近畿大学医学部の面接概要と対策
近畿大学医学部の入試において、面接試験は合否を左右する重要な要素の一つです。学力試験の準備だけでなく、面接対策をしっかりと行うことで、自分の考えや志望動機を的確に伝えることができます。本記事では、近畿大学医学部の面接の概要やその特徴、効果的な対策について詳しく説明します。
面接の基本情報
面接時間
面接時間は約10分間と比較的短めです。そのため、簡潔かつ明瞭に受け答えをすることが求められます。
面接人数
・面接官 2名 ・受験生 1名(個別面接形式)
面接形式
近畿大学医学部の面接は個別面接で行われます。面接官2名に対して受験生1名の形式で進行し、圧迫感の少ない、比較的和やかな雰囲気の中で行われるのが特徴です。受験生の話をよく聞き、適宜相槌を打ちながら質問を進めるため、リラックスして受け答えしやすい面接となっています。
面接の特徴
1. 志望理由や将来像に関する質問が中心
近畿大学医学部の面接では、事前に提出した志望理由書の内容をもとに質問が行われます。特に、以下のような内容について詳しく尋ねられることが多いです。
- 近畿大学医学部を志望した理由
- 医師を志すきっかけ
- 将来どのような医師になりたいか(勤務医・開業医の希望など)
- 自己PR(強みや人間性をアピールできる内容)
また、近年の医療現場の状況を踏まえた質問もされることがあるため、普段から医療ニュースに関心を持ち、医療に対する自分の考えを整理しておくことが重要です。
2. 受験生の考えを深掘りする質問
面接では、一つの質問に対してさらに深掘りされる傾向があります。具体的な考えを求められることがあるため、表面的な回答だけでなく、自分の考えを論理的に深めておくことが重要です。抽象的でふんわりとした答えにならないように注意。近畿大学の面接は比較的リラックスした雰囲気で時間も厳守されないためある程度しっかり考えて発言するとよいでしょう。
3. 小論文や調査書の内容に関連する質問
面接では、小論文の内容や調査書に基づく質問がされることがあります。特に、小論文で取り上げたテーマについて掘り下げられることがあるため、事前に自分の書いた内容を振り返り、面接官からの追加質問に対応できるように準備しておくと良いでしょう。
4. 医療現場に関する質問
医療現場における具体的な状況を想定した質問が出ることもあります。
例えば、
「患者が医師の指示を拒否した場合、どのように対応しますか?」
といった問題に対し、自分なりの考えを述べることが求められます。糖尿病患者などではよく起こる事例です。
こうした質問では、単に「説得する」「患者の意思を尊重する」といった表面的な回答ではなく、実際の医療倫理やコミュニケーションスキルを踏まえた具体的な対応策を考えることが大切です。
5. 2024年度より面接前のアンケートが廃止
2023年度までは面接前に「アンケート」を記入し、その内容に基づいた質問が行われていました。しかし、2024年度入試からアンケートが廃止されたため、受験生はより直接的に自分の考えを伝える必要があります。
事前準備の時間が無くなったようなものなのでかえって難しいかもしれません。
面接対策のポイント
- 志望理由を明確にする
- 近畿大学医学部を選んだ理由を論理的に整理し、具体的に説明できるようにする。
- 自分の経験や価値観と結びつけたエピソードを用意する。
- 医療ニュースに触れておく
- 最近の医療ニュースについて情報を集め、自分の意見を持つ。
- 医療倫理や社会問題について考える習慣をつける。
- 想定質問を準備し、繰り返し練習する
- 予想される質問をリストアップし、模範回答を作成する。
- 実際に声に出して練習し、スムーズに答えられるようにする。
- 論理的かつ簡潔に話す
- 10分という限られた時間の中で、簡潔に要点を伝える練習をする。
- 話が長くなりすぎないように意識する。
- 面接官とのコミュニケーションを意識する
- 面接官の表情や反応を見ながら、適切に受け答えをする。
- 落ち着いて、相手の質問をしっかり聞く。
まとめ
近畿大学医学部の面接は、圧迫感が少なく、受験生の人柄や考え方を重視する形式で行われます。志望理由や将来の医師像について明確なビジョンを持ち、自分の意見を論理的に述べる力が求められます。特に、2024年度からアンケートが廃止されたため、面接官からの質問に対してその場で的確に対応する力が必要です。
面接対策としては、想定質問への準備、医療ニュースの把握、論理的かつ簡潔な話し方の練習が重要です。これらの対策を万全に行い、自信を持って本番に臨みましょう。