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私立 vs 国公立医学部:現役と浪人の違いは?徹底比較
医学部受験において「現役合格か浪人か」は切っても切れない関係です。しかし、その傾向には私立医学部と国公立医学部で大きな違いがあります。本記事では、2020年度以降のデータをもとに、両者の現役合格率・浪人率の違いを詳しく比較し、その背景や受験戦略にも触れていきます。
1. 私立医学部の現役合格率・浪人率:幅広い差がある現実
医学部入試において、私立と国公立では現役合格率に明らかな違いがあります。以下は私立医学部における現役比率・浪人率の具体例です:
- 日本医科大学:現役 58.7%、浪人 41.3%
- 東京慈恵会医科大学:現役 58.1%、浪人 41.9%
- 東京医科大学:現役 48.8%、浪人 51.2%
- 聖マリアンナ医科大学:現役 41.9%、浪人 58.1%
- 藤田医科大学:現役 29.2%、浪人 70.8%
他にも、埼玉医科大学(現役30%)、昭和大学(現役50%程度)、岩手医科大学(現役23.9%)と、非常に振れ幅が大きいのが私立医学部の特徴です
このように、大学によっては浪人生が過半数を占めるケースもあり、「浪人が当たり前」とも言える構図が見受けられます。
過去には浪人生に対して減点措置を行っていた大学も多く、現在は是正されているとされていますが、そうした大学は多浪や再受験生の育成ノウハウに欠けるため未だに敬遠される傾向もあります。
2. 国公立医学部の現役合格率・浪人率:現役優位な傾向が目立つ
一方で、国公立医学部は現役合格率が全体的に高い傾向にあります。以下は国公立主要大学の現浪比率の例です:
- 筑波大学:現役 80.5%、浪人 19.5%
- 東北大学:現役 76.7%、浪人 23.3%
- 大阪大学:現役 73.1%、浪人 26.9%
- 京都大学:現役 68.2%、浪人 31.8%
- 浜松医科大学:現役 65.5%、浪人 34.5%
- 京都府立医科大学:現役 60.6%、浪人 39.4%
- 九州大学:現役 55.6%、浪人 44.4%
いずれも現役合格者が多数派であり、一部の大学(例:筑波大)では現役率が8割を超えるなど、国公立の「現役重視」の傾向が明確です。現在国公立医学部は都市部の中高一貫校からの合格率が非常に高くなっています。その結果地方の国公立医学部を出ても地元に残らず都市部へ帰ってしまうケースが社会問題になり、地域に根付いてもらう必要のある医師という職業の都合もあり医学部のみ地域枠という制度が整備されました。地域枠は一般枠よりも偏差値が低いため地元の学生が浪人せずに地方国公立に進めるなどのケースも増えました。
3. 私立 vs 国公立:比較データまとめ(表)
種別 | 現役合格率の目安 | 浪人率の目安 |
---|---|---|
私立医学部(平均) | 30〜60%前後 | 40〜70%前後 |
国公立医学部(平均) | 60〜80%前後 | 20〜40%前後 |
※大学によって大きな差がありますが、全体傾向として私立では浪人率が高く、国公立では現役優位の傾向がうかがえます。
4. なぜ私立は浪人が多く、国公立は現役が多いのか?
① 入試募集枠と競争の構造
私立医学部は定員が比較的多い反面、合格ラインにも幅があります。「浪人生にも門が開いている」状況がある一方で、国公立では入試の難易度が高く、現役優位な進学校の生徒による現役合格が多くなります。
② 偏差値やブランド力の影響
偏差値が高い私立(例えば慶應義塾、順天堂、慈恵医大など)は現役比率が60〜70%に達する例もあり、難関校では「現役が強い」傾向があります。これらの難関医学部に積極浪人する医学部受験生が少ないということも読み取れます。私立御三家同様、国公立医学部はその圧倒的な学費の安さからとてつもない難易度になっています。その影響もあり、余裕があるならわざわざ時間をかけて国公立医学部を目指す必要がないということになります。
③ 浪人に対する制限
一部の大学では推薦入試の年齢制限(例:22歳以下/4浪まで)を設けており、浪人年数が多い受験生が不利になるケースもあります。
5. 受験生・保護者へのメッセージ
- 私立医学部を志望する場合、浪人してでも合格を目指す選択が一般的です。浪人をネガティブに捉えるのではなく、戦略的に準備する期間ととらえることが大切です。
- 国公立を志望するなら、現役を中心とした準備を重視することで成功率が高まります。特に進学校に通っている現役生はチャンスが大きいと言えます。
- 難関私立においては、現役勢が強いですが、浪人を排除せず正攻法で学力を強化すれば十分チャンスがあります。
- 年齢制限や推薦入試の特徴など、志望校の制度を早めに確認しておくことも非常に重要です。
6. まとめ
- 私立医学部は浪人率が高く、現役合格率が低めの傾向が全体としてあります。
- 国公立医学部は現役優位で、浪人率が比較的低い構造です。
- ただし、偏差値の高い難関私立では現役率が高く、受験戦略の立て方に工夫が必要です。
- 現役・浪人の利点・課題を理解し、自分に合った道を選ぶことが合格への鍵となります。
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