2024.02.22

韓国医師のストライキと医学部増員問題

韓国医師のストライキと医学部増員問題、混乱の背後にある理由

近日、韓国では尹錫悦政権が大学医学部の定員増加を示唆し、これに反発して全国の研修医が辞表を提出する事態が発生しています。この騒動が医療機関での混乱を引き起こしている中、問題の背後には医師不足への対策という難題が広がっています。

韓国と言えば受験戦争の熾烈さは異常で日本の比ではないことでも知られます。

医学部増員問題の発端

韓国政府は医師不足の解消策として、来年以降に大学医学部の入学定員を現行の3058人から2000人増やす計画を発表しました。しかし、これに対して多くの医師が懸念を示し、約9000人の研修医が辞表を提出。病院での手術中止や診察断念といった混乱が広がっています。

医師の反発と懸念

医師たちの主な懸念は、医学部の増員によって競争が激化し、それに伴い収入が減少する可能性があることです。現行の医師不足を解消する一方で、若手医師たちは「学生数の急激な増加が医療の質を損ねる可能性がある」と主張しています。

医療機関の混乱と現状

政府によれば、約9300人の研修医が辞表を提出し、約8000人が出勤していないと報告されています。研修医の職場離脱により、手術の延期や診察の拒否などの影響が100件以上確認されています。ただし、現状では医療システムの混乱は限定的であり、主要病院の一部では正常に機能しているとの報告もあります。

国民の意識と今後の展望

研修医の行動に対する国民の支持は広がっていないとされており尹政権の医学部定員増加の方針については多数が肯定的な評価を示しています。一方で、医師不足問題に対する根本的な解決策が求められる中、今後の展開が注目されています。

日本も対岸の火事ではないのかもしれません。

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