2024.02.05

東京医科大学はいまだに多浪、女子に厳しいのか?

東京医科大学の入試事情と受験生へのアドバイス

東京医科大学の入試には、過去数年にわたり不正入試問題が発覚しました。これにより、特に女子生徒や多浪生に対する合格者抑制が行われていたことが露呈しました。この記事では、東京医科大学の直近8年間の偏差値の推移と、入試事情の変化に伴う受験生へのアドバイスに焦点を当てます。

不正入試問題の背景

東京医科大学では、文部科学省前局長の息子が裏口入学したとされる疑惑が浮上し、それに端を発した不正入試問題が取りざたされました。長らく行われていた得点操作により、大学側の都合に合った受験生が合格していたことが判明しました。特に女子生徒と多浪生が排除されていたことが問題視されています。コネ問題どころか性差別や年齢差別まで行う非常に差別的な大学でした。コネ問題は言わずもがなですが、女性は結婚出産で仕事を辞める、多浪する人間は伸びがない。などの理由でこういった差別が行われていたようです。

偏差値の推移と影響

直近8年間の東京医科大学医学部の偏差値推移を見てみましょう。

  • 2016年度: 68.2
  • 2017年度: 67.5
  • 2018年度: 66.5
  • 2019年度: 68.0
  • 2020年度: 68.0
  • 2021年度: 65.5
  • 2022年度: 68.2
  • 2023年度: 68.7

2016年は高い数値を記録しましたが、その後の2017年から2018年にかけて下降傾向が見られます。これは、同程度の偏差値を持つ千葉の国際医療福祉大学が医学部を新設したことが影響しています。その後、2019年度には再び偏差値が上昇し、これは入試の不正問題に大きく影響されたものと考えられます。

女子生徒や多浪生の合格者抑制が行われ、2018年度の追加合格者数が多かったことが、2019年度の募集定員の大幅な削減に繋がりました。これが合格難易度に影響を与えています。

入試における現在の状況と受験生へのアドバイス

現在、医学部受験において多浪生、女子に不利な扱いがなされることはありません。(ということになっています)文部科学省が厳しくチェックしており、公正な入試が求められています。

多浪生、女子にとっては、面接が非常に重要なポイントとなります。しかし、しっかりとした面接ができれば、多浪生であっても問題なく医学部に合格することが可能です。さすがに0点にするわけではありませんから。面接の際は、自分の強みや志望動機を明確に伝えることが重要です。

逆に現役男子はねらい目でしょう。

東京医科大学医学部の偏差値は他の私立大学と比べても高水準を保っています。そのため、合格に向けては油断せずにしっかりと対策を練り、不正問題の影響を踏まえた戦略を立てることが肝要です。

2022年度には偏差値が上昇しており、2023年度も高水準を維持しています。差別報道から時間も経ちだいぶ風化してきたことが伺えます。合格に向けては、不正問題の影響を考慮したうえで計画的な勉強を進め、確実な準備を整えることが成功の鍵となります。

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