。提示された課題文を読んで自分の意見を論述します。
勉強法
- 医療やAI、ダイバーシティといったテーマについて自分の考えをまとめておく。
- 医療系小論文の参考書を活用して、書き方を学ぶ。
面接
面接では、志望動機や将来の目標について聞かれることが多いです。短時間で自分の意見を簡潔に述べる練習をしましょう。
昭和大学合格を目指すあなたへのメッセージ
昭和大学医学部の合格は決して容易ではありません。しかし、しっかりとした計画と準備があれば、必ず目標に近づけます。
勉強面でのコツ
- 自分の得意分野を活かし、苦手分野を克服するバランスを意識する。
- 過去問を何度も解き、出題傾向に慣れる。