すでに何校かで実施されている私立医学部の面接試験(二次試験)。今年は事前予告の無い急な面接形式の変更が相次いでいます。今年の私立医学部二次試験は大荒れの様相があり、今後開催される医学部の二次試験でも今まで通りの対策とはいかないかもしれません。
知っていればなんでもないことでも個人面接だけと思いその準備だけをしていると急に課題型面接、所謂MMI(Multiple Mini Interview)形式で開催され面喰ってしどろもどろになってしまうかもしれません。
すでに何校も受けてあらゆる方式になれている人は大丈夫かもしれませんが、医学部受験はその熾烈さ故合格者でも面接に至ったのは一校だけだったということもザラです。
今回のブログでは実際に今年の面接で急に方式が変わった大学を紹介します。
2026年度に面接形式が変更になった私立医学部
1. 川崎医科大学(一般選抜)
最も大きな変更があった大学です。
- 変更内容:従来の個人面接から、MMI(Multiple Mini Interview:課題型面接) を導入
- 時期:2026年度入試から(2月7日・8日実施)
- 特徴:
- 事前告知なしで突然の変更
- 学生募集要項には「面接」としか記載されておらず、受験生には完全なサプライズとなった
- 「面接官を患者さんだと思って答える」など実践的な課題が出題された
- 「余命宣告をしてください」といったシチュエーション型の質問も
- 配点は一般選抜で100点+段階評価(変更なし)
2. 岩手医科大学(一般選抜)
- 変更内容:一般選抜でも 課題型面接(MMI) を導入
- 時期:2026年度入試から
- 特徴:
- 従来、学校推薦型選抜(2018年度~)と総合型選抜(2022年度~)では課題型面接を実施していたが、2026年度から一般選抜にも導入
- 通常の個人面接と課題型面接のミックス形式
- 岩手医科大学はコロナ禍でのオンライン面接など変化に柔軟に対応する面が見られた。コロナが収束し、オンライン面接を実施した受験生の学内成績も出そろってくるタイミングのため、面接に新たな指標を取り入れたのかもしれない。
3. 東京女子医科大学(一般選抜)
- 変更内容:面接が 1回から2回に増加
- 時期:2026年度入試から(2月14日・15日実施)
- 特徴:
- 個人面接(面接官3人・受験生1人、10~15分)が2回実施される
- 具体的な2回目の内容は大学からの詳細発表はなく「ブラックボックス」状態
- 一次試験合格者に通達
- MMI導入の可能性も
- 配点は非公表
- 従来通りの対策だけでは足りない可能性もある
- 詳細はこちら
まとめ
2026年度の私立医学部入試では、「暗記型の面接対策では通用しない」傾向が強まっています。
- MMI(課題型面接)の拡大:川崎医科大学、岩手医科大学など
- 面接回数の増加:東京女子医科大学
- 面接配点の重視:
これらの変更は、「答えのない問い」に対する思考プロセスや、医師としての適性・人間性をより深く評価しようとする大学側の意図が表れています。AI時代において「人間の医師にしかできないこと」を見極めようとする動きとも解釈できます。
来年度以降も、他の私立医学部でも同様の変更が広がる可能性がありますので、受験生は暗記型ではなく、建学の精神やアドミッションポリシーを深く理解した上での面接対策が必要となるでしょう。


