2025.02.09

東邦大学医学部の面接試験の特徴と対策

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東邦大学医学部の面接試験の特徴と対策

東邦大学医学部の面接試験は、他大学の面接形式と比べて非常に独特であり、しっかりとした準備が必要です。小論文が行われず面接一本のためこの面接の重要度が高いということがわかります。個人面接とグループ討論を組み合わせた構成で行われ、一筋縄ではいかない内容となっています。本記事では、東邦大学医学部の面接の詳細な形式と、それに対する効果的な対策について説明します。


面接形式の概要

1. 個人面接(MMI形式)

東邦大学医学部の個人面接は、MMI(Multiple Mini Interview)形式を採用しています。これは、4つのブースを順番に回り、それぞれのブースで異なる課題に取り組むという形式です。

  • 時間・回数: 各ブースで3分間、合計4回(合計12分間)
  • 面接官: 各ブースに1~2名の面接官が配置されている
  • 内容: 質問の内容は多岐にわたり、文章や絵を見て意見を述べる形式や、状況設定に対する対応策を問うものが多いです。最後のブースでは、一般的な面接形式の質問が行われることもあります。

MMI形式の特徴として、受験生がその場で状況を理解し、瞬時に考えをまとめて答える能力が試されます。このため、回答の内容だけでなく、思考力やコミュニケーション能力も評価されます。


2. グループ討論

個人面接の後に行われるのが、グループ討論です。

  • 形式: 4人の受験生に対して2人の面接官が付き、与えられたテーマについて討論
  • テーマ: 高齢者問題をはじめとする医療に関する時事問題が多く出題されます
  • 進行: 受験生の中から1人が司会者となり、討論の進行を担当します
  • 面接官の役割: 面接官は討論中に口を出すことはほとんどなく、受験生同士で話し合いを進める必要があります

グループ討論では、ただ自分の意見を述べるだけでなく、他の受験生の意見を理解し、それを踏まえた上で議論を進める協調性が求められます。また、時間内にグループとしての結論をまとめる必要があるため、討論の進行力やリーダーシップも重要な評価ポイントとなります。


面接の狙いと評価ポイント

東邦大学医学部がこのような形式を採用している背景には、以下のような意図があります。

  1. 思考力・判断力の評価: 瞬時に状況を理解し、自分の意見を論理的にまとめて表現する能力が求められます。これは、MMI形式の個人面接で特に重視されます。
  2. コミュニケーション能力の評価: グループ討論では、他者の意見を理解し、建設的に議論を進める対話力が評価されます。
  3. リーダーシップ・協調性の評価: グループ討論では、司会進行役としてのリーダーシップや、意見の異なる受験生との協調性が求められます。
  4. 時事問題への関心度の評価: 高齢者問題や医療分野の時事問題がテーマとなることが多く、社会問題への関心度や知識も評価の対象となります。

効果的な対策方法

1. MMI形式の対策

  • 即答力を鍛える: MMIは1ブースあたり3分しかないため、長々と話すのではなく、結論を先に述べ、理由を簡潔に説明する練習をしましょう。
  • 時事問題の知識を蓄える: 特に医療分野や高齢者問題に関連するニュースを日頃からチェックし、自分の意見を持つようにします。
  • 状況設定に慣れる: 絵や文章を見て意見を述べる問題に慣れるため、新聞記事やイラストを使って練習することが有効です。

2. グループ討論の対策

  • ディスカッションの練習: 模擬討論を行い、他人の意見を受け入れつつ、自分の意見を伝える練習をしましょう。討論の場では、傾聴と要約のスキルが求められます。
  • 結論をまとめる力: グループとしての結論を出す必要があるため、ディスカッションの中で意見を整理し、まとめる力が重要です。
  • リーダーシップの養成: 司会進行を任される可能性があるため、討論を円滑に進めるリーダーシップやタイムマネジメントの能力も必要です。

面接本番での注意点

  • 自信を持って答える: 東邦大学医学部の面接では、回答の正確さよりも、自分の考えを論理的に述べることが求められます。自信を持ってはきはきと答えましょう。
  • 落ち着いて考える: MMI形式では、焦って答えると内容が浅くなりがちです。3分間という限られた時間でも、まずは落ち着いて考えることを意識しましょう。
  • 協調性を意識する: グループ討論では、自己主張が強すぎると悪印象を与えることがあります。他の受験生の意見を受け入れ、グループ全体で結論を出すことを意識しましょう。

最後に

東邦大学医学部の面接は、一見難易度が高く感じられるかもしれません。しかし、求められているのは「その場での思考力」「協調性」「自分の意見を自信を持って伝える力」です。これらの能力は、しっかりと対策をしておけば十分にアピールできるものです。

特に、医療分野の時事問題や高齢者問題に関する知識は、日々のニュースチェックなどを通じて身に付けておく必要があります。また、MMI形式の対策として、短時間で意見をまとめて話す練習や、ディスカッションの場での協調性を意識した発言練習を繰り返しましょう。

東邦大学医学部の面接を突破するためには、形式に慣れることと、内容の充実を図ることが鍵です。しっかりと対策を練り、自信を持って挑んでください。

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