関西医科大学(関西医科)の入試傾向を徹底分析|2026年度入試の特徴と各科目の出題傾向
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はじめに
関西医科大学(以下、関西医科)は、関西圏の私立医学部のなかでも歴史と実績を兼ね備えた旧設医科大学として知られています。毎年多くの受験生が挑戦する一方で、国公立大学の合格発表後に辞退が生じやすく、繰上げ合格の動きが活発になる点も特徴的です。本記事では、関西医科の入試制度の概要から各科目の出題傾向、得点構造の特性まで、受験生と保護者の方が押さえておくべき情報を分かりやすく整理していきます。
関西医科の概要
関西トップ私大医学部としての位置づけ
関西医科大学は1928年に設立され、旧設医科大学グループに属する伝統校です。関西圏の私立医学部では、大阪医科薬科大学、近畿大学医学部、兵庫医科大学などと並び、高い評価を受けています。学費は私立医学部のなかでは中堅的な水準とされ、立地や附属病院の規模、臨床実習の充実度などが志望理由として挙げられることが多いです。
2026年度の入試状況と周辺校の動向
2026年度入試では、近畿大学医学部や兵庫医科大学などの前期日程が1月下旬から2月上旬にかけて実施され、関西医科の一般選抜(前期)も同時期に行われます。関西圏の私立医学部は試験日程が集中しやすく、受験生は併願戦略を慎重に組み立てる必要があります。また、国公立大学の前期日程(2月下旬)や後期日程(3月中旬)の合格発表後に、関西医科でも辞退者が出て繰上げ合格が発生しやすいという市場的特徴があります。
関西医科の入試の特徴
配点・科目構成の整理
関西医科大学の一般選抜(前期)は、英語(80分/150点)、数学(90分/150点)、理科2科目(120分/200点)という配点構成が基本です。理科の配点が他科目と比べて高く設定されており、物理・化学・生物から2科目を選択します。合計500点満点のうち理科が200点を占める。
記述式中心への転換と小論文廃止
関西医科は以前、マークシート方式を一部で採用していましたが、現在は全科目で記述式が基本となっています。また、2023年度入試からは小論文が廃止され、学力試験の比重が一層高まりました。この変更により、英語・数学・理科の得点力が合否判定のほぼすべてを決める仕組みになっています。
各科目の特徴(英語・数学・化学・物理・生物)
英語:長文読解と記述のバランス
関西医科の英語は、長文読解が中心で、内容説明や和訳、真偽問題などが出題されます。近年は一部でマーク式導入の動きがあるとの情報もありますが、記述式の比重は依然として高いです。自由英作文が課される年度もあり、論理的な文章構成力が問われます。医療・科学系のテーマで、専門用語への慣れも重要です。
数学:記述式と解答形式のバリエーション
数学は記述式が基本ですが、年度によっては「答えのみを記入」「空欄補充」といった形式が混在することがあります。難易度は年度ごとにばらつきがあり、標準的な問題が並ぶ年もあれば、思考力を要する問題が増える年もあります。このばらつきが、受験生の得点分布や合格最低点に影響を与える要因となっています。
化学:易化傾向と計算スピードの重要性
化学は近年、やや易化傾向にあるとの指摘があります。理論化学・無機化学・有機化学の各分野から幅広く出題され、計算問題の比重が高いです。知識の正確さとともに、限られた時間内で計算を処理するスピードが求められます。
物理:近年の難化と図示力・計算力の要求
物理は近年、難化傾向が見られます。力学・電磁気学・熱力学・波動など幅広い分野から出題され、グラフや図を用いた説明を求める設問が増えています。典型問題の演習だけでは対応しにくく、物理現象を深く理解し、図示する力や複雑な計算を正確に処理する力が必要です。
生物:選択問題と論述の混在
生物は、選択問題と論述問題が混在する形式が特徴です。遺伝・代謝・生態系など幅広い分野から出題され、単なる暗記では対応しづらい考察問題が含まれます。実験考察や図表の読み取り能力が問われるため、教科書の内容を深く理解することが重要です。
得点構造と合格に向けた受験市場の特徴
理科重視の配点が総合得点に与える影響
関西医科の配点は、理科2科目で200点を占めます。英語・数学がそれぞれ150点であることを考えると、理科で高得点を確保できるかどうかが合否の分かれ目になります。記述式採点では部分点の積み重ねが重要であり、途中式や考え方を丁寧に示すことが評価につながります。
国公立・私立の合格発表後の志願動向
関西医科では、国公立大学の前期日程や後期日程の合格発表後に、入学辞退が発生し繰上げ合格が動き出すことが多いです。これは私立医学部全般に見られる現象ですが、関西医科も例外ではありません。繰上げ合格の連絡は3月中旬以降に本格化することが一般的であり、受験生にとっては最後まで結果を待つ姿勢が求められます。
まとめ
関西医科大学の一般選抜は、理科重視の配点と記述式中心の出題が大きな特徴です。英語は長文読解と記述のバランス、数学は年度ごとの難易度のばらつき、化学は計算スピード、物理は図示力と計算力、生物は論述力と考察力が、それぞれ合否を左右します。国公立大学の合格発表後には繰上げ合格が動き出すことも多く、最後まで粘り強く臨む受験生が結果を手にすることも少なくありません。


