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関西・近畿地方医学部事情：医学部受験生のためのガイド
近畿地方の医学部紹介
近畿地方には、国立大学、公立大学、私立大学の医学部が合わせて13校存在します。首都圏ほどではありませんがこちらも多くの医学部が揃っています。ここでは、それぞれの大学の基本情報と特色を紹介し、進路選びの参考にしていただければと思います。
私立大学医学部
- 大阪医科薬科大学医学部
- 関西医科大学医学部
- 近畿大学医学部
- 兵庫医科大学医学部
国立大学医学部
- 京都大学医学部
- 大阪大学医学部
- 神戸大学医学部
- 滋賀医科大学医学部
- 三重大学医学部
公立大学医学部
- 京都府立医科大学医学部
- 大阪公立大学医学部
- 奈良県立大学医学部
- 和歌山県立医科大学
かつての都だった関西地区も医学部は豊富です。しかし国公立が多く、私立は4校と少ないため受験できる（家から通える）学校が少ないのがネック。一次試験は関西地区で実施する学校も多いためあまり困らないが、二次試験は各大学に出向く場合が多く東京の医学部受験生よりも大変になるでしょう。
私立大学医学部
大阪医科薬科大学医学部
- 所在地: 大阪府高槻市大学町2番7号
- 公式サイト: 大阪医科薬科大学公式サイト
- 医師国家試験合格率: 97.3％（2022年実績・新卒者のみ）
- 6年分の学費: 3,141万円→2,841万円（別途学友会費、PA会費が必要）
特色
大阪医科薬科大学は、2021年に大阪医科大学と大阪薬科大学が統合され、医学部・薬学部・看護学部を擁する医療系総合大学となりました。1年次の早期体験実習から現場経験を積むことができ、早期にリサーチマインドを醸成できる「学生研究員プログラム」も提供しています。産官学連携の体制も充実しており、医療現場に寄り添う研究が盛んです。
2023年から学費が2,841万円となり300万ほど安くなりました。学費が安くされた理由は明記されておらず関西医科薬科大学の大幅な学費値下げに対抗した格好になると見ています。
関西医科大学医学部
- 所在地: 大阪府枚方市
- 医師国家試験合格率: 98.0％（2022年実績・新卒者のみ）
- 6年分の学費: 2,770万円→2,100万円（通常の学生）、1,910万円（特待生）
特色
1928年に創設された大阪女子高等医学専門学校が関西医科大学の起源で、男女共学化され現在の名称になりました。医学英語の強化や海外留学・研修を進め、グローバルに活躍できる医療人を育成しています。「高度医療人育成制度（スーパードクター制度）」で医師になってからもバックアップを受けられる体制が整っています。また、中央省庁で活躍する人材を育成する「医系技官養成コース」など、多様なエキスパートを育てるシステムも充実しています。
こちらも2022年に学費の大幅値下げを実施2,770万円→2,100万円と大きく値下げをして人気が出ました。不況続きでなんでも値上がりの世の中で出費を下げてくれるのはありがたいですね。
この大幅な学費の値下げにより関西地区私立医学部の中でトップに躍り出ました。
近畿大学医学部
- 所在地: 大阪府大阪狭山市大野東377-2
- アクセス：南海2駅からそれぞれバスで15分
- 移転情報：医学部、大学病院共に2025年11月に新キャンパスへ移転
- 公式サイト: 近畿大学公式サイト
- 医師国家試験合格率: 98.3％（2022年実績・新卒者のみ）
- 6年分の学費: 3,582万7,000円
特色
近畿大学は西日本最大級の総合大学であり、15学部49学科を擁しています。医学部では、薬学部との連携で早期にチーム医療を学ぶことができ、理工学部の協力を得てレーザー医療の研究を行っています。最新設備を備えたシミュレーションセンターでのトレーニングや、特定機能病院の指定を受けた併設病院での実習が豊富です。また、スモール・グループ教育の導入により、医師としての人格形成にも配慮した教育が行われています。現在の最寄り駅は南海高野線「金剛駅」か、泉北高速鉄道 「泉ヶ丘」です。どちらの駅からもバスが出ており、15分ほどかかります。しかし2025年11月には大阪府堺市にキャンパス移転（泉ケ丘駅前）が決まっており、移転後は大阪市からのアクセスももう少し便利になることでしょう。立地は大きく変わりませんが関西の中心部に近くなること。何より駅から近くなることが大きなメリットです。当然施設は一新されてきれいなキャンパスで学ぶことができるので医学生にとってはうれしいことばかりです。
兵庫医科大学医学部
- 所在地: 兵庫県西宮市武庫川町1番1号（西宮キャンパス）
- 公式サイト: 兵庫医科大学公式サイト
- 医師国家試験合格率: 96.3％（2022年実績・新卒者のみ）
- 6年分の学費: 3,700万円
特色
1972年に開学した兵庫医科大学は、2022年に薬学部、リハビリテーション学部、看護学部を新設し、医系総合大学となりました。IPE（多職種連携教育）を通じて、多職種連携能力を身につけ、チーム基盤型学修（TBL）で問題解決能力を養います。また、県内最大の病床数を誇る附属大学病院での実習が可能で、研究医を目指す学生には「研究医コース」での万全のサポート体制が整っています。
関西地区では最も学費が高くなっているのが特徴です。
国立大学医学部
- 6年分の学費: 約350万円
京都大学医学部
もはや語る必要もないレベルの旧帝大医学部で関西大学の雄。京都大学医学部は、国内外で高い評価を受けている日本のトップランクの医学部です。研究と臨床の両方で優れた教育を提供し、多くの医師や研究者を輩出しています。東大理三は日本一難しいというブランドが先行し医学に興味のない人も多く入学しますがこちらはそういったブランドは無いため医療に携わりたい人が多い。特に研究の分野はトップをけん引している。
大阪大学医学部
こちらも旧帝大医学部。大阪大学医学部は、日本の医療と科学技術の発展に大きく貢献している大学です。先進的な医療技術と研究を推進し、国際的な視野を持つ医療専門家を育成しています。
神戸大学医学部
神戸大学医学部は、医学教育と研究で高い評価を得ています。幅広い分野で活躍する医療専門家を育成し、地域医療にも力を入れています。
滋賀医科大学医学部
滋賀医科大学医学部は、地域医療と先進医療の両方に力を入れています。臨床経験を重視した教育プログラムが特徴です。
三重大学医学部
三重大学医学部は、地域医療に貢献する医師を育成することを目指しています。充実した臨床実習と研究環境が整っています。三重大医学部は関西地区ではあるものの愛知、岐阜からのほうがアクセスがいいその立地から東海圏からの受験生が非常に多くなっています。
公立大学医学部
- 6年分の学費: 約350万円＋住んでいる地域により加算
- 学費は在住地域によって異なる:公立大学であることからその地域に税金を納めている家庭では学費が安くなります。しかしそのエリア外からでも私立に行くよりは圧倒的に安くなるためエリア問わず人気があることは間違いありません。
京都府立医科大学医学部
京都府立医科大学医学部は、長い歴史と伝統を持つ大学です。地域医療に貢献することを重視し、実践的な医療教育を提供しています。
大阪公立大学医学部
大阪公立大学医学部は、都市型医療を中心に、幅広い医療分野で活躍する医師を育成しています。最新の医療技術と研究に力を入れています。
奈良県立医科大学医学部
奈良県立医科大学医学部は、地域医療に密着した教育を提供しています。地域医療の発展に貢献する医師の育成に注力しています。後期試験に力を入れていることが特徴です。旧帝大医学部の京都大学、大阪大学医学部のすべり止めとしての機能を果たしています。大学側としても旧帝大医学部受験する優秀な生徒を集めたい狙いがあります。
和歌山県立医科大学医学部
和歌山県立医科大学医学部は、地域医療と先進医療の両方に力を入れています。実践的な臨床教育が特徴です。
関西地区の効率は医科単科大学が多いですね。
近畿地方の医学部を目指す際には、それぞれの大学の特色を理解し、自分の目指す医療人像に合った大学を選ぶことが重要です。
関西地方に限って受験をしてしまうとどうしても私立の数に限りがあり合格の可能性を下げてしまいます。今は会場が地方に用意されることも多いため関東圏や九州地方などの医学部も視野に入れて勉強しましょう。
他地域地方の特徴
他の地域の特徴についてはこちらにまとめてあります。ご覧ください
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