獨協医科大学一般入試 二次試験の小論文対策について
獨協医科大学の一般入試において、小論文試験は重要な評価項目として位置づけられており、一次試験を突破した受験生が次に向き合う関門となります。特に今年の獨協医科大学は受験者がなんとトータル2000人近く増え、とんでもない倍率となっています。ここでの一点が合否を分けると言っても過言ではないでしょう。日程からみても前期日程のラスト締めくくり、被りは高偏差値で受験者を喰いあわない慈恵のみと激戦は予想されていました。
獨協医科大学の小論文について
小論文:60分
200字で要約し、さらに400字で自分の考えを述べるという形式になっています。
合計600字という分量は決して多くありませんが、読解・要約・思考・記述という複数のプロセスを短時間でこなす必要があるため、時間配分が一つの鍵となる試験形式です。
小論文の形式と時間配分の特徴
課題文のボリュームは約2,500~3,000字程度とされており、まず文章を正確に読み取る読解力が問われます。その上で要点を的確にまとめる要約力、さらに自分なりの見解を論理的に展開する思考力と表現力が評価されることになります。
60分という時間設定は、一見すると余裕があるように感じられるかもしれません。しかし、初見の文章を読み込み、内容を咀嚼し、要約をまとめ、さらに自分の意見を構築して指定された文字数の範囲内で文章化するという一連の流れを考えると、決して余裕のある時間ではないことが分かります。文章を読む速度、要点を把握する力、そして考えを素早く言語化する能力が、この試験では自然と試されることになります。
出題されるテーマの傾向
獨協医科大学の小論文では、医学や医療に直結するテーマだけでなく、現代社会、教育、科学、生命観など、非常に幅広い領域からテーマが選ばれています。この出題傾向は、医師として求められる視野の広さや、多角的な思考力を評価しようとする大学側の意図を反映しているといえるでしょう。
2023年度には鷲田清一氏の「”胃袋”の強さ」という文章が課題文として出題されました。2024年度には「障害者の合理的配慮」がテーマとなっています。過去には「バーチャルリアリティーについて、あなたが得られたものと失われたものを書け」といった、読み物としては興味深いものの、理系の受験生にとっては一筋縄ではいかない抽象的なテーマも出題されています。
幅広いテーマへの対応について
医学部を志す受験生の多くは、理系科目に力を注いできた経緯があり、哲学的な問いや社会的な課題について文章で論じる経験が比較的少ないケースも見られます。獨協医大の小論文では、そうした受験生にとって馴染みの薄い領域の文章が出題されることもあるため、普段から多様なジャンルの文章に触れておくことが、本番での対応力につながっていきます。
医療現場では、患者さんの背景にある社会的な問題や、倫理的な判断が求められる場面が数多く存在します。大学側が幅広いテーマを出題する背景には、そうした多面的な視点を持った医療人を育てたいという教育理念があると考えられます。
まとめ:試験に向けて心に留めておきたいこと
獨協医科大学の小論文試験は、単に知識を問うものではなく、文章を読み解く力、自分の考えを持つ力、そしてそれを限られた時間と字数の中で表現する力を総合的に評価する試験です。日頃から新聞や評論文に触れる習慣や、様々なテーマについて自分なりに考えを巡らせる時間が、本番での安定した解答につながっていくでしょう。
自分の言葉で誠実に向き合う姿勢が、きっと評価される試験であると信じて、準備を進めていただければと思います。


